越後の名山 越後駒ケ岳&八海山(八海山編)

八ッ峰に入り険しい峰を6つ程登ってきた時、眼前に一際険しいピークが現れた。

昨日登った越後三山の一つ越後駒ケ岳に登った祭、山頂から見えた八海山はどうどうとした立派な山容を見せてくれた。実はこの山、以前勤めていた会社の同僚が帰省する祭に何度かケーブル山頂駅に訪れた時の写真をFBに投稿してくれていたので、身近に感じて以前から登りたいと思っていた。今回遂に実現できる機会が訪れたので、思い切って入道岳まで縦走してみる事にした。

噂に違わず八ッ峰は険しい岩の連続で緊張を強いられたものの、きちんとした鎖などが整備されていて周囲の景色も良く最高に楽しい登山が出来た。入道岳からの復路は八ッ峰の南の崖縁をトラバースするルートを歩いて見たが、こちらも地味に険しい道が続いていて変化に富んだ楽しいルートだった。

八ッ峰を越え入道岳へと続く大らかな登山道では、見た事のない花を発見。後で調べて見ると何と朱鷺(とき)の羽根の色に似ていることから名付けられた「トキソウ」という花だと判明。この花は絶滅危惧類に指定されている貴重な花だった。

下山後、今や山より有名になっている八海酒造に立ち寄り、この時期に現地でしか入手できないという日本酒を買って帰り、夜な夜な八海山登山を思い出しながら楽しんだのだった。

139-04

越後駒ケ岳から南魚沼へ出て八海山にほど近い五十沢温泉に泊った。

夕方、宿の窓からは山に囲まれた田畑とウロコの様に千切れた雲が広がる綺麗な田園風景が見えて懐かしい感じがした。

翌日は、宿の朝食を食べてからのんびり八海山スキー場へと向かう事にした。

ロープウエイの山頂裏手にある展望台に登ると日本海側に広がる街並みや遥か遠くには佐渡島と思われる島影まで見る事が出来た。

展望台から直接八海山への登山道を進む。

ここにもギンリョウソウが咲いていた。

更に進むと大きな山並みが見え始める。これが八ッ峰の取り付きだろうか。

色が薄いイワカガミ

ここでもシャガを発見。流石にこの辺りで咲く花は似通っている。

女人堂に到着すると沢山の登山者が休んでいた。しかしここは若い人が多い気がした。

アカモノ

マイズルソウ

タカネリンドウ

結構険しい登山道が続いて漸く7合目に着いたが、標識ではまだ中間点らしい。

この後いきなり長い鎖場が出てきた。

この山が修験者の山である事を思い出す。

 

やがて前方に千本槍小屋が見えた。この辺りでは山頂を雲が覆い始めていた。

ゴゼンタチバナ

宿泊も出来るのだろうか。何人かの人たちが休憩していた。

ここでも可愛らしいウラジロヨウラクが咲いていた。

最初のピークに登ると注意書きに「これから先は鎖場が連続し危険」とある。

覚悟して進むと確かに落ちると一巻の終わりと思われる鎖場が続いた。心して慎重に歩く。

なんだっけ?

長い梯子の先の急傾斜の岩場を先行者が登っているのが見えた。

ツバメオモトは小さく可憐、大好きな花である。

緊張しつつも険しいピークを登り終えると摩利支岳に到着。

最後の大日岳への坂を登る。

大日岳を下って振り返る。ここからは一挙に普通の登山道となった。

途中、見た事のない花を発見。綺麗な花だったので写真に撮って後で調べたところトキソウという花だった。正に新潟の山に相応しい花に出会えて嬉しかった。

そして入道岳に到着。それにしてもトンボの数が半端ない。お陰でブヨが居なくて助かった。

山頂からは昨日登った越後駒ケ岳が真の前に聳えて見える。大きくて堂々とした山容が気に入った。

中ノ岳方面は残念ながら雲が多い。この先を進んで行くと越後駒ケ岳方面まで道が続いているので本当は越後三山縦走出来そうだが、途中小屋もなくちょっと体力が持つかどうか心配だ。

 

北側の深い谷底に伸びる沢が見える。地図を見ると水無川の上流、東不動沢らしい。

大日岳まで戻ると女人堂で休んでいた若者が下ってきた。

私はここから分岐する迂回ルートに入る為左へと下る。

しかしこの迂回ルートは崖の縁に造られたトラバース道なので平坦なだけで気は抜けない道が続く。

かなり濃い黄色のキバナスミレが咲いていた。

トラバース道ながら鎖が連続する。

南側は幾重にも重なった山並みが美しい。

無事迂回路を歩き通してロープウエイ山頂駅まで戻った。距離の割にとても体力を消耗させられた。

帰りに八海酒造に立ち寄って買った麹だれ。現地のお風呂屋さんの入口で売っていたミズのお浸しにかけてみたらとても美味しかった。

そして酒造で買った現地限定の魚沼で候という純米酒、こちらも最高だった事は言うまでもない。

先月の巻機山といい、今回の越後三山といい新潟の山の素晴らしさを知ってしまい、新潟詣ではもう暫く止まりそうもない。

さて、今度は何処へ登ろうかなぁ(^^♪

139-04

<今回の行動時間 約5.5時間(休息含む)>

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください