Swiss Camp & Trecking Zermatt前編
2014年8月21-31日 Swiss_Camp & Trecking Zermatt前編
山仲間のI君と一緒にSWiss Alpsを歩いた記録である
今回の山旅では山を身近に感じられる様に、そして経費を最小限にする為にテントを持参した。特に前半のZermattでは4泊共テント泊で通し、食事も近隣のCoopで食材を買って自炊することにした。
節約の反面、地元の野菜や肉類、チーズやワイン等を沢山楽しむことが出来たのはホテルでは味わえない良い経験となった。また、テント場で日本人グループやイギリスから来た登山家たちと出会えた事も楽しい思い出である。
後半のGrindelwaltでは、事前にFacebookで連絡を取っていた昔の同僚岩松君と合流してトレッキングを楽しんだ。実は1998年に私と岩松君は一緒にドイツに出張した際、帰りに電車でGrindelwaltまで来てユングフラウヨッホの展望台に上がった思い出があったのである。
その時泊ったホテル「Alpina」へ一緒に泊る事も今回の旅の目的の一つだった。従って、後半はテント泊はせず全てAlpina宿泊となった。
8月21日SwissAirlineでZurichに夕方着
この日は駅近くのHotel MONTANAに宿泊、次の日からSwiss縦断の電車の旅が始まった
大都会の中でこんな恰好は似合わないね
まずはZurich駅からChurへ行く為IC561に乗込まなければならない
地下まである大きな駅だから何処のホーム行けば良いのかも迷ってしまうほど
ちょっと時間があったから、駅の外を歩いてみた
パンタグラフの路面電車が沢山走っている
駅のホームに自転車を乗り入れる人が
こちらでは自転車という乗り物は大変優遇されていて、分解せずに何処へでも持って移動出来るのは羨ましい限りだ
色々な種類の電車があって戸惑いながらも何とか乗車できた
入り口に自転車のマークがある、自転車の置き場所が確保されているのが素晴らしい
Churまでは約1時間半で到着
ここからは夢の氷河鉄道Glaceir Express GEX90でZermattまで行くのだ
この電車、実は景色を楽しむ為ICよりかなり遅く走るらしい
実際乗ってみると座席は広いし目の前に大きなテーブルがあって食事も楽しめる
我々も事前に頼んでおいたランチを食べた
素晴らしい景色を見ながらの食事はまた格別だ
けちけち旅行とは言え、滅多に来れないのだから
こんな所には迷わずお金をかけるのが我々流なのだ
湖畔の駅にて
山間の村を通過
Alpsに近くなると急峻な山や渓流が目立つ
どんどん急な坂を力強く登っているのが感じられる
スイスは登山電車の分野では世界一の国だと実感させられた
Zermattの駅に到着
Zermatt駅から歩いて5分程の所に我々の泊るテント場Camping Matterhornがあった
テントを張ることが出来てホッとする
実は出かける前、ここのテント場はGoogle地図に閉鎖と書かれていたので心配になり電話で問い合わせをしたところ、こちらの下手くそな英語の為かまったく会話にならず困ってしまったのだが、最終的にとにかく来いという事だけ分かったので出かけて来てしまったという経緯があった。
ここの管理人は癖のある人で、この後も何度も場代を払えと言われて閉口し、その都度最初に支払った時のメモを見せて納得させる必要があったのだった。だからこのテント場を使う時には領収メモを絶対に棄ててはいけないのだ。
この後、飛行機内へ持ち込めないガスカートリッジを買いにZermattの街中へと繰り出した。
入手方法について事前に岩松君に問い合わせた時教えてもらったのだが、日本では「ガスボンベ」と呼ぶが特にドイツ語圏では爆弾と思われるので使ってはいけないらしい、だから「ガスカートリッジ」と呼ぶ必要があるそうである。と言うわけで街中のスポーツ店で「ガスカートリッジ」を買い、駅前のCoopで食材、ワインを買いこんで第1回目の食事を楽しんだ。
明日は「Hörnlihütte」(ヘンルリ小屋)までのトレッキングの予定である。
<Hörnlihütteへのトレッキング>
翌朝のんびり食事をしたあと、街中を歩いて行くと大勢の人が群がっていた。
どうやらトレイルランニングの大会が始まったらしい、
選手たちはすごいスピードで街中を走り去ってしまった。
我々はシュルーマッテンのリフト乗り場に向かってのんびり歩いていると、正面にマッターホルンが顔を出した
更に進むと正面にその美しい姿を見せてくれた
今日は素晴らしい天気だ!
ロープウエイはフーリ経由でシュヴァルツゼーまで行き、そこから登山道を登ってヘルンリ小屋まで行く
ロープウエーからはダイナミックな雪山とウインタラー・テオドール氷河と思われる大きな流れが見えた
どんどんマッターホルンが間近に迫ってくる
シュヴァルツゼー駅に着いて歩き始めた
ここからの登山者はそう多くない感じだ
右側直ぐ下に文字道理シュヴァルツゼー(黒い湖)が見えた
湖畔に立っている建物は礼拝堂との事だが、降りて見には行かなかった
雲ひとつない素晴らしい景色なので一枚撮ってもらった
見上げると中腹に小さくヘルンリ小屋が見えた
左側の谷には羊の群れが居た
更に進むとキャンプ場があった、ハードテントや管理棟が並んでいる
次第に雲が出始めていた、そうそう長時間快晴とは行かないだろう
標高が上がるにつれて迫力のある展望が開けた
右側上部にある広大な雪原はテオドール氷河、一番左側に長いリフトが見えた
こんな大バーンを滑ったらさぞ気持ちが良いだろう
ヘルンリ小屋に着くと、残念なことに改修作業の為閉鎖中だった
通り過ぎて上から見たヘルンリ小屋
更に進むと雪渓が現れてその先は絶壁にぶつかっている
ここで休んでいると、二人の登山家が通過していった。彼らは我々に登らないのかと聞いてきたので登る気はないと答えると簡単なんだから登ろうよ言う。
登頂出来るよう幸運を祈りながら二人を見送ると、あっという間に壁の上部へと隠れて見えなくなってしまった。
実はこの二人、同じテント場に泊っていたイギリスから来た登山家たちだったのである
我々も北壁の取り付きまで行ってみる事にした
取り付きにはプレートが岩に貼り付けられていて、ロープが下がっていた
正にこれからが数百を越える命を奪ってきたと言われる北壁の始まりなのか?
と思われたが、ここは恐らくヘンルリ稜への入り口で北壁へはもっと右側へトラバースしなければいけないはずだ
我々はマッターホルンやブライトホルン方向の景色を存分に楽しんだ
雪原に長いリフトが見える
直ぐ近くで寝ころんで写真を撮っているのは、単独で登りに来ている女性だった
彼女もイギリスから一人で登山しに来ているらしく、明日はモンテローザへ登りに行くとの事だ
ほんまかいな~? と思いながらその場は分かれたのだが、ロープウエイの駅の傍まで降りてくると彼女が待っていてくれてメールアドレスを交換したのだった
このあと暫くはモンテローザへ登るには如何したらいいのかI君と何度も話し合ったりした
実は日本に帰ってからI君が彼女とメールをやりとりしたところ、実際にモンテローザへ登った時の写真が送られてきたそうだから驚きである
下山途中、眼下にZermattの街が広がっていて家が豆粒のように見えた
直ぐ下にあるのは先程通過してきたテント場だ
フーりまで下るとスキーが沢山並んでいた
フーりから分岐してマッターホルン・グレッシャー・パラダイスやテスタ・グリージャなど氷河の上まで行ってスキーを楽しんでいる人々も沢山いた。何時か私もここを滑ってみたいものだ。
時間があるのでフーリからはのんびり登山道をZermattまで下る事にした
長閑な登山道の周辺には傾斜地の畑を耕す人々が作業する姿が見られた
Zermattの街中のレストランでビールを飲みながら、今日の素晴らしい景色や出会った人たちの話を楽しんだあとテントへと戻った
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