四国としまなみ海道を巡る旅(その3 自転車でしまなみ海道を渡り尾道・広島へ)

2018_10_22-27 四国としまなみ海道を巡る旅(その3 自転車でしまなみ海道を渡り尾道・広島へ)

自転車でしまなみ海道を走る。

今治駅から尾道駅まで6つの島々を経由するしまなみ海道では、爽やかな海風と瀬戸内の美しい景色に魅了されながら走った。

初めての四国での登山と広島観光の旅、長い鎖場と両側が切れ落ちた山道を辿って着いた石鎚山はスリルと絶景の連続だった。そして今治で宿泊した翌日、レンタサイクルで約80Kmのしまなみ海道を走破、その後尾道から広島へと移動しながら観光を楽しんだ。

今回の旅行の大まかな行程。

1日目:高松空港に着陸後レンタカーを借りて剣山登山をしたのちR439を辿りながら奥祖谷のかずら橋等の観光をしながら西祖谷で宿泊。

2日目:大歩危峡や松山城などを観光しながら愛媛県の道後温泉泊。

3日目:石鎚山登山(細君は松山周辺を観光)したあとレンタカーを降りて今治泊。

4日目:今治からレンタル自転車でしまなみ海道を尾道まで渡り(細君は島観光しながらバスで)、尾道泊。

5日目:尾道から電車で広島へ移動し宮島観光後、広島市内泊。

6日目:電車&バスで呉を観光後、広島空港から羽田へ。

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四国としまなみ海道を巡る旅その3はいよいよ自転車でしまなみ海道を渡って広島へと向かう旅の最終編。

石鎚山の登山の後、今治で細君と合流。二人とも今治は初めての土地なので宿泊先のホテルで紹介して貰ったお店で夕飯を食べる事になった。

今治駅からほど近いこのお店は「白楽天」という。地元の人たちでかなり混んでいたが幸いすぐ席に着く事が出来た。

頼んだのはご当地のB級グルメ「焼豚玉子飯(やきぶたたまごめし)」とラーメンのセット。ボリュウムがあって美味しかった。

何でも元々はまかない飯だったと聞いて、何となく納得の一品である。

翌日は駅そばにあるレンタサイクル屋で自転車を借りる手はずだったのだが、事前予約は受け付けていない(これは公営のみでジャイアントサイクルなどは予約で一杯だった)そうなので朝一で出かけると既に数人が並んでいた。しかし平日という事もありそれ程大した人数にはならずすんなり借りる事が出来た。

「しまなみレンタサイクル(公営)」でこのクロスバイクを借りて走り始める。ここから6つの島を渡りながら約80Km先の尾道へと向かうのだ。

レンタル料は何と一日\1000+保証金\1000で合計\2000と格安。しかもレンタサイクルターミナルはルート上に合計13か所(乗捨て専用は+2か所)あって何処でも借りたり返却が可能となっていて、借りたターミナルに返却した場合には保証金が返却されるとのこと。今回は尾道まで走る予定なので保証金は返却されない。

その他にもジャイアントサイクルなど高品質なロードバイクや原付バイク、原動機付自転車なども借りられる施設が数店あるなど、この地域は自転車乗りにとっては正に天国。

今治駅からやや長い坂道を走り螺旋状のループ橋を登るといきなり雄大な渦潮の瀬戸内海の景色が見え始めた。

最初の島、大島へと渡る為に来島海峡大橋を走る。車が走る道路に並走する自転車専用道路なので安心して走る事が出来た。

橋の下を見渡すと、一生懸命渦潮を渡る小さな漁船が見えた。ここの海は有名な鯛の漁場でもある。

島へ降りると自転車も一般道路を走る。しかし交通量は少なくてノンビリ走る事が出来た。

そして道端にはブルーのラインが引かれていて自転車が道を間違わない様に配慮されているので仮に地図を見なくとも安心して走る事が出来る。

海岸線を走ると瀬戸内の島々やすぐそばに現れた渦潮を見る事が出来て飽きない。

各橋は色々な構造をしていてデザインも変わっているのでその変化を見るだけでも楽しく走る事ができた。

美しい河岸線は車も少なく快適なサイクリングを楽しんだ。

しかし途中で思わぬアクシデントが。私のギアチェンジが悪かったのか、チェーンが切れてしまったのだ。周囲には何もなくこれには困った。

ところがレンタサイクル店で貰った連絡先に電話してみると、何と20分程で軽トラで同じタイプの自転車を運んできてくれたのである。

手数料等は一切なし!保証金とやらで賄ってくれたのだろうか? 本当にありがたいサービスだと思う。

当初マイバイクを郵送しようと計画していたが、往復の輸送費やら梱包手続きがあまりに大変なのでレンタルに方針変更した経緯があった。もし自分の自転車がトラブルを起こした時、その場で対処できない場合はとても大変なロスが発生していただろう。その事を考えると、当地のサポート体制は本当に価値があるものだと思う。

このサービスで救われてホッとしたのでお腹が空いた事もあり、途中の島で寿司定食を頼んだ。その他各島には沢山のお店があるらしいが今回は自転車メインの旅なので残念ながらゆっくり寄る事は出来なかった。

途中台湾やヨーロッパから来たというサイクリストが沢山いた。この景色を見ながら走っていると、世界中のサイクリストが訪れるほど人気があるのも頷ける。

高い橋に登るのもいちいちループ橋などが施されていてそれ程苦にならなかった。

なんて美しい橋だろう。

渦潮とは一転してとても穏やかな海岸線。遊覧船らしき船も往来しいてた。

何となくサンフランシスコを思わせる橋。

何ともノンビリした島の風景に癒されてのんびり自転車を走らせる。

最後の島、向島からはすぐ目の前の尾道までフェリーで渡る。

今治駅から尾道駅までの80kmを走り抜けた感じだが、終日晴れ渡り瀬戸内の海風が心地よくて景色も最高だった。

同じころバスでしまなみ海道を渡ってきた細君と合流、まず今夜宿泊するホテルで送った荷物を受け取った。実はしまなみ海道では提携しているホテル間に当日に配達してくれるサービスがあり、山の道具や靴などの荷物を送って貰ったのでほぼ手ぶらで自転車に乗る事が出来たのだ。

この景色と地域一体での充実したサービス、国際的に人気の理由が分かるというものだ。

<Reliveによる走行ルートの3D画像>

ホテルにチェックインした後、せっかくなので尾道を散策する事にした。

千光寺山ロープウェイに乗って千光寺公園へ行ってみた。尾道の街並みとさっき渡った向島が見える。

公園の展望台に登ると遠くの島々まで見えた。

暫く景色を楽しんでいる内に西の空に沈む夕日が美しかった。

帰りは歩いて下る事に。千光寺へ寄ってお参り。

町へ下ったあと名物「尾道ラーメン」を食べる。たまたまかも知れないがこのお店のラーメンにはネギがたっぷり入っていてとても美味しかった。

翌日は電車に乗って広島へ向かい、最初に行ったのは厳島神社。

フェリーで安芸の宮島へ渡る。

初めて訪れた厳島神社。

海の中に作られた神社は潮の満ち引きで姿を変えるらしい。

 

この舞台で能が開かれるのだろうか。一生に一度くらいは見てみたいものだ。

見学の後は、島内の牡蠣専門店で牡蠣尽くし定食を食べた。写真を撮り忘れるほど美味しかった。

一旦、広島へ戻って名物広島お好み焼きを食したあと路面電車で原爆ドームへ。

ようやく訪れる事が出来た原爆ドーム。ありきたりだがこの地を訪れて色々な事を考えさせられた。

呉の港に泊っていた自衛隊の潜水艦。これほど多くの船体を見たのは初めてである。

 

 

潜水艦の博物館を見学。

最後に名物カレーを食べたあと、広島空港から羽田へと戻った。

今回突然の細君の参加表明もあり、四国の山への憧れから計画していた登山だけの山行計画を大幅に変更して自転車の旅あり、観光あり、グルメありの欲張りな旅となった。

こんな旅も楽しく、思い出に残る良い旅となった。

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<しまなみ海道のルートとGPSデータ>

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