四国としまなみ海道を巡る旅(その1 剣山から道後温泉へ)
2018_10_22-27 四国としまなみ海道を巡る旅(その1 剣山から道後温泉へ)
全国に分布する百名山や花の名山を参考にしながら各地の山へ登っているが、四国の山へは一度も訪れた事がなく何時か登ろうと考えていた。
秋も深まってきて高山では雪の便りも聞こえ始めた頃、比較的温暖な四国への山行計画を立てていたら細君も四国を旅行したいので一緒に行くという。ならばと、予てから考えていたしまなみ海道を自転車で渡る計画やら広島への観光なども織り込んだ旅行として再考する事にした。
急遽作った旅行計画は下記の通りだが、幸いにも概ね天候にも恵まれてほぼ計画通りに辿る事ができた。
1日目:高松空港に着陸後レンタカーを借りて剣山登山をしたのちR439を辿りながら奥祖谷のかずら橋等の観光をしながら西祖谷で宿泊。
2日目:大歩危峡や松山城などを観光しながら愛媛県の道後温泉泊。
3日目:石鎚山登山(細君は松山周辺を観光)したあとレンタカーを降りて今治泊。
4日目:今治からレンタル自転車でしまなみ海道を尾道まで渡り(細君は島観光しながらバスで)、尾道泊。
5日目:尾道から電車で広島へ移動し宮島観光後、広島市内泊。
6日目:電車&バスで呉を観光後、広島空港から羽田へ。
四国としまなみ海道を巡る旅その1は剣山登山から道後温泉までの道程である。
高松空港に降りると直ぐ予約していたレンタカーを借り、R438を南下して剣山登山口へと走った。
剣山の登山口はR438の終点がR439と交わる辺りにあって剣山自然情報センターや剣山観光センターと隣接した剣山登山リフトを利用した。その他のルートもあったが今回は時間の関係で選択出来ず、最短ルートの周回ルートを周る事にした。
リフトに乗ると丁度見頃となった紅葉した木々が綺麗だった。
程なく西島駅に到着。ここから時計回りに周回を始めた。
つるぎ山への直登コースへ入る。
北東方向に連なる山々の中腹にはR439と思われる道が続いているのが見える。
結構な急登を暫くこなすと剣山本宮の鳥居に出た。
剣山本宮にお参りしてから山頂を目指した。
本宮を過ぎるとなんだかゆったりとした風情となる。
まあるい山の真ん中付近に山頂があった。
東側遠方にはなんという山なのか分からないがかなり険しい山が連なって見えた。
山頂から西へと延びる木道を進むと前方にどっしりとした次郎笈と思われる山並みが見えた。
笹の緑と紅葉に彩られた次郎笈はとても綺麗だった。
次郎笈との間には吊尾根と言われるコル状の尾根が続いていて途中にある分岐を右へと曲がる。
尾根道があまりに美しくて思わず直進したい程だったが、残念ながら今回は時間的に無理だった。
北西側にも幾重にも山々が連なっているのが見えて、四国の内陸部はとても山が深い所だという印象を抱いた。
分岐を右へ曲がり暫くトラバース道を歩いた当たりで振り返ると下部の紅葉に彩られた次郎笈が更に美しく見えていい景色だった。
前方には御塔石と言われる大岩と並んで剣神社の赤い屋根が見える。
御塔石の直下まで来るとその大きさと迫力に圧倒される。
あっと言う間に周回してしまい、リフト乗り場へと到着した。
リフト乗り場付近で周辺を散策していた細君と合流、一緒にリフトで下山した。
登りの時より下りの方が紅葉が綺麗に見えた。
下山してR439を西の奥祖谷方面へと向かった。この辺りは山深く、車一台がやっと通れる位の道幅しかなく運転には神経を使う。
途中、奥祖谷の二重かずら橋に寄ってみた。
昔は祖谷13橋と言われた生活道としての橋は現在この二重かずら橋と西祖谷にあるかずら橋の二つだけが残されているらしい。
これはロープで吊るされた「屋形」と言われる篭に乗って渡ってみた。籠の中でロープを引くと篭が進む仕組みだ。この姿が猿に似ている事から「野猿」と言われていたそうだ。
途中、最近かかしで有名になった村を通過する。
道端に作られた屋根の下には大勢の「人形」がならんでいたので参加させてもらう。
何だかリアルな人形が道のあちこちに居て、山深い道ながら楽しいドライブが出来る。
西祖谷の北側にある祖谷渓という深い谷まで行くと、観光名所となっている「小便小僧」が谷に向かって小便をしている銅像がある。
いまにも崩れ落ちそうな岩の先端から祖谷渓へおしっこをする小便小僧。実際やったらさぞ気持ちいいだろうな。
この日は西祖谷のかずら橋の奥にある「かずらや」に宿泊した。山の幸が沢山出て食事が美味しい宿だった。
翌朝、今度は二つ目の西祖谷にあるかずら橋を見学した。
祖谷から松山へ向かう途中に寄った大歩危峡。エメラルドグリーンの渓流が美しかった。
愛媛県の西端、松山城を見学。美しい姿に見惚れる。
城の上階から松山市街地を見下ろす。
遠方に瀬戸内海まで見える。お殿様の気分が味わえる。
場内に咲いていた花。
松山の町で有名な「鯛そうめん」をいただいた。鯛もそうめんも大変旨い!
この日は夕方から雨が降りだした。道後温泉街に近い宿に宿泊して徒歩で歴史を感じる道後温泉へと赴いた、一度は来てみたかった温泉だが今回夢が叶った!
剣山は時間の関係で最短ルートとなってしまったが短時間で周回出来たので細君が行きたいと言っていた祖谷方面の観光も出来て充実した旅となった。次郎笈へ行けなかったのは少し心残りではあったが機会があったらチャレンジしたいと思う。
美しい松山城と鯛そうめんに加え、登山で疲れた後の道後温泉は豊富な湯量の湯船で体も温まってリフレッシュできた。
四国としまなみ海道を巡る旅その2では、いよいよ名峰石鎚山の登山と今治から尾道までのしまなみ海道約80Kmを自転車で渡るお話である。
四国としまなみ海道を巡る旅(その1 剣山から道後温泉へ)
<剣山登山のルート>
見の越駅(12:02)=西島駅(12:15)→剣山本宮(12:44)→剣山山頂(12:49)→分岐(13:08)→西島駅(13:34)→見の越駅(13:48)