2017年8月19日 ワーズワースが暮らしたグラスミーア

イギリスの詩人ウィリアム・ワーズワースが住んだダヴ・コテージ

ヒルトップを訪れた翌日、アンプルサイドの宿から北にあるグラスミーアへ向かって車を走らせた。

グラスミーアはメイン通りの緩い坂道が一本あるだけで、それに沿った細長い小さな村だった。

湖水地方で生まれたイギリスの著名な詩人ウイリアム・ワーズワースゆかりの地を幾つか訪問した後、ワーズワースが賛美したこの地の自然を少しでも味わおうと思い、周辺にあるフットパスを歩いてみようと試みた。

残念ながら適当な地図もなく生憎の天気にも邪魔されて満足なトレッキングとはいかなかったのだが、グラスミア湖の南西側に位置するHuntingstile Cragと言われる小高い丘の頂上まで歩く事ができた。

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グラスミーアにはイギリスの詩人ウイリアム・ワーズワースが住み、有名な詩を書き残したダブコテージという家がある。

とは言っても、私は彼の詩を読んだことがないのでその素晴らしさを知らない。

細君に促されるまま、ダブコテージ周辺の小道を歩いてみた。

ワーズワースが住んでいたころは周辺の家も少なく、コテージの2階からはグラスミア湖やその向こうの丘が見渡せたそうだが、今は古い家が沢山建っていて見えない。

次に訪れたのはワーズワースが眠っていると言われる聖オズワルド教会。

正面の左側がワーズワースの墓で、妻メアリーと妹のドロシーと共にここに眠っている。

その向こうに見える素朴な建物が聖オズワルド教会である。

教会に隣接して建っているグラスミア・ジンジャーブレッド・ショップ

このジンジャーブレッドは何と1800年代半ばから続く名産品でこちらでは有名らしく、店の前には行列が出来ていた。

味はジンジャーが利いたパンチのある味のショートブレッドである。

教会の横には小さな川が流れ、向こう側にはスレートを積み上げた家が並んでいてアーチ型の石橋が絵になる風景だ。

この後、フットパスを歩いてみようという事になり、グラスミア湖の西側に沿って走るRed Bank Roadを南下してみた。

この道路はとても細く対向車が来るとすれ違うのがやっとという道だった。

道路わきの小さなスペースに車を止めてすぐ脇のフットパスに入ってみる事に。

ゲートを開けて入るとNational Trustの立て看板があり数人のハイカーが歩いている。

平らでとても歩き易い路が続いていたが、どうやらこの道は遥か下の湖まで続いている様である。

下へ降りるまで展望もなさそうなので引き返して別のパスを探すことにする。

グラスミア湖の西側の山並みを回り込んで走り峠を下り始めたところにフットパスを見つけたので、道路わきに車を止めて歩き始めた。

歩き始めて振り返ったところ。

駐車して良いのかどうか心配だったが、殆ど車が来ないので良しとした。

生憎また雨が降ってきたが、こんな道が続く。

50m程も登ったところ。下にはElterwaterという小さな村が見える。

左側にはElterwater湖の端が見えた。

暫くすると少し広い踊り場に出た。

そこから上は草に覆われた岩稜になり、上から可愛い羊が覗いていた。

この山そのものが放牧地になっている様だ。

険しくなった山稜を登ってくると更に更に雨が酷くなった。

山頂付近までくると目の前に羊が現れた。まだ仔羊のようだ。

更にElterwater湖が良く見える。

他の山の中腹にもフットパスが縦横に走っていて、こんな天気にも関わらず時折ハイカーの姿が見えた。

山頂付近の水たまりにも羊が遊んでいる。

山頂に到着したが、天気も良くないのでそそくさと退却することにした。

僅か標高差200m程の登りだったが、辛うじて周りの風景を見る事も出来て良かった。

下の道を歩くハイカーの姿が見える。

峠を過ぎると車の姿が見えた。

道の両側は一面シダの様な植物に覆われている。

漸く無事車に到着。

登った山を振り返る。

この地域にはもっと高く登山の対象となる山もある様だが地図もなく何の準備も出来ていないのだから仕方がない。

それより名前もない山にも、沢山の数えきれない程のフットパスが切られていて、地元の人たちが歩く姿を見る事が出来て良かった。

晴れていればきっと素晴らしい景色が見えるに違いなく、イギリスの人たちは大昔からこの地方の自然を好んで歩き楽しんでいるのだろう。

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<今回歩いたフットパス>

歩いたのは僅かな距離でデータに殆ど意味はないが、グラスミーアとの位置関係を示すために地図を掲載した。

今回はテスト的にOpenStreetMapを使ってみた。