九州一人旅 その3(祖母山へ登る)

登山口付近から見えた祖母山は鬱蒼とした樹々に覆われていた。

高千穂からR325を通って祖母山の登山口へ続く山道へ入ると殆ど車に合わず、この道でいいのかと不安に思いながらも車を走らせていると遂に北谷登山口に着いてホットした。

事前に調べた結果、この登山口からは少し難易度の高い風穴コースと比較的難易度の低いが距離が長い千間谷コースがあるとの事で、今回は無理をせず千間谷コースの往復にしておこうと思っていた。

登山口の駐車場に着くと、たまたま居合わせたおじさんと話をする内に折角なので周回した方が良いよねという気になり一緒に周回ルートを歩く事になった。登りは風穴コース、下りは千間谷コースを歩いたのだが、結果正解だった。

この山は花はあまり咲いていなくて残念だったが、山頂では阿蘇や遠く九重、由布岳方面まで遠望出来て素晴らしい時を過ごす事が出来た。

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登山口で遭遇したおじさんと一緒に風穴コースを登り始めた。

でっかく書かれた風穴コースの入口。

暫くすると最初の渡渉箇所に遭遇したが、水量は少なく簡単に通過できた。

その後、険しい登りが続いた。

既に緑が美しい森の中をひたすら登る。

次第に岩場が多くなり階段や鎖場が出現。

ちょっとした大岩が出現したりして楽しませてくれるルートだった。

長い梯子。これが無かったらとても登れない。

稜線に出ると北側に阿蘇五岳が展望できた。

まだ少しだが石楠花が見られた。

最後のピークだろうか、これを登れば山頂かな。

予想通り、山頂に着くと今までほとんど人に会わなかったのに多くの登山者で賑わっていた。祖母山には沢山の登山ルートがあるので恐らく他の登山口からの人達なのだろう。

山頂からはとても展望が良く、こちらは九重連山だろう。

山頂の標識には竹田市、緒方町、高千穂町の地名が記載されているのが面白い。

こちらは由布岳との事。今回の旅の最後に登る予定の山が見えて嬉しかった。

向こうの山頂からも祖母山が見えると良いのだが。

再度、阿蘇山の全景。手前の尖った山は根子岳だろうか。

山頂に咲いていた花、ミヤマキリシマかな? 葉や花の大きさがちょっと小さいので違うかもしれない。

山頂で景色を楽しんだ後、のんびり千間谷コースを下り始めた。

 

こちらのコースは対照的に穏やかな道が続いた。

千間平と言われる平坦な場所から五ヶ所へと向かう。登りの時に比べて単調な道が続いていて最後は飽きてきた。

周回ルートを歩くなら対照的なコースを歩く事が出来て今回の選択が正解だった。

下山後は九重山の麓にある旅館かくおかに向かった。

玄関が蔵の様なこの宿は、シックな民芸調の宿で特に離れた場所に造られた貸し切り風呂が素晴らしかった。

驚いた事に今日の宿泊は私一人との事で2棟ある離れの貸切風呂を独占させて頂いた。

この離れが二つあって趣が異なる半露天のお風呂が造られていた。

一つ目のお風呂。湯量も豊富で何とも気持ちがいい。

二つ目のお風呂は円形。両方のお風呂を満喫出来て満足度が高い。

ここでも料理も美味しくいただく事が出来て連日の登山の疲れが癒された。

明日はいよいよ本命の狙いだった九重連山への挑戦の始まりである。

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