根子岳登山&九州旅行前編(高千穂、阿蘇、湯布院)

根子岳への登攀中、正に天狗の鼻の様な形をした天狗岩が目に飛び込んできた。

2年前の5月、細君にミヤマキリシマの咲く九州一人旅をした時の話をしていたら高千穂と夜神楽、湯布院などに行きたいと言うので阿蘇や雲仙登山を兼ねた旅行を計画した。

今回は5月ではなく紅葉が楽しめる時期にということで11月に出かけてきた。

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前編は根子岳登山と阿蘇、九重、黒川温泉を経て湯布院宿泊までのお話である。

本来は阿蘇山に登りたかったのだが、現在噴火警戒レベル2にあり登山には適さない事がわかり噴火口から少し離れていて阿蘇五岳の一つで入山可能な根子岳に登る事にした。

根子岳は阿蘇五岳の中でもひと際形が変わった山容の山で、私が好んでスキーで登っている長野の根子岳と同じ名前である事もあって一度は登ってみたかったので丁度いい機会となった。

その形は、お釈迦様の顔の部分にあたる根子岳、東から西へと険しい鋸刃のような尾根が連なり、中央部にある天狗岩が天を突き刺す鉾のように屹立した特徴的な姿をしている。

南阿蘇を走っている際に見えた阿蘇山の雄姿。中央の噴火口からは噴煙が登っている。

根子岳登山口から登り始めるとそこは牧場になっていて沢山の牛が寝そべっていた。

鮮やかに色づいた紅葉が出迎えてくれた。

こちらは黄色い紅葉。

暫く登ると西側に聳える天狗岩が目に飛び込んできた。

根子岳東峰に到着。狭い山頂には子供連れの家族がお弁当を食べていた。

山頂から見えた天狗岩とその先には阿蘇山が良く見えた。

北側には阿蘇の巨大なカルデラ外輪とそのカルデラの中にある街並みが良く見えた。一枚の写真に納まりきらない阿蘇の雄大さがわかる。

下山するとさっきの牛たちは食事の時間らしく、一列に並んだ姿が面白い。

噴火中でなければ味わえなかっただろう根子岳の魅力を大いに楽しめた登山だった。

根子岳を下山後、次の宿泊先である高千穂へと向かった。

2年前に訪れた時は祖母山への登山の為、早朝だったので誰の姿も見えなかったが、今回高千穂峡には沢山の船が浮かんでいた。

何度訪れても美しい。

今回は渓谷内をゆっくり散策してみることにした。

宿泊先は前回と同じ宿。前回食べてその美味しさに感動した高千穂牛を今回も頼んだ。

前回よりだいぶ少ないがやはり味はいい。

夕食後、宿で貸してくれた座布団を持って近くの高千穂神社で行われていた夜神楽を見に行った。

前回は外人客も多かったがさすがに今年は少ない。

翌日は雨の中、天岩戸神社を訪れた。




大きな洞穴の中に祭られた天岩戸奥社。


高千穂から阿蘇へと向かう途中にはこの様な美しい棚田が点在していた。

阿蘇の草原と放牧牛。美しい阿蘇の風景に度々止まって見とれた。

阿蘇の外輪山から見えたカルデラ内の田園風景。

暫く並んで大人気の「いまきん食堂」で昼食を食べることに。

阿蘇の赤牛。高千穂牛と異なった味で、こちらも捨てがたい美味しさ。

阿蘇の風景と赤牛の昼食を味わった後は本日の宿泊先、黒川温泉へと向かった。以前から一度は訪れたい温泉だった。

イワナの塩焼き。これは絶品だった。

こちらでも牛肉、九州の牛肉は何処へ行っても美味しく、夫婦そろって九州肉の大ファンになってしまった。

風情のある外風呂が気持ちいい。




黒川温泉の周辺に点在する小道も風情溢れていて癒される。

黒川温泉を後にして九重連山に登った時に訪れた登山口、長者原へ寄ってみた。

タデ原湿原の木道。九重の山の上部には雲がかかっていた。

今回は九重夢大吊橋へも立ち寄った。



九重から湯布院温泉へと向かう。

湯布院の金鱗湖。


湯布院温泉街を散策。

本日の宿、峡霧亭。

峡霧亭の中庭には囲炉裏とビールサーバーがあった。落ち着いたいい温泉で細君も喜んでいた。

翌日は由布岳を見ながら鶴見岳へ向かう。

由布岳の上部は雪で白くなっていた。

昨日泊まった湯布院の街並み。

2年ぶりに訪れた由布岳。

鶴見岳には別府ロープウエイで山頂へと登ってみる。


山頂からは目の前に別府湾が良く見えた。

今回は別府温泉へは寄らなかったが何時か再訪したい。

鶴見岳を後に、今度は西へ進路を変えて長崎方面へと向かう。

最初に訪れたのは焼き物が好きな細君の希望で焼き物の町波佐見町。




最近注目されているという波佐見焼は派手さはないが気品がある焼き物が多く、私も小さな茶碗を購入した。

九州の旅前半はここまで。あとで見直したときに思い出したい記録として簡潔ではあるがここに記す。

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