憧れの屋久島を行く(白谷雲水峡編)

2018年5月23-27日 憧れの屋久島を行く(白谷雲水峡編)

屋久島2日目は白谷雲水峡散策へ。

細君は今回宿泊した「luana house」を通じて現地のガイド月野さんに案内を依頼していた。

ただ苔むした道を散策するだけでなく、苔の種類や島の歴史、咲いている花の紹介など様々な説明を聞きながらの散策を期待しての依頼だった。

私は夏山散策でガイドをお願いしたのは初めての体験だったが、この方は屋久島出身の地元ガイドであり単なる道案内だけでなく島の歴史や各地の植生や苔などの知識が豊富で屋久島で産卵するウミガメの保護活動と産卵観察ガイドまで行っている方で、一緒に散策させて貰い本当に楽しい一時を過ごす事ができた。

またこの散策の過程でここを訪れていた他の登山者の事もよく観察されていて、途中で出会った若い単独行の女性が道に迷った事を察知して援助するなど、依頼した我々だけでなく全ての旅行者が安全に屋久島を楽しめる様に努めて行動する姿勢に心を打たれる思いがした。

自分で事前準備して歩く事も大切だと思うが、地元に精通したガイドさんと共に歩く事は通常では得られない様々な情報や貴重な経験を得る事ができるものだと再認識した。特に特異な自然に包まれた屋久島などはその典型だと思うし、何より地元出身のガイドだという事も重要なポイントだったかも知れない。

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西部林道で出会った光景を思い出しながら眠りに着くと、翌早朝もスッキリして目覚める事が出来た。

空を見上げると青空が広がっていて、きっと良い天気になるだろうと確信する。

暫くすると月野さんが迎えに来た。月野さんは、多くの人が歩き始める時間帯より1時間程早い時間を指定していた。

こうする事で混雑する事なく朝日の降り注ぐ雲水峡の見所をゆっくり散策できるのだそうだ。

宿泊地の尾之間から白谷雲水峡の入り口まで沿岸の道を反時計回りに半周近く走ったあと山道を暫く登る。

駐車場に到着すると既に多くの車が訪れていた。

雲水峡の遊歩道は宮之浦川の支流となる白谷川の上流に沿ってつけられている。

始めから美しいかなり激しい流れに沿って歩き始めた。

今回は大回りするルートではなく、メインの道を通って標高1050メートルの太鼓岩までを往復するルートを歩く。

鬱蒼とした森に組まれた木道へと入った。

大きな岩場の道には岩の隙間に朱色のカワラサツキが沢山咲いていた。

月野さんが徐に取り出した虫眼鏡iphoneのカメラの前に虫眼鏡を入れて撮影。月野さんに教わった撮り方だ。

ヒノキゴケだろうか、朝日に輝いて綺麗だった。

道には大きな屋久杉が林立していた。この杉を見るだけでも十分堪能した気になる。

カワラサツキと小さな滝。

シャッタースピードを上げて撮影してみた。

小さな滝の音を聞きながらじっと見ているだけで気持ちも落ち着てくる。

大きな杉をiphoneのパノラマモードで撮影。月野さんは色々な撮影方法を教えてくれた。

少し大きな滝。この島特有の大岩と水の流れは良く似合う風景だ。

花弁が可愛い。ヤクシマコンテリギと言うのだそうだ。

苔むした道が続く。

苔から滴り落ちる水滴。

苔の種類や生態について熱心に聞き入る細君。

タツナミソウ。一つの方向に向かって進む波の様な佇まいからついた名前だそうである。

倒れたヒメシャラの木が枝を上に生やしていた。逞しい生命力を感じる。

吊り橋にて。

橋の上から下を見ると美しい渓谷が見えた。

これはヒノキゴケ。

虫眼鏡で撮影したチョウチンゴケ。爪の大きさと比較すると小さな苔の葉の大きさが良く分かる。

気持ちが良い苔の道。

大きな杉の切り株をじっと覗く細君。一体何が見えるのだろう?

朝日の木漏れ日が苔を照らして、正にジブリの世界に入った様な景色だった。

ジブリの景色の中を進む。

ヤクシマミヤマスミレ。変わった葉の形、すーっと伸びた茎の先に咲く花は正にスミレである。

緑一色の自然の中に赤とブルーが目立つ。

綺麗な清流の渡渉ポイントにて。

スローシャッターで撮影。綺麗な景色に撮影意欲を掻き立てられた。

同様にスローで幻想的なシーンを表現(?)。

様々な苔を紹介してもらう。

チョウチンゴケとホウオウゴケ。

杉の根の間を通り抜ける遊歩道。

細君はこんな苔むした林がお気に入りである。

美味しい森の水。余りに美味しいのでプラティパスに入れて持ち帰った。

森の散策風景。

歩いて行くと、何と隠れていた森の妖精が顔を出していた。

蛇のうろこに似たジャゴケ。触ってみると本当に蛇のうろこの感触。

ホウオウゴケに着いた水滴。

荷物をデポして太鼓岩を目指す。

太鼓岩に出ると、目の前に宮之浦方面の山々が見渡せた。

う~ん、あれが宮之浦岳かな。

太鼓岩から風景を眺める人たち。

上から見るとこんな感じ。滑って落ちると命に係わるので要注意。

荷物をデポした辻峠から屋久杉ルート方向へ少し進むと大きな岩が出現。

ここの岩の上にも森の妖精たちが。

皆で大岩を支える図。

辻峠辺りにはアメリカから訪れている沢山のハイカーが休んでいて、細君は彼らとここ屋久島の自然の素晴らしさなどについて一頻りお話ししていた。

来るときに月野さんが立ち寄って買ってきたお弁当を食べる。

結構歩いたしお腹も空いていたので尚更美味しくいただいた。

この時月野さん、途中で一緒になった単独行の女性が何時までたっても降りてこない事に気が付いた。

そしてまさか間違えて縄文杉ルートの方角へ下ってしまったのではないかと心配し、我々を置いて探しに行った。

暫くこのルートを探して戻ってきたが彼女は居なかったそうだ。

これ以上心配していても仕方が無いので我々は元来た方角へ下山を開始する。

ここでもヤクシマミヤマスミレの群落に出会えた。

面白い樹々の前には募った名前と作者名が書かれている。

ギンリョウソウ。ここの環境はギンリョウソウにはぴったりかも知れない。

帰りは苔むした道を引き返した。

途中でのんびり休んでいたら、心配していた単独行の女性が息を切らせて追い付いてきた。

やはり先程の別ルート側へ降りてしまい、随分降りてから間違えに気付き、大急ぎで戻ってきたらしい。

我々と会えてホッとしたらしく、暫く話すと笑顔が戻ってきた。

ウサギの耳?これも自然の造形。

タツナミソウ。

アブラギリ。とても綺麗な花だ。

気が付けばあっと言う間に半日の雲水峡散策が終わってしまった。

月野さんから色々なお話と森の知識、島の歴史などを聞きながらの山歩きは有意義な一時だった。

先程の単独行の女性はバスを待つらしいが暫く来ないので我々の車でホテルまで送迎。彼女はしきりに恐縮していたが、きっと忘れられない思い出になった事だろう。

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<今回歩いたルートと標高データ>

 

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