憧れの屋久島を行く(縄文杉トレック編)

2018年5月23-27日 憧れの屋久島を行く(縄文杉トレック編)

今なお堂々たる姿で立つ縄文杉と7年ぶりの再会を果すことが出来た。

白谷雲水峡での散策は天気にも恵まれて木漏れ日の差し込む苔むした道が印象強く、細君も大満足の一日だった。

今日は二人で約22Km程もある長い道程を歩いて縄文杉を見物するのだが、往復10時間を要するので細君もそれなりの覚悟を決めて臨んでいた。私としても前回訪れた時には上の避難小屋に宿泊したので片道しか歩いておらず往復するのは初めての経験である。

実際に歩いてみると、やはりトロッコ道の往復は退屈で非常に長く精神的にも疲労させられたが、山道には次々と古い屋久杉の大木や苔むした屋久島らしい景色が広がっていて楽しく歩く事が出来た。そして久しぶりに見た縄文杉の姿は、以前にもましてその威厳を持った佇まいを見せてくれた。

自分でも心配していた細君は気丈にも最後まで無事歩き通してしまい、この経験により大きな自信を持てたのではないだろうか。

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翌朝、ペンションを朝早く出発して安房から屋久杉ランド方面へと曲がると5分程で屋久杉自然館の駐車場に到着したが、既に多くの車が止まっていてバスの発着場前にはちょっとした列が出来ていたので、急いで切符を購入して列の後ろへと並んだ。

この先は3月~11月の期間はマイカー規制があり登山バスかタクシー、ツアーの送迎車しか通行できない。

因みに荒川登山バスは@1380円/人となっており、その他山岳部環境保全協力金として1000円/人がかかる。

グループごとに並んで朝食を食べたりこれからの行程について話をしたりしながらバスを待っていた。

荒川登山口に到着すると案内板前にあるポストに入山届を提出すると、早速トロッコ道を歩き始める。

歩き始めると直ぐに現れるトンネルを潜り抜ける。何だかディズニーランドのアトラクションに似た雰囲気でこれから始まる冒険を期待してしまう。

トロッコ道は最近全線にわたって平らになる様に板が張られたらしく、とても歩き易くなっていた。

昔は一部を除いて枕木が並んでいるだけだったので自分の歩幅と合わずに結構疲労がたまったものだが、この板のお陰で大分助かった。

ここでもタツナミソウが咲いていた。

これはモウセンゴケだろうか、コケに着いた水滴が光って綺麗だ。

周囲にあるコケを見ながら歩く細君。

太忠川の河原には大きな岩がゴロゴロしていた。

小杉谷小中学校跡。写真を見ると林業を営む人々の昔の繁栄を垣間見ることができる。

河原には沢山の川ツツジが咲いていて綺麗だった。

トロッコ道を黙々とあるく細君。

コショウの木らしいが毒があるそうなので味は試せない。

三代杉?辺りではツアーの人たちが集まってガイドさんの話に耳を傾ける姿が見られる。

この辺りの杉でも十分な大きさだ。

途中、とげとげとした険しい稜線が見通せる場所もあった。

安房川へ流れ込む沢。

登山道に入ると更に大きな杉が出現し始めた。

暫く登って標高1000mを越えるとウイルソン杉があった。早速細君が中に入ってお決まりのハート型をカメラに収める。

逆立ちした様に見える逆さ杉。

標高が高くなるとサクラツツジが見頃を迎えていて綺麗だった。

サクラツツジが満開。

更に進むとこれを縄文杉と言っても良さそうなほど立派な大王杉が立っていた。

こちらは夫婦杉と言われる2本の杉。

そして最後に現れた縄文杉。展望台から少し距離があるので大きさが伝わり難いがやはり桁外れに大きく立派な杉だ。

サクラツツジを近くで見るととても小さな可憐で美しい花だった。

帰り道は慎重に木道を下る。

これもまた美しい屋久島のヤクシマコンテリギの花。

帰りに登山道から外れて河原に降り立つと緑色に澄んだ綺麗な川の縁に朱色のツツジが良く映えて行った。

到着直前にトロッコ道で遊ぶ猿の集団に出くわした。ここを進むのはちょっと勇気がいる。

長い距離を歩いて漸く荒川登山口へ着くと晴天の中を歩き通す事が出来た喜びが沸き上がって来ると同時に流石に疲れを感じた。

Luana Houseに帰り着つくとホット一息。そして再び地元の尾之間温泉で汗を流した。

 

地元で採れたばかりの蟹の爪やサバの刺身はとても美味しく、宿の奥さんの心ずくしの料理が長旅の疲れをとても癒してくれた。

特にこのサバは地元で採れたばかりのものを準備してくれたとの事で凄く新鮮で美味しかった。

こちらはかからん団子。

こちらは最後の日の朝食。

最終日は悪天になり飛行機が飛ばなかったので鹿児島まで高速船で戻る事になった。

帰る途中で見えた開聞岳には上部に雲が掛かっていた。何時か登って見たいと思う。

港に着くと桜島の上部にもべったり雲が掛かっていた。

鹿児島で一泊して翌日、取り直した飛行機で羽田へと向かった。

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<今回のルートと標高データ>

 

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