北海道南部の名山を巡る山旅(➁幌尻岳編)

2018年7月30日~8月1日

羊蹄山を下山した翌朝、日高山脈の最高峰である幌尻岳に登る為、高速を使って日高地方へと向かった。

この山は4つ程登山ルートがある様だが最も一般的な平取町側の幌尻山荘ベースのルートは渡渉箇所が多く天候に左右されやすい事や渡渉装備も必要なのが気になった。そこで今回は新冠町側のポロシリ山荘からの新冠ルートを選んだ。何れにしても小屋までのアプローチが片道約5時間程もかかる為、今回はポロシリ小屋で2泊して無理なくこの深山を楽しむ事にした。

実際に登ってみれば日高の雄大な山々や大きなカール、そしてそこに咲く花々の素晴らしさは写真でも写しきれない程であった。また小屋で一緒になった地元のガイドさんからは当地の四季折々の様子なども聞けて楽しいひと時を過ごす事が出来た。登りにくいが故に人も少なく、地元の人に愛されている山であり、我々登山者は心して登るべき山だと感じる。
下山後は次の山へ登る為、富良野辺りまで走ってきて早速富良野メロン🍈やトウキビなどを食べたが、、、

これがまたうめ〜のなんのって❗️

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羊蹄山山麓を早朝に出発して日高地方に入ると道も細くなりどんどん山の中を走りインドナップ山荘に到着したのは10時半頃だった。

ここに車を止めて今夜の宿泊地ポロシリ山荘まで林道を5時間程も歩く事になる。

インドナップ山荘は工事現場のプレハブを思わせる建物で脇に広い駐車スペースがあった。車を止めて出発の準備を始めた途端、凄い数のアブが襲ってきて、あっという間に数か所食われてしまう。

ポロシリ山荘は利用届を出して受理しておく必要があるがこの手続きの祭、担当の方からアブに注意する様言われていたので覚悟はしていたがそれでもこの攻撃は凄くこれから歩く行程が危ぶまれた。

事前に準備してきたアブ対策の虫よけ網をスッポリかぶって出発する。山荘の隅に田中陽希が昨年訪れた「日本百名山一筆書き」の時の記念碑が立っていた。この後、このルートは新冠陽希ルートと言われる様になったとか。

林道を暫く進むと橋の途中を覆うガッチリとした鉄柵が現れた。下の部分の回転扉を通って進まなければならない。

やや怪しげな天気の中、ひたすら林道を進んだ。暑さと常時襲ってくるアブと闘いながらの林道歩きは堪えた。

このルートを歩くならもう少し涼しい時期を選ぶべきかも知れない。

4時間程も歩くと前方にダム湖が見えた。奥新冠ダムと幌尻湖だ。

突然、道端に蝦夷リスが現れた。殆ど人に合わない林道歩き、動物にも全く遭遇しなかったが熊ではなくリスで良かった。

そこから一時間程で漸くポロシリ山荘に到着できた。三角屋根の可愛い小屋の前では何人かの人が食事をしていた。

明日登る人、帰る人それぞれだが登る人の方が少ない、夏のベストシーズンにしては空いていて快適だった。

小屋の後ろ奥には高い山が見えていて、あれが明日登る幌尻岳の稜線だろうか、期待と不安が入り混じる。

明日の登山に備えて明るいうちに食事を済ませると早めに就寝した。

翌朝4時半頃小屋を出発、やや薄曇りの中幌尻沢に沿った登山道を歩き始める。

狩り払いされてわいたが結構藪っぽく少し荒れた登山道だがまあ支障はない。

一本道なので標識は無かったが6時頃中間点の標識が現れた。

中間点を過ぎて少し登ると漸く稜線が見え始める。展望のない登山道は退屈だ、早くあの稜線へ辿り着きたいと思った。

振り返ると雲に覆われたイドンナップ岳と思われる山影が見えた。

更に登ると昨日通過した幌尻湖が見えた。いつの間にか結構な標高を登ったようだ。

更に進むと先程見えた大岩がだいぶ近くなってきた。誰とも会わないし結構な急登だが目標物があるとやる気が出るというものだ。

それに周りには沢山の花が咲き誇っていて、一気に楽しい山道になってくる。

振り返ると幌尻湖がある谷間からこんな急斜面を登って来たのかと思われた。

登り始めて3時間20分、幌尻岳への稜線に出た。幌尻山荘からのルートとの分岐点だ。

右へ曲がると山頂はもう直ぐそこに見えた。

7時55分、遂に幌尻岳山頂に着いた。山頂の標高は2052m、ポロシリ山荘が780mだから約1270mの登りという事になる。

序盤は展望が無く苦しかったが途中からお花畑が素晴らしく、登頂してみれば空が青く風も穏やかで本当に清々しい気持ちになった。

北側には東カールに沿って美しい稜線が続いていたが残念ながら戸蔦別岳は雲に覆われていた。

南側も大方雲の中だがインドナップ岳だろうか鋭い先鋒が見える。

今日は雲が多く遠くの展望は望めないが戸蔦別岳側にある七ッ沼カールを見に肩と言われるピークまで行ってみる事にした。

天空の散歩道が続く。

時折綺麗な青空が見えた。

振り返ると美しい東カールと幌尻岳への稜線が見える。

30分程歩くと尾根の末端の様なピークが見え始める。あそこが肩だろうか。

雲の切れ目から一瞬戸蔦別岳と思われる山並みが見えた。

前方下には七ッ沼カールが見え始めた。

 

肩に着くとそこから急峻な下りとなりその下に七ツ沼カールがある。北カールと七ツ沼カールの間が峠になっていて勢いよく雲が流れていた。

沼にはあまり水が無い様子だ。下で見るよりここからの方が眺めがいいので暫くここで見ていようと思う。

時折遠くの山並みが見えるものの雲が多く残念だ。だがこれだけ晴れてくれたのだから良しとしなければならないだろう。

暫く見ていたが雲は晴れそうもなかったので戻る事にした。先程通過してきたピークがやけに高く感じられる。

しかしカールの中では相変わらず綺麗な花が咲き乱れていて飽きない。

 

 

山頂まで戻ってきたが誰も居ないし更に雲が多くなってきたので下山する事にした。

下り始めればあっという間に高度が下がる。大岩の上には相変わらず青空が覗いていた。

来た時と同じ景色の中をどんどん下る。

登りの時には気が付かなかった小川が流れていた。幌尻沢の源流である。

この後は林の中に飲み込まれる。最後の展望を心に刻む。

ポロシリ山荘に到着すると更に人は少なくひっそりとしていた。

まだ時間があるのでインドナップ山荘まで歩く事も出来たが当初の予定通りもう一泊するつもりだ。無理をしてインドナップ山荘まで下ったとしてもそこから車で次の目的地までが長く途中で宿をとる事になるし、林道で夕暮れになるとクマと遭遇する確率も増すからである。

夕方になると数人のグループが到着した。どうやら地元のガイド率いるツアー客のようだ。ガイドの方に話を聞くと最近ではこのルートの登山客が増えているとか。やはり渡渉による懸念が無いのが理由かもしれない。この山の話などを色々聞く事も出来て楽しかった。

翌日はツアーの人たちを見送った後、のんびり朝食を食べてから帰路に着いた。

ダム湖の下の幌尻川は魚が見えそうな程水流が激減する。

漸く、ゲートまで戻ってきた。

途中、何人かの登山者とスライドしたが皆アブに悩まされていた。

林道の入口へ帰着。

 車に戻ると荷物を降ろして次なる目的地、芦別の麓へと向かった。

途中、やっと見つけたお店に入るとおばちゃんが美味しいと勧めてくれた味噌パンを買って食べた。

最近のお菓子の様なパンとは違うが、何か懐かしい味がして美味しかった。

富良野に入るとお決まりのこれ、富良野メロンを食べずにはいられない。

このひと切れの何と美味しかった事か。

前方に見えるあの山はひょっとして芦別岳?と思うとあの長い林道を歩いた疲れを忘れて期待に胸が膨らむ。

今日の宿は富良野のやや南にある山部太陽の里というキャンプ場併設の宿で芦別岳の登山口でもある。

宿泊代も激安、北海道にはこんな宿が沢山あって登山者には天国だ。

この日は宿のレストランでジンギスカン定食&ビール。最高に旨かったのは言うまでもない。

明日はいよいよ芦別岳登山だ!!

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<今回のルートと標高データ>

インドナップ山荘(10:40)→林道ゲート(11:25)→奥新冠ダム(14:40)→ポロシリ山荘(15:25)泊

ポロシリ山荘(4:30)→中間点(6:10)→新冠コース分岐(7:45)→幌尻岳山頂(7:55)→肩(9:00)→山頂(9:55)→中間点(11:04)→ポロシリ山荘(12:25)泊

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