福井と近畿の名峰を訪ねて(その➁ 伊吹山編)
2018年5月12日 福井と近畿の名峰を訪ねて(その➁ 伊吹山編)
荒島岳を登った後、越前海岸を通って琵琶湖畔にある大学の研修所の宿泊施設に泊まった。
ここは大変安い宿泊施設だったが、その割には広い部屋と大浴場などの設備を備えていて、目の前には琵琶湖が見える良い部屋だった。
伊吹山へ登って見ると、思ったより大きく登り甲斐もあったが一面に咲くイブキガラシの群落があまりに素晴らしくて感動した。
全体的には花のピークはもう少し後になるのかも知れないがオドリコソウやニリンソウなど沢山の花が楽しめた。
この時期なのでイブキジャコウソウの群落が見られるかも知れないとの期待もあったが残念ながら今回は見られず、何時か機会があれば再訪してみたい山である。
今回は「福井と近畿の名峰を訪ねて」 その➁ 伊吹山登山の話である。
昨日は琵琶湖の畔で宿泊したので、僅か30分程度で伊吹山の登山口へと着く事が出来た。
今日は土曜日だが早朝に着いたので一番奥のお土産店の駐車場に停める事が出来た。ここは三之宮神社の目の前でとても便利な場所だ。
登山届を出して暫く歩くと、直ぐに伊吹山への登山口に出た。
登山道は最初は広いが歩きにくいガレ道が続く。
漸く1合目。一旦舗装道路に出たりして登山の雰囲気とは程遠い。
スキー場の斜面の様な坂を大分登ってきた。眼下に見える街並みは米原、右手には琵琶湖も見え始めた。
樹林帯をくぐると目の前に漸く伊吹山の全容が見えた。意外とでっかく登り甲斐がありそうだ。
5合目から上を見ると途中に小さな小屋がありその上には九十九折の登山道がずっと続いて見える。
ゆっくり歩いて行くと漸く小屋の下に着いた。
この辺りまで来ると琵琶湖も大きく見える。
小屋の付近から上にはイブキガラシの群落がずっと続いていて壮観である。
少し登った所から下を振り返るとその密集度が更にはっきりと分かった。春らしい綺麗な景色に気持ちも和んだ。
ずっと上に登ってきたが依然イブキガラシの大群落が続く。この後、最後の急登を喘ぎつつ上り詰めると山頂と思われる広い所に出た。
山頂付近に一面咲いていたイチリンソウとニリンソウ。
広い山頂には何軒かのお土産&食堂が立っていた。
その一角に山頂の標識と日本武尊の像を発見。ここが山頂だと認識できた。
山頂の目の前にあった小屋のご主人が大変親切で、私が単独と分かると記念写真を撮ってくれた。
こんな有名な観光地で商売とは言え一人で歩く登山者にまで声をかけてくれる店主は中々いない。
北側下を覗くと伊吹山ドライブウエイの終点と思われる駐車場が見えた。ここには車でも登ってくる事が出来るらしいが、今日は2,3台しか停車していなかった。
遠方には雲の上に突出る高い山も見えていたが特定は出来なかった。中央やや左遠方に薄く見えるのは白山だろうか。
ズームで拡大してみると白山の様に見える。
トイレ棟の向こうには琵琶湖が見える。
さっき居た山頂付近と小屋の様子。
こちら側は鈴鹿方面の山並みだと思われる。
山頂に咲き誇っていたイチリンソウの群落。
こちらは真っ白なイチリンソウ。
先程写真を撮って貰った小屋で山菜蕎麦を食べた。伊吹山の名前がついていたが何だったか忘れてしまった。
良い景色を堪能したので下山する事にした。
この標識を見て登ってきたルートを下る。
下を見ると下の街の良い景色が広がっている。
綺麗なお花畑の中を下るのも気持ちがいい。
お花畑の上には春の青空が綺麗だ。
この時間、とても多くの人が登って来ていた。
見納めとなる伊吹山を振り返る。
下山途中にはパラグライダーの講習会が開かれていた。
まだ早いので山友から聞いていた伊吹山の近くにある泉神社に寄って清水を汲んで帰る事にした。
ここの泉は伊吹三名水の一つで2千年も枯れた事が無く日本名水百選の認定を受けているそうだ。飲んでみると凄く美味しかった。
最高に良い天気に恵まれて、花の名山伊吹山を満喫させて貰った。違う季節にも訪れてもっと色々な花に出会いたいものだ。
この後本来は帰る予定だったのだが、明日だけ前線が通過するもののその後数日は再度晴天が続くとの予報を信じて以前から検討していた大峰山、大台ケ原方面へと向かう事にしたのだった。
福井と近畿の名峰を訪ねて(その➂ 大峰山編)へと続く。
<伊吹山への登山ルートと参考時間>
伊吹山登山口(5:50)→伊吹山山頂(8:35-9:30)→登山口(11:10)