九州一人旅 その4(法華院温泉と九重 立中山)

生憎の雨模様の中、法華院温泉山荘に到着したあと直ぐ裏の立中山へ登って見るとミヤマキリシマの見事な大群落に遭遇した。

九州に入って4日目は生憎の雨模様だった。晴れていれば法華院温泉山荘に着いた後には九重山や中岳へと足をのばす計画だったがこの天気では展望も望めないので予てから比較的短時間で登れるという事で予備の候補にしていた立中山へ寄って見る事にした。

結果、ここのミヤマキリシマはちょうど満開を迎えたところで素晴らしい大群落を見る事が出来て大満足だった。宿泊した法華院温泉山荘も館内には24時間は入れるという温泉もあるし、大部屋とはいえ完全予約制につきゆったりと過ごす事が出来て素晴らしい山荘だった。

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計画段階では牧ノ戸峠から星生山、九重山、中岳などを縦走して法華院温泉山荘に宿泊、翌日大船山、平治岳、坊がつるを経て長者原口へと下山しバスで牧ノ戸峠へ戻るルートを考えていたのだが、九重での初日の天候が悪かったので急遽長者原からのピストンへと変更した。

筑後川源流の碑が立っていた。長者原についた時点で既に雨が降っており、出発を躊躇していたが次第に小雨になってきたのを見て出発した。

ここ長者原にはビジターセンターと広い駐車場もあって九重連山の玄関口という趣である。

タデ原という広い草原に出ると登山者もチラホラと見られた。

森林に入れば雨も気にならず快適に歩く事ができ、爽やかな空気で気持ち良かった。

道も良く整備されていて歩き易い木道も出てくる。

雨ヶ池あたりだと思うのだが池らしきものは見えなかった。

途中、大船山への分岐が現れた。こちらへ進む人もチラホラ見られた。

綺麗なミヤマオダマキが咲いている。こんな時期にこの標高に咲いているなんて信じられない。

坊がつるらしい平坦なところを過ぎると法華院温泉山荘に到着した。周囲は霧で真っ白、何も見えない。

山荘の周辺にはミヤマキリシマやイワカガミなどが咲き誇っていて見頃を迎えていた。

山荘で予約していた事を告げ手続きを済ませると、まだ時間があるので早速すぐ裏手の立中山へ登ってみる事にした。

立中山の登山口は山荘から20分程の所にあった。登り口に着くと早速ミヤマキリシマの群落を見つけて大感激。

しかしこの後直ぐにこれは序の口に過ぎない事が判明した。

振り返ると、もうミヤマキリシマの大群落だった。

更に登るとずっと上まで花花花の連続である。

登山者の数も少なく、周辺の展望が無いのでミヤマキリシマだけしか目に入らない。

山頂に着いてご一緒だったご夫婦に撮影をお願いした。

天気は生憎だったがミヤマキリシマの美しさに大満足の登山となった。

法華院温泉へ戻ると霧が晴れて少し見通せるようになっていて坊がつるや平治岳が良く見えた。

法華院温泉の周辺も良く見えた。

温泉の前に造られた「脚下照顧」のモニュメント。文字通り自分の足元をきちんと見て自身を顧みる事を忘れるなと言われた気がした。

広々とした坊がつるには幾張かのテントも見られた。

ここのミヤマキリシマの花や葉は、関東のツツジや霧島山のミヤマキリシマよりも少し小さく可愛らしい花だと感じられた。

そして同時に殆どの花は綺麗なピンクのみで、黄色や白、赤などの花はほとんど見られなかった。

次第に晴れてくる様子を見ながら、明日の天気が回復する予感がして期待に胸を膨らませた。

この日の夜は各地から訪れた人たちと食堂や温泉などで色々な話を聞く事が出来て楽しく過ごせた。単なる旅行者ではなく共通の目的で山に入った人同士だから共通の話題があって直ぐに打ち解けるのが山小屋の良い所だと痛感する。

皆一様に明日の晴天を期待して眠りについた。

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