Swiss Camp & Trecking Grindelwald前編

2014年8月21-31日 Swiss_Camp & Trecking Grindelwald前編

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東西の登山電車が合流するクライネシャイデック(小さな峠)駅で演奏されていたスイスホルン

Zermattでの楽しいキャンプ生活や晴天に恵まれたトレッキングに時が経つのも忘れていたが、Swissの山旅もいよいよ後半に突入する。
思い出のGrindelwaldではEigerやMönch等の高峰を眺めながらのトレッキングに加え、岩松君と合流してあのHotel Alpinaへ宿泊するのがとても楽しみだ。
移動日となった8月26日は朝から雨模様だったが移動日なので特に気にならない、新たな期待に胸を膨らませてZermattを出発したのだった。
ZermattからVispを経由して北上しSpiezを過ぎるあたりまで来ると、電車は大きく美しいトゥーン湖の湖畔を走るようになる、そしてやがて二つの湖の間に挟まれたインターラーケン辺りまで来ると車窓からの眺めも更に素晴らしくなってきた。この国では移動日と言えども車窓からの景色が美しくて飽きる事がない。
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時折線路を跨ぐ道路と交錯するのだが、この国では高い山を越える手段が鉄道のみと言う事もあるらしく、車を積んだ鉄道車両も見かけられた。
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無人の踏切で待つ自家用車
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お昼過ぎ頃にはGrinderwald駅に到着した

Hotel Alpinaは駅前の交差点を左に曲がった丘の上で遠い記憶に刻まれていたそのままの姿で出迎えてくれた。
チェックインすると既に岩松君は到着していて嬉しい再会を果たしたのである。

まだ時間があるからと近くのレストランで昼食を食べたりウインドウショッピングをしたりして過ごした。
岩松君はドイツの標準語に加えてスイスの言葉も喋れるので地元のレストランでも困る事がなく、美味しい食事を食べる事が出来た。
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低い雲が立ち込めるGrindelwaldの町の向こうには切り立つEigerの壁が聳えている
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岩松君がドイツから乗ってきたというカワサキのバイク
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標高が4000m近い山々にぐるーっと囲まれて30分もあれば1周出来そうなこの町にはレストランやおみやげ屋がずらっと立ち並んでいて飽きない
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お土産屋のウインドウにはEigerが題材になった本や映画のDVD等がずらりと並べられていた
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今夜から宿泊するHotel Alpinaの景観、決して高級ではないがアットホームな感じの良いHotelだ

夜はHotelのレストランでワインを飲みながら昔話に花が咲いた事は言うまでも無い。
明日はいよいよEigerの麓をのんびりトレッキングして楽しむ予定だ。

初日はまずロープウエイでメンリッヒェンへ上がり、クライネシャイデックを経由してEiger trailを歩いてアルピグレンへ抜けるコース。二日目はEigerとは反対側(北側)にあるフィルストまでロープウエイで上がり、美しいバッハアルプゼーの湖を経由して2681mのファウルホルンまで歩くコース、これらの魅力的な二つのトレッキングを計画していた。

<初日:メンリッヒェン~クライネシャイデック&Eiger Trailを歩く>
翌朝、Grindelwaldの西側にあるロープウエイ乗り場からメンリッヒェンへと向かった
今日のコースのポイントは、アイガー、メンヒ、ユングフラウヨッホなどの有名な高峰を正面に見てメンリッヒェンからクライネシャイデックまでの比較的平坦な道をのんびり歩く事が出来る事と、Eigerの北壁に沿って伸びるEiger Trailを、その険しい絶壁を間近にみて困難を極めた北壁アタックの歴史を感じながら雄大な景色の中を歩く事ができる点である。
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ロープウエイからは如何にもスイスらしい美しい山の村の風景が見える
この景色は何度見ても心癒される原風景である
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やがてロープウエイはメンリッヒェン駅に到着
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駅に着いたが、外は生憎霧に包まれていて景色は見れなかった
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標識を良く見てクライネシャイデック方面へ向かう
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周辺には牛が放牧されていて、なかなか可愛い姿が見られた
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ほとんど平坦なトラバースコースにのんびりハイキングを楽しむ人たちが点在する
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雲が途切れて一瞬ピークが現れた、あれはMönchではないだろうか・・・
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だんだん雲が切れてEigerやMönchが顔を出してくれた
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こちらはJungfrau、右下の真っ白な三角はSilberhornだと岩松君が教えてくれた
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稜線をズームするとコルの辺りを乗り越える様に飛ぶ鳥の群れが見られた
岩松君からの助言で分かった事だが、JungraujochのJochとは鞍部のことで、この写真が正にJungraujochだとのこと
そして中央に見える建物は昔岩松君と一緒に登ったユングフラウヨッホ駅だそうです
こうして見ていると、また昔訪れた時の事が思い出されますね~懐かしいです
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のんびり歩いている内にクライネシャイデックに着いてしまった
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小さな峠という地名が付けられたこの駅はユングフラウ鉄道の東西からの合流点となっていてレストランやホテルも点在する
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駅の一角でスイスホルンを演奏する姿がみられた
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遥か下を走る登山電車がおもちゃの様に見える
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ユングフラウヨッホから戻ってきた電車
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ちょうどお昼になったので駅前のレストランに入って名物のラクレットチーズとポテトの料理を頼んだ
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お腹が一杯になったところで、腹ごなしにクライネシャイデックから一駅上に位置するアイガーグレッチャー駅まで一登りすると
途中に移設されたミッテルレギ小屋があった
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ミッテルレギ小屋
1924年に日本の槙有恒氏がEigerのミッテルレギ陵の初登攀に成功した事を記念して建てられたミッテルレギ陵の山小屋は、今は記念館としてここに展示されている
この小屋は、その大部分が槙さんの十万フランという巨額の寄付により建てられたそうだ
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ミッテルレギ陵を何時か登ってみたいと夢は膨らむのだが・・・
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アイガーグレッチャー駅を過ぎるとEiger北壁の入り口に着いた
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ここがあの難航を極めた北壁の取り付きかと思うと感慨深いものがある
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Eigerへの登攀ルートが書かれたプレートが設置されていた
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北壁に沿って長いTrailが伸びていた
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Eiger北壁と右下に見えるGurindelwaldの街並みを見ながらTrailを歩く
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ロングコースを歩いているとやがてアルピグレンの駅が見えてきた
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勢い良く流れる行く筋かの滝が見られた
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アルピグレン駅にあるレストランで暫し休憩
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暫く休憩してクライネシャイデックから降りてきた登山電車に乗ってGrindelwaldへと下った
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アルピグレン駅

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今日のルートは比較的長いルートだったが終始素晴らしく変化に富んだ景色が見られて満足度は高かった
今夜のワインを楽しみにしながらAlpinaへと戻った

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Link:
記事中の岩松君のHP ”Servus ans Bayern” はこちらから
”Servus”というのは当地での山の挨拶だそうです、南バイエルン地方を中心とした山歩きとスキーの話題が日本語、英語、独語の3ヶ国語で読めます。

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