北海道南部の名山を巡る山旅(➀羊蹄山編)

真狩まで来ると正に蝦夷富士と言うに相応しい堂々とした羊蹄山の姿が見えた。

今年はまだ登っていない北海道の南部の名山を登ろうと計画した。

具体的には支笏洞爺国立公園西端に位置する羊蹄山、日高山脈最高峰の幌尻岳、そして夕張山地にある芦別岳と夕張岳の4座に登ろうと思い6日間でこれらの山を登る計画を立てていた。夕張岳は昨年も計画段階で大雨による林道崩壊の為に断念した経緯もあり、今回も何かの問題で登れない山があった場合はまた来年計画すればいいと割り切った。

何れも単独峰であり且つそれなりの時間を要する山々である事、また幌尻岳などはアプローチだけで一日かかる壮大な山なので出来るだけリスクを避けたい事から比較的天候が安定している7月末から8月初めを選んだ。

今回6日間ずっと晴れが続いた事もあって、ほぼ計画通りに完登する事が出来た事は正に奇跡的であり、北海道の山の神様に感謝したい。

今回はこの山旅で最初に訪れた羊蹄山の話である。

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今回も利便性と費用の面で飛行機とレンタカーを利用した。何故最初に羊蹄山を選んだかと言うと、新千歳空港を挟んで西側にあるのは羊蹄山だけでそれ以外は全て東側に集まっているのでまず羊蹄山を登ってから東へ移動したいと考えたのと、羊蹄山の麓にあるテント場の環境が非常に良さそうなので最初に泊まる場所として適していると思ったからだ。

新千歳空港に着くと直ぐにレンタカーを借りて支笏洞爺方面へと出発した。

この辺りは高速道路が充実した地域で殆ど高速を利用できるのでアクセスには非常に便利だった。高速を降りて一般道を走っても比較的空いているのでストレスがなく、真狩付近まで来るとでっかい羊蹄山が見えはじめた。

 

広い真狩キャンプ場に入ると受付のある羊蹄青少年の森と書かれた建物に着いた。ここで受付を済ませて設営の場所や施設の説明を受けた。

キャンプ場の北側には要諦山が見えて雰囲気の良いところである。

またキャンプ場は非常に広く、オートキャンプとテントのみの場所に分かれていた。夏休みという事もあってか多くのキャンパーたちで賑わっていた。 

早速ファミリーキャンパーの大きなテント群の中に私の小さなテントを張らせて貰った。

当然子供連れも多く、夜騒がれないといいなと思ったがとてもマナーが良く静かなので良く眠れた。

翌朝起きてみると最高の天気である。

朝食を食べて準備を整えるとキャンプ場の中央にある道路を進んで登山口へと向かった。

羊蹄山真狩ルートの登山口。

山に入ると綺麗な白樺の林が続く。

ずっと展望は無くひたすら登りが続いたが、ふと見上げると羊蹄山の上部が顔を出した。まだまだ先が長いが天気が良いので期待が膨らむ。

眼下には真狩の平地が広がり遠くに洞爺湖らしき湖も見え始めた。

この辺りから色とりどりの高山植物も咲き始める。

更に登るとはっきりと洞爺湖だと分かる。真ん中にあるのは中島だろうか。 

横たわった木に七合目の標識が書かれた標識があった。

 

色々な花を見ながら登ると直ぐに8合目に着いた。

 

西側遠方の雲の上に突き出す山が見える。方角からすると幌別岳あたりだろうか。

急に山頂付近を雲が覆い始めた。その上には太陽が出ているから天候悪化の心配は無いが風が吹き始めたのが気になった。

 

遂に9合目に到着。ここで山小屋への分岐があった。

北側の斜面に小屋が見えた。

稜線に出るとカルデラ地形の分岐が現れた。かなり風が強く吹いていたので取りあえず安全に山頂を目指そうと旧小屋経由の道を選んだ。

時折雲が切れて目指す稜線が見え隠れする。上は晴れているのに残念である。

旧小屋跡に着くと岩内あたりの海岸線が見えた。

ここから一旦火口側に降りて先の稜線に登り返す様だ。綺麗な道が続く。

下に降りると風が遮られて快適に進めた。

ところが東側の稜線に登ると一気に風が強くなって油断すると吹き飛ばされそうだ。雲が勢いよく稜線を渡って流れていた。

前方をよく見ると一人の登山者が立っている。山頂から回ってきたそうで、簡単に挨拶だけして別れた。

視界が悪かったが次第に険しい岩場が多くなったので山頂が近い事が予感された。

予感通り直ぐに山頂の標識が見える。羊蹄山に登頂した瞬間である。山頂付近には数人の登山者が休んでいたのでその内の一人に頼んで撮影して貰った。

ここで持ってきたお握りを食べたり他の登山者の人と談笑していたが相変わらず風が強く長くは居られなかった。

残念ながら雲で展望は無いので下山する事にする。

風は気になったが何とか岩場を抜けて先程の分岐へ向かう事にする。

雲が切れた瞬間、洞爺湖の風景が良く見える。雲が無ければ最高の展望だろう。

稜線の先には先程談笑していた若いグループの姿が見えた。

山頂の方向を振り返る。山頂と言っても僅かに高くなっているだけでこの稜線全体が山頂の様なものだ。

火口の内側を見る。それ程大きな窪みにはなっていなかった。

8合目から9合目辺りのお花畑を楽しみながらのんびり下山した。

あっと言う間に登山口に到着。

ファミリーキャンパーが帰ってしまい閑散としたキャンプ場へ戻った。

山頂を見ると今の方が晴れていそうだ。山頂からの展望が無かったのは残念だが羊蹄山の素晴らしさを十分満喫出来たから良しとしよう。

まだ早かったのでテントで昼寝したあと、真狩村まで走って夕食を食べた後にお風呂にでも入ろうと考えていると突然電話がかかってきた。

出ると何と昨年雄阿寒岳で一緒になりその後FaceBookでやり取りさせて貰っていたABさんからだった。しかも驚いたことに苫小牧からここに会いに来てくれたそうだ。

キャンプ場の入り口方向へ歩いているとABさんが向こうからやって来た。一年ぶりの再会だった。

一頻り話をしていると山から下りてきた若い男の人が寄ってきた。何とABさんの知り合いらしく、一緒に話をしていると先程稜線で挨拶した人だと分かった。こんな奇遇が重なる山旅は楽しくて止められないと言うものである。

お二人にお礼と挨拶をして私は真狩村へと向かった。

ここにもう一泊して明日の早朝から日高方面に走り、その日の内にイドンナップ山荘経由幌尻岳の麓にあるポロシリ山荘までたどり着きたい。インドナップ山荘に車を止めてポロシリ山荘まで恐らく5時間程の林道歩きになるので明日は気を引き締めて行かねばならない。

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<今回のルートと標高データ>

真狩登山口(5:00)→4合目(6:10)→8合目(7:37)→真狩コース分岐(8:24)→旧小屋跡(8:34)→山頂(9:06-24)→分岐(9:53)→真狩登山口(12:00)

 

 

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