映画 「岳」

2011年5月7日 映画 「岳」

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石原真一の漫画「岳」の映画が今日から封切りしたので、細君と一緒に見に行った。

漫画も最新作の第14巻を除いて全巻読んでいたので楽しみにしていたのだが、期待に違わない映画に仕上がっていて楽しめるものだった。
山に登る者として見れば、漫画が原作だけに少し非現実的なシーンも出てくるのだが、その矛盾にまったく関係なくドキドキさせられたり、素晴らしい北アルプスの景色を堪能出来たのだから素晴らしいと思う。
そんなシチュエーションの中で繰り広げられる人間ドラマに単純に感動させられてしまうのは自分だけではないだろう。

主人公の島崎三歩役を演じる小栗旬はとても爽やかで好感の持てる演技だったが、原作の三歩はもう少し野暮ったさが滲む男の様な気がした。
又、椎名久美役の長澤まさみは正にぴったりのはまり役だった。クライミングのアクションシーンも良かったが、感情が揺さぶられる様なシーンでは、久美の心の変化が良く伝わる好演をしていて感動的だった。

しかし、長野県警察署の山岳救助隊隊長 野田正人役を演じた佐々木蔵之介ほどはまり役はいない。
漫画の野田隊長とうり二つとしか言いようがない。
その他、山荘の女主人を演じた市毛良枝やレスキューパイロットの牧役の渡部篤郎の演技も印象に残った。
ただ、映画が終わって細君の第一声「やっぱり雪山は怖い」の一言が妙に心に刺さっている

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