木曽駒ケ岳 カールに咲くお花畑を訪ねて
2014年8月13日 木曽駒ケ岳 カールに咲くお花畑を訪ねて
細君が木曽駒ケ岳に登ってカールに咲くお花畑を見たいと言うので娘を誘って出かけてみた。
夏の盛りのこの季節、流石に登山客が多くてロープウエイの混雑ぶりは凄かった。
晴天に恵まれてお花畑の中を九十九折の険しい登山道を登って行くと、稜線からは近隣の山々や南アルプスの名峰の素晴らしい眺望が見られた。
細君や娘にも初めてのアルプスに咲く高山植物や高山の眺望を見せる事が出来、終日楽しい登山となった。
平塚を早朝に出発して中央高速駒ケ根ICを降りて菅の台に着くと既に何番目かの駐車場まで満杯だった。
車を停めるとバスに乗り換えてロープウエイ駅に着くと整理券を渡された。
何と1時間待ちだと言うので、近くのベンチでゆっくり朝ごはんを食べる事にした。
ロープウエイ駅の広場には沢山の登山客が待ち時間の間に準備体操などをして過ごしていた。
漸くロープウエイに乗ると僅か7.5分で2611.5mの千畳敷カールまで運んでくれる。
千畳敷から見た南アルプスの連山。
濃い緑色のカールの上には真っ青な空に飛行機雲が出ていて正に夏のアルプスの風景が広がっている。
駒ケ岳神社へお参り。
早速チングルマの群落が出迎えてくれた。
こちらはミヤマキンバイだろうか。
お花畑の中をのんびり歩き始める。
次第に行く手には九十九折の険しい上り坂が迫ってきた。
こちらはアオノツガザクラ。
ハクサンイチゲも丁度見頃。
ナナカマド
シナノキンバイ
お花畑に癒されて苦しい登りも何とか楽しく登る事が出来そう。
稜線付近まで登ると、カールの向こうに広がる山々が良く見えた。
娘も初めて見る景色を前に頻りに写真を撮っている。
乗越浄土に出ると左手には険しい宝剣岳が見えた。今回はパスして駒ケ岳山頂を目指そう。
前方には丸い中岳が見え始めた。
宝剣岳の岩稜の右に見える美しいピークは三ノ沢岳だろうか。
中岳を目指してゆったりとした道を歩く。
中岳の中腹から振り返ると美しい景色が広がっていた。
天狗荘と宝剣山荘辺りから連なる登山者の列が蟻のように見える。
この辺りのチングルマは咲き終わっていたけど穂が風にたなびく姿が可愛い。
中岳を過ぎるといよいよ駒ケ岳山頂が見え始める。もう一息で山頂だ。
ほどなく山頂に到着。
山頂からは宝剣岳から空木岳方面へと延びる山並みが見渡せた。何時か歩いてみたい稜線である。
広い山頂には沢山の人が思い思いの場所から景色を楽しむ。
南アルプスの上から突き出す富士山も見えた。
こちらは甲斐駒ヶ岳か。
駒ケ岳神社。
お昼ご飯を食べたり景色を楽しんだあと下山を開始した。
中岳を登りかえすとやがて見えなくなる山頂を振り返って見た。大らかないい山容である。
二人とも快調に下山を続ける。
岩陰にひっそり咲くチシマギキョウを見つけた。
千畳敷カールを下っていると余りの人の多さに、帰りのロープウエイの待ち時間が気になり私だけ急いで下る事にした。
お陰で少しは待ち時間が少なくなったがそれでも1時間以上待たされた。
こんなに混雑する登山も珍しいが、2000m以上の場所にあるカールのお花畑に高山の大展望がお気軽に楽しめるわけだから仕方ないだろう。
何時も話だけで見たことが無かった景色を家族に見て貰えて良かった。
今回のルート時間は参考にならないので掲載なしとします。