2013年11月30日 蛭ヶ岳 臼ヶ岳南稜ルート

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蛭ヶ岳西尾根上部より

大雪を迎えようとするこの時期になると毎年出かけたくなる山がある
地元のやま丹沢山の最高峰、蛭ヶ岳だ
と言う事で、S脇君と蛭ヶ岳日帰りルートの第4弾目となる臼ヶ岳南稜ルートを歩いてきた

2008年11月に寄から蛭ヶ岳で一泊しての丹沢周回ルートを歩いたあと
蛭ヶ岳への日帰り登山が始まったが、今回で4回目となった
何れも丹沢に精通しているS脇君の計画ルートである

それぞれに特色があり丹沢の奥深さや素晴らしさを堪能できるルートばかりだと思う

日帰り第1弾目は北側からのアプローチである青根・姫次ルート・・・<青根・姫次ルートの記事はこちら
このルートは正面に丹沢主稜が聳え、右側には大室山や富士山が見えて展望豊かである
ロングコースながらもブナの生い茂るゆったりした尾根歩きもあって万人にお勧め出来る良いルートだ

第2弾は東側からのアプローチとなる市原新道・白馬尾根ルート・・・<市原新道、白馬尾根ルートの記事はこちら
早戸川上流の雷滝の右岸を登り白馬尾根の広大な草原を下るダイナミックなルートだ
そして何といっても人が少なく静かな丹沢をたっぷり堪能できる
往路、復路ともVルートだが比較的踏み跡もしっかりしているので挑戦しやすい

第3弾は西側からのアプローチである地蔵尾根、源蔵尾根ルート・・・<地蔵尾根・源蔵尾根ルートの記事はこちら
地蔵尾根は点線ルートながら丹沢らしからぬ険しい細尾根の連続で上部は険しい岩尾根となる
源造尾根は一般ルートだがあまり人は入っていない風情の路が続く
両ルート共変化があって飽きない楽しいルートである

そして今回の第4弾目は主稜の中央に坐する臼ヶ岳に南からアプローチして蛭ヶ岳へ達するルートである
起点となるユーシンロッジに続く林道は途中にある青崩隧道の崩落の危険性から通行止めと
なっているが、現在では新青崩隧道が完成して徒歩なら通行出来る様だ
日が短いこの時期なので、S脇君は林道を自転車で往復する計画を立てていた
実際問題、林道を帰る時にはつるべ落としの中を自転車で駆け下りることとなった

<今回のコースと時間>
玄倉川上流ゲート(7:00)→ユーシンロッジ(8:17-8:30)→臼ヶ岳(11:12)→蛭ヶ岳(12:30-13:25)→棚沢ノ頭(14:06)→熊木沢出会(15:30)→ユーシンロッジ上部(16:06)→ゲート(16:40)

この日の朝は冬一番と思われるほど冷え込んでいた
何時ものように自宅付近の公園前でS脇君の車を待つ間も手足の末端が凍えて痺れてくるほどだった
私の自転車を積み込もうとしたら、タイヤがパンクしている事が判明
急きょS脇君の家に戻って通勤用の自転車を借りる事となった

玄倉川の上流ゲートには7時前に到着
広い駐車場には数台の車が止まっており、直下の河原には数張りのテントが見えた
物資が豊富なキャンプ泊だから多少の寒さはOKなのかも知れないが
昨夜の冷え込みはかなりのものだったろう

準備をしていると隣の車から若い男女が降りてきた
これからユーシンを往復するらしい
我々のコースを伝えるとロングコースだから頑張ってと励まされた
ユーシンまでは殆ど上り坂ばかりだから自転車を押して歩く

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トンネルでの照明用にヘッデンをつけて歩いた

何だか山登りとは思えないいでたちである
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新しくなった新青崩隧道

左側の林道は赤いテープで通行禁止になっていた

新しい隧道は舗装されていて歩きやすいが暗いのでライトは必須だ
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暫く歩くと玄倉ダムが出現した
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水の色が真っ青なのには驚かされた
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やがてユーシンへの分岐に到着する

直ぐ下にはユーシンロッジがあるが、帰りはこの林道を降りてくる予定なので

林道にある車止めに自転車をデポした
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ユーシンロッジ

登山者のものと思われるテントが3張りあったが無人の様子だ
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ユーシンロッジを正面に見て右側の小路を進む
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程なく臼ヶ岳の南稜と思しき細尾根に取りついた
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暫く登ると左側に大石山や同角山稜が見え始める
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誰も居ない尾根にこんな大木が
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静寂と木漏れ日の中、雰囲気の良い尾根歩きが始まる
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S脇君会心のショット
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丹沢山塊のど真ん中にこんな山域がひっそりと存在していたなんて・・・・
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背中に日差しを受けてのんびり歩くS脇君
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暫くすると檜洞丸が見えた

上部右側に青ヶ岳山荘が微かに見えた

檜洞丸の南側をこんなに近くで見るのは初めてだった
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更に登ると同角の頭の横に富士山が見え始めた
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臼ヶ岳最後の急登が始まる

この急登には僅かな踏み跡しかなく登りなら迷う事は無いが

相当の急坂なのでフクラハギが伸びきる厳しい登りである
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息を切らせて臼ヶ岳の南上部に登りつくと右側に蛭ヶ岳が大きく見えた
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蛭ヶ岳と主脈が見渡せる
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臼ヶ岳を東に回り込むと主稜の登山道へとたどり着く

臼ヶ岳の山頂標識前で一息ついた
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再び歩き始めると正面に蛭ヶ岳が聳えて見える

この西面もかなりの急登である

今まで何度か下った事はあるが登るのは今回が初めてだった
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稜線から南を見ると真鶴半島や相模湾が輝いていた
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檜洞丸と富士山
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遠くには白い南アルプスも見える
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北西の方角には八ヶ岳が
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北側中央あたりに尖っているのは雲取山か
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蛭ヶ岳へ最後の急坂を登る
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南側には玄倉川の上流である熊木沢が光って見えた
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蛭ヶ岳山荘を見上げると青空が眩しかった
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珍しく閑散としている山頂風景

ほぼ予定通りの時刻に到着したし、日差しが気持ちよかったのでゆっくりお昼を食べる

しかも今日の展望は格別良かったので、すぐに下るには惜しい
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横浜方面 遠方は霞んでいる
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宮ヶ瀬湖

暖かい日差しの恩恵もあって1時間ほどものんびり過ごす事ができた

しかし日暮れまでに戻らねばと腰をあげる
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鬼が岩から棚沢の頭へと向かう
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コルまで降りて振り返ると美しい蛭ヶ岳への路が見えた
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鬼が岩へと向かうS脇君
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鬼が岩から見た蛭ヶ岳
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直ぐに棚沢の頭にある熊木沢出会いへの分岐に着いた
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ここを下る人はあまりいない様だがしっかりした踏み跡が続いていた
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気がつくと日が傾きはじめて富士山も霞んできていた
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整備されていない道なので時折不明瞭なところも出てくる
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やがて細尾根となったところで小休止
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ほどなく熊木沢の出会いに降り立った
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熊木沢ダムから玄倉林道をユーシンへと戻る
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紅葉樹が横から夕陽に照らされて輝いていた
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遂にユーシンへの分岐付近に到着した

ここにデポした自転車で約6Kmのダウンヒルとなる
登りでは1時間半ほどかかった道を一気にかけ下った
渓谷の日暮れは早い

途中歩いている登山者2人を抜いた頃、一気に暗くなり始めた
我々は日暮れと競争する様に走り、駐車場に着いた時には暗くなっていた

私は満ち足りた気持ちで暗くなった玄倉を後にした
日帰りルートの中でも特に印象に残る良いルートだと思う