西吾妻山登山

中大巓から美しい高層湿原を通って西吾妻山へ向かうとやがて前方に石組みに囲まれた吾妻神社が見えてきた。

久しぶりに東北の山へ行きたいと思い、細君と相談して吾妻山へ登りに行くことになった。

西吾妻山は、山形・福島両県の県境である吾妻連峰の西側に位置する、吾妻連峰の最高峰。
山頂は景観が得られないが稜線上に池塘が点在する高層湿原では、いろいろな高山植物を見る事ができる。

折角なので今まで行ったことのない山形の天元台側へと回りこんで有名な白布温泉で宿泊してみたいと考えネットで予約を入れた。コロナ禍の折り関東からの来客は敬遠されないかと心配したが、老舗温泉宿だけあって感染対策も完璧、笑顔で受け入れていただき風情のある秘湯を存分に堪能させて貰う事が出来た。

肝心な西吾妻山登山はやや雲が多かったものの東吾妻山や一切経山方面まで見通す事が出来、吾妻山らしい美しい高層湿原や大きな梵天岩や天狗岩を巡る山旅は文字通り東北の山の魅力を思い出させてくれたのだった。

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今回はロープウェイの湯元駅から、ロープウェイとリフトを乗り継いで標高1,800m付近まで行き、右ルートで西吾妻山山頂へと登る初心者向けのコースを歩いた。

天元台スキー場のロープウエイとリフトを乗り継ぐと一気に標高1800mの高みに到着した。

花の時期は終盤になっていたが、リフト終点に着くと可愛いヤマハハコが咲いていてくれた。

いきなり急な石の道を登り始める。どの石もまあるい滑りやすい石なので慎重に足をのせる。

暫く急登をこなすと展望が開け一旦下りになった。

色の鮮やかなリンドウが咲いていた。

 

イワオトギリソウはもう終盤。

暫く高層湿原の木道が続く。

西吾妻山、何とも東北の山らしい優しく美しい山容に心が和む。

ここにもヤカハハコが咲いていてくれた。

一組の登山者が先行してしるのが見えた。そこかしこで屈んでは花を撮影している姿が微笑ましい。

東大巓方面が一望できた。

チングルマは既に名前の通り稚児車の穂だけになっていたが、これはこれで秋の風情を思わせる。

ウメバチソウを見つけた。もう少し早い時期に来ればヒナザクラを始めもっと沢山の花が見られた事だろう。

それでも高層湿原には多くの花が咲いていて目を楽しませてくれた。

池塘と東吾妻山。

 

 

湿原の道から暫く登ると梵天岩があった。思わず登ってみる。

梵天岩から更に暫く登ると天狗岩という大きな岩の広場に出た。先には石積に囲われた吾妻神社が佇んでいる。

細君はここで大休止。私は更に先にある西吾妻山山頂まで行ってみることにする。

宝石箱の中を覗き込んだ様な小さな花々の景色。

吾妻神社から少し下ったところに西吾妻小屋がひっそりと建っていた。

小屋を覗くとかなり広い。これなら冬季にも避難小屋として重宝するだろう。

更に暫く登ると西吾妻山山頂の標識が立っていた。ここは展望がない。

山頂付近から見えた吾妻神社。

サンカヨウは既に花は終わりブルーベリーの様な実がなっていた。

細君と合流して来た道を引き返す。

朝方に比べ天気は回復傾向。中大巓に続く道が良く見える。

梵天岩からの景色。

途中の分岐で再び細君と別れて私は東大巓へと向かった。

人形岩まで来ると再び霧に包まれる。この辺りは霧が多く発生するので雪の季節は要注意だろう。

細君と合流しリフト乗り場まで下ってきた。流石に人は少ない。

今夜の宿、白布温泉の旧建屋不動閣。

受付の為、囲炉裏のある小部屋に通された。

窓の下には水量の多い清流が流れている。この宿、料理も温泉も格別、久しぶりに東北の温泉を堪能できた。

帰りの道すがら西吾妻山を見ながら福島側へと南下。

磐梯山と檜原湖の絶景ポイント。このアングルは山形側からでないと見られない景色だろう。

西北には飯豊連峰が近い。

帰り道、久しぶりに五色沼に立ち寄ってみた。

この磐梯山の景色、何度訪れてもいい。

こちらは吾妻連邦方面。

初めて立ち寄ったイタリアレストラン。雰囲気も味も最高。

今回初めて磐梯山ゴールドラインを通って猪苗代湖方面へと下ってみた。なかなかいい景色。

そうそう忘れずにここに記録を残しておきたい事が、

白布温泉にある地酒屋「かもしか」というお店で買った限定の日本酒出羽桜、今まで飲んだ日本酒の中で一番おいしかった!!

何時か再訪したい白布温泉、その時には必ず買って帰ろう。

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