今まで海外を旅行する時の通信方法としては、普段国内で使っているスマートフォンをそのまま持参してHOTELや空港のWiFiへ接続して日本との連絡に利用する程度だった。
殊更緊急な事もそうそう起きるわけではないのでこの方法で十分だったのだが、今回はレンタカーを使った旅行を計画したので少し事情が異なり、何かのトラブルが発生した場合などを考慮して現地英国の3(Three.co.uk)というキャリアの格安プリペイドSIMを利用してみた。
その結果、スコットランドとイングランド内を旅行する間、ほぼ電波が途切れる事も無く便利に使用でき、且つそのままヨーロッパ各国へ渡っても利用可能との事なので今後大いに活用して見ようと考えている。
国内キャリアのローミング契約やレンタルなどと比べて非常に安価な割りにプリペイドなので安心感があり、そして常に安定した通信環境が得られるのは大変ありがたい。
次回もスムースに活用できる様。ここに備忘録として利用の仕方を書き留めておく。
1.購入の方法・価格
今回2人での旅行なので利用したのは下記の2種類のSIM。やや通信容量が多いデータ専用SIMとデータ容量は若干低いが音声通話付きのSIMの2種類である。
電話はどちらか片方が利用できればOKなのと、万が一カーナビ代用としてスマホを利用する場合にはデータ通信量が多めになる事を想定して選択した。
現地で当事者同士が通話したい時には各々のLINE(又はMessenger等)で会話すればOKである。
1)データ専用(容量3GB、90日間)
これは日本国内にてAmazonにて購入(約3000円)。
国内で購入できるのはデータ専用SIMのみで通話付きのSIMは現地のみとなる。今回2週間強の使用で約半分の1.5GBの使用実績となり、かなり使い出があった。
2)通話付きSIM(通話3000分、データ1GB、30日間)
これは現地到着後、実際にはエジンバラの町中にあったThreeの販売店に立ち寄って購入。こちらは10ポンド(約1600円)と格安。
Threeの店員がいる販売店なのでスマホを渡したところ、5分程で全てのセッティングをやってくれた。
通常の使用方法であればこれを現地で購入する方が安いし、容量的にも十分だろう。空港内や町の自動販売機でも購入可能らしい。
2.SIM挿入後の設定の方法
上記1)のデータ専用SIMは私のiphoneにて利用、上記2)の通話付きSIMは細君のandroidスマホにて利用したので夫々の機種に合わせたセッティングを記載する。
勿論、各スマホはSIMフリー機である事が前提。もしそうでないスマホの場合は予め当該のキャリアに申し出てSIMフリー化しておく必要がある。
1)iphone(iOS10.3.3)での設定
iOSの場合、基本的には「プロファイル」の書換えを行うだけで良い。
以下、具体的な方法だが、安定したWiFiに接続した環境(私は現地空港内のWiFiを利用した)で行う。
①本体に挿入されているSIMカードを入れ替える。
入れ替えた後、国内用のSIMは大切にケース等に入れて持ち帰る。
②「設定」→「一般」→「プロファイル」で国内で使用しているプロファイルを削除。
③safariを起動し、「Iphone APN changer」で 検索 又は 「www.unlockit.co.nz」を入力してAPN changerを表示する。
④下部の「APNの作成」をクリックして以下を入力し、最後に「Create APN」をタップする事でプロファイルが設定される。
Country : United Kingdom
Carrier : Three(Three.co.uk)
⑤「設定」→「モバイルデータ通信」→「データローミングオン」後、端末再起動する。
*帰国後はSIMを入れ替えて国内キャリア用のプロファイルへ置き換える(各キャリアの推奨方法をMemo帳等に入れておくと良い)。
2)android(Ver5.0)端末での設定
androidの場合はiosと違って自分でAPN設定内容を記載する必要があるが、一旦作成した後は一覧から選択するだけで済む。
上記1)同様に安定したWiFi環境にてSIMを入れ替えて下記を実施する。
①「設定」→「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント名」をクリック。
②「アクセスポイントの編集」で
「APN」に「three.co.uk」を入力、ユーザー名、パスワードは空欄とし、右上の+マーク及び「保存」をクリックする。
③「設定」→「モバイルデータ」の「データ通信」及び「データローミング」を各ONする。
④最後に端末を再起動する。
*帰国後はSIMを入れ替えてアクセスポイント名一覧にある国内用の名前を選択し、「データ通信」「データローミング」を夫々ONとすれば良い。