九州一人旅 その2(ミヤマキリシマが咲く韓国岳へ登る)

大浪池の外輪山に登るとミヤマキリシマが咲いていて眼下には大浪池が、その先には韓国岳が聳えていた。

韓国岳には最もポピュラーな大浪池登山口からの往復ルートを選んだ。最初はとても整備された登山道をひたすら登り大浪池の外輪山へ達すると、登山道にはミヤマキリシマの群落が素晴らしく、展望も開けて絶景の連続だった。

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湯之谷温泉から山道を数キロ走ると直ぐに大浪池登山口に到着した。

韓国岳への道はこんな綺麗な整備された石畳の登山道で始まった。

森林のなかのゆったりとした登りが続く。

暫く登ると大浪池外輪山の分岐へ到着した。どちらに進んでも同じ距離らしい。

右へ廻るルート。

振り返ると海の向こうに大きな島の様な影が見えた。地図を見ても分からないので近くの人に聞くと、何と桜島だそうだ。

誰もが知っているあまりにも馬鹿らしい質問だったので失笑されてしまった(汗)。

その人と同じ左回りのルートを選んで進むと登山道の両側にはミヤマキリシマの群落が続いていて素晴らしかった。

ミヤマキリシマと大浪池と韓国岳の姿が素晴らしい景色だった。

 

更に登ると桜島の姿が大きく見える。

ミヤマキリシマの群落。

えびの高原からの分岐を通過。

韓国岳方面へと向かうとかなり急な木道が現れた。

どんどん高度を増していく。振り返ると大浪池と外輪山の全景が見えた。手前にはミヤマキリシマの赤い模様が綺麗に見える。

ズームしてみると登山道以外の所に沢山の群落があるのが分かる。

前方右側には新燃岳と高千穂峰らしき火山が見え始めた。新燃岳の山頂付近には最近流れ出したらしい黒い溶岩の跡が生々しい。

地元の登山者でさえこの姿に驚いた様子だった。この辺りの活発な火山活動を感じられる景色である。

韓国岳への登山道も火山らしい道へと変わってきた。

韓国岳の山頂に到着。

高度1700mから見れば眼下には大浪池や桜島を始めとする素晴らしい景色が広がっていて気持ちが良かった。

韓国岳の火口。大昔に噴火した事を想像すると怖くなるほどの景色だ。

帰路も同じルートを下った。素晴らしい景色を見ながらだから急坂も楽しかった。

途中、地元のおばちゃん集団とすれ違った時、何処から来たのかとか、何処を登ったのかとか色々質問されて答えていると、今ミヤマキリシマを見るなら高千穂峰の麓にある鹿ケ原がいいよと教えてくれた。その勧め方が強力で是非行ってみようという気になった。

鹿児島の人は皆さん明るくて親切な人ばかりで楽しい。

帰りにもあの絶景を前景に人を入れて映してみた。火山の力強さを感じる写真になった。

韓国岳からの下山路。

立浪池の外輪山まで下ると韓国岳避難小屋がひっそりと立っていた。

帰りは右側ルートで周回した。こちらからの景色も素晴らしい。

立浪池登山口からの分岐へと帰着。

登山口へと下山。さっきおばちゃんから聞いた鹿ケ原に寄ってみる事にする。

高千穂峰へは車で20分程で着いた。登山口付近にあった案内所に座っていたガイドさんに聞くと丁寧に行き方を教わる事が出来た。

このガイドさんによるとミヤマキリシマは殆どがピンクだが中には真っ白なものもあってなかなか見つけられないが、この辺りに咲いている様ですよと場所をこっそり教えてくれた。色々話をしていると、この人は昔仕事で関東に来ていた事があるそうで、関東の山の話でもしばし盛り上がった。一人旅でが人との出会いがまた楽しい。

30分程で鹿ケ原に着くと、そこは一面ミヤマキリシマの大群落だった。

地元のご夫婦もこんな大群落は見た事が無かったと言っていた。

そして教わった白いミヤマキリシマを見つけた。勿論、帰りに教えてくれたガイドさんに報告とお礼を述べたのは言うまでもない。

ミヤマキリシマの群落と高千穂峰。

 

高千穂峰を後にして、一路高千穂へと向かった。今夜の宿は有名な高千穂峡の近くにある宿大和屋である。

この宿は古い旅館だがここでも地元の素材がふんだんに使われた料理が美味しかった。

別に注文した高千穂牛は特に素晴らしく、こんな値段でいいのと思った程だ。これを自分で焼いて塩やタレで食べる。

食事の後、近くの高千穂神社で行われていた夜神楽を見に行ってみた。
この神楽は国の重要無形民俗文化財となっていて、この地方に古くから伝承され毎年11月から2月にかけて秋の実りの感謝と翌年の豊穣を祈願して各村々で実施されているそうだ。広い境内は満員盛況で外国の方もチラホラ見えていた。

 

 

 

翌朝、有名な高千穂渓谷を散策してみた。朝なので人気は無く静かな渓谷の景色を味わえた。

渓谷を散策した後、今日の目的地祖母山へと向かった。

 

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