裏岩手バックカントリースキー

2010年3月13-14日 裏岩手バックカントリースキー

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春の八幡平に行って見たいと思い、2月の雪崩講習会でお世話になった八幡平のガイド、平山さんのHPを調べたらNorheimというところに所属している事が分り早速予約して出かけてきました。参加したのはNorheimのパウダー講習会と言って、八幡平でのツアーを通じて様々な状況に対応する山岳スキー技術を教えてくれる講習会です

週末の八幡平は20m以上の強風が吹き荒れていた事と3月半ばなので一部のパウダーを除き千差万別な雪質で、BC初心者の私には非常に厳しいツアーとなりました
でも、Norheimのガイド澤田さん平山さんを始め常連の皆様の親切なフォローのお陰で最後まで怪我も無く参加できました、、、本当にお世話になりました
ガイドツアーとは言え、参加する2日前に天気を調べてみたら
何と2日間共、私が最も嫌いな強風である事が判明、しかも標高1500mの風速は20m~25m/Sです!!
BC初心者&強風では非常に危険、という事で早速Norheimに問い合わせしました、
そしたら、あっさり大丈夫だから来で下さいとの返事
ちょっと悩んだ末、ここはガイドさんを信頼して出かける事にしました
後で知ったのですが、ガイドの澤田さんは日本にテレマークスキーを紹介、普及させる為に
TAJ(日本テレマークスキー協会)を立上げた人で今は会長だそうです、知らなかったとは言え失礼してしまいました(汗)

13日の朝6時に仙台を出発、岩手県に入ったあたりから雨がポツポツ
八幡平に着く頃には大雨に、お天気が悪いとどうしても弱気になっちゃいます

Norheimは岩手山の西側、下倉スキー場の直ぐ近くの八幡平温泉郷のペンション村の中にありました
到着後、澤田さんや常連さんたちと挨拶してコーヒーを飲んでいる内に雨が雪に変わってきました
でも風は強く、周りの木々は大きく揺れています
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これがNorheimの建物、ノルディックアドベンチャーの研修施設だそうです
暫くして、澤田さんから今日は風が強いので下倉エリアに行く事が告げられ、下倉スキー場に向かいます。
このスキー場、実は35年ほど前の20歳前後に一度来た事があるところです
当時の山友達のS籐さんと一緒に下倉スキー場リフトを使って入山し、大深山避難小屋に宿泊、岩手山方面に向かって
三石山を通り網張スキー場から下山するルートで裏岩手の山スキー縦走をした事があったのです
確か5月頃だったと思いますが、天気が良く素晴らしい景色に圧倒されながら歩いたのが今でも忘れられません
当時はまだテレマークスキーも、バックカントリーという言葉もなく、
登山靴のまま履ける山スキーで便利だったけど、登る為の道具で、とても上手には滑れませんでした
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下倉スキー場のリフト
このスキー場、山の陰になっているのか確かに風の影響が少ないようです
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リフトを3つ乗り継いだところからゲレンデを外れてBCルートに入ります
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途中で休憩中
こんな感じのブナ林の中を滑り、途中からゲレンデの下のほうに戻ります
午後から、もう一度同じコースを巡ったのですが、上部のみパウダー、途中から湿った重い雪、ところどころ最中(モナカ)、
午前と午後でも刻々雪質が変化していて、何度も転んでしまいました
最中(モナカ)というのは、お菓子のモナカの様に表面が凍っていて中はフカフカな、すごく厄介な雪の状態です
転ぶと自分では起き上がれなくて、その都度メンバーに助けて貰うことになります
でも何とか一日目を無事完了です。。。。やれやれ

帰った後、夕方から夜半まで楽しく飲んだり食べたりして過ごしました
その晩は夜通し風が吹いていましたが、翌朝朝ごはんを食べ終わる頃は静かになりました
これなら旧八幡平スキー場下から茶臼岳に行ける!  と言う事で、早速出発です
でもスキー場まで行って見ると、凄い強風が吹いていて、地吹雪で先が見えない程です

ガイドさんの出した結論は、
リスクが高く危険と判断、比較的風の影響がない県民の森から岩手山屏風尾根の端にある赤倉岳の
稜線標高1200mまで登るツアーに変更となりました
流石にスピーディで的確な判断です!
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登るのは正面に連なる屏風尾根の右端の肩の辺りです、、遥か彼方ですね~
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10:00頃スキーにシールを付けて、県民の森から緩やかな傾斜を登り始めました
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正面には姥倉山から黒倉山に?がる稜線と左の大地獄谷側に切れ込む鋭い崖が見えます、
七滝を過ぎるあたりからだんだん急な登りになり、時々休みながら標高1200mの稜線には13:00に到着、
標高差約700mを3時間で登った事になります。。流石に疲れた
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登ってきた方を振り返ると正面に真っ白い源太ヶ岳が見えます
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登ってきた方向の正面には鬼ヶ城の稜線が見えました、足元から先は急な崖になっていて見えませんが
下にはお花畑や御苗代湖などがある旧噴火口があるはずです
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ここでシールを外して約700mの滑降の始まりです
しかし林間コースの途中はパウダーあり、クラストあり、最中(モナカ)ありで自分にとっては非常に難しく、
終始ボーゲンで滑っても、何度も転んだり、木にぶつかったりしながら降りました
最後にはとうとう足がつってしまいました。。情けないね~
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帰る途中で見に行った七滝、半分凍っていて水量も少ないです
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大変な思いをしながら、やっと緩斜面に
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県民の森に到着した頃にはお天気も回復して岩手山が綺麗に見えました、やっぱり美しい!!
登りも下りも大変だったけど、何はともあれ綺麗な景色を見れたし無事に降りてこられて良かったです
充実感のあるツアーだったと思います

今回のツアーで、春の雪山ツアーは技術的にも体力的にも相当厳しい事が良く分かりました
徐々に経験を積んでステップアップが必要の様です、澤田さんの話では、4月以降になれば雪も安定して
滑りやすくなるそうです。。その頃また来たいと思います
最後にNorheimの温泉でつった足を揉み解して帰路につきました

2015.4追記
その後・・・仙台に帰ってすぐ、仕事をしている時に急に腰痛になり、診断の結果「椎間板ヘルニア」になってしまいました
病院からは車の乗り降りも不自由なほどで、2週間痛み止めを飲んで改善しなければ手術ですと言われていましたが
当時住んでいた仙台市八乙女の近所にあった「淡路整骨院」という所で整骨してもらったところ、僅か1週間でほぼ普通の生活が出来る程に改善したのです
お陰さまで、その後若干のリハビリはしたものの今では元気で山にも登れるようになりました
2011年の大震災の後、整骨院は無くなっており何処に移られたのか分からなくなってしましましたが大変お世話になりました!!
この記事を読んで、その後の「淡路整骨院」をご存知の方がおられたら是非お知らせ下さい。

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