栗駒山&湯殿山バックカントリースキー
2013年5月3-5日 栗駒山&湯殿山バックカントリースキー
今年も仙台の和田さんたちと東北の山へスキーに出かけた
今回は栗駒ヶ岳と湯殿山である
<栗駒山>
計画では1日目が鳥海山、2日目に湯殿山の予定だったが
初日は日本海側に低気圧が停滞していて鳥海山には行けず
比較的天気が良い太平洋側の栗駒山に変更となった
栗駒山と言えば、仙台在住の頃
地震による陥没で宮城側ルートが使えず
はるばる岩手県の須川温泉側から須川岳へ登山した事があった
あれは確か6月だったが、まだ大雪渓が残っていて
頂上へ上がると、スキーを担いだ人たちがいて
ここを滑ったらさぞかし気持ちが良いだろうと感じた事を思い出す
早朝に宿泊先の仙台を出発したのだが
車で栗駒山の登山口であるイワカガミ平に向かって42号線を登り始めた時
何と積雪の為に道路の開通が正午頃になると記載された標識が立っていた
道路わきには沢山の水芭蕉が咲いていたので車から降りてみる
道路脇にある観賞用木道を歩く
ちょうど見ごろを迎えた水芭蕉
通行止め地点となっていた「いこいの村駐車場」まで上がってみると
道路には雪は無いが、両側の林間には沢山の雪が残っていた
このまま仙台に戻るのも惜しいので林間をスキーで登ってみる事にした
ブナの林間コースを登り始める
暫く登ると展望が開け始めた
誰も居ない静かな尾根を登る
暫くすると沢が現れ、この中を歩いてイワカガミ平を目指す
イワカガミ平を過ぎると霧氷が出来ていた
左奥のピークは東駒ケ岳だろうか、駒ケ岳山頂は雲に覆われていて見えない
下を振り返ればイワカガミ平の小屋が見える
今日は西風が強く、沢の窪みから出ると次第に強風に煽られる様になった
この辺りで先行していた一人のスキーヤーと出会った
その人の話によれば、
この先の小ピークを過ぎて一旦下降し、登りかえすと駒ケ岳への急登が始まるが
そこは強風で先に進めず、そこで引き返してきたとのことである
我々も小ピークまで登り、そこで引き返す事にした
なだらかな沢を下り始めた
ゆっくり林間コースを下る
ブナの林間を抜けて「いこいの村」へと戻った
せっかく来たのだからと
すぐ近くにある「くりこま荘」で温泉に漬かってから帰る事に
ここが営業している「くりこま荘」
小さい温泉ながら、とても風情があって
体が温まる温泉だった
仙台へ帰る道すがら
道路わきに車を止めてみると
沢山の花と出会った
ニリンソウ
キクザキイチゲ
カタクリ
栗駒山の山頂から東北の山々を見る事は出来なかったが
標高1000mに届かない里山の道路脇に咲く花々が
久しぶりに東北に来たことを思い出させてくれた
<湯殿山>
翌日、和田さんとその仲間たちと共に2台の車に分乗して湯殿山へ向かった
昨日に比べ天候は回復していて、期待感が高まる
山形道から見えた葉山
どっしりとした葉山はBCスキーのメッカでもある
月山スキー場の駐車場に着くと
5月連休だけあって、既に満車に近い状況だった
今回は湯殿山の南東尾根を登り、頂上から南斜面を下ったあと
南東尾根に登り返して尾根を下り、最後は姥沢下部のネイチャーセンターまで滑り下りる予定である
最初、スキー場の駐車場のすぐ脇から西側の姥沢側に下った
そこは人の居ない静かなブナ林である
沢の反対側の斜面を登る
いきなり急登の始まりである
暫く登ってスキー場側を振り返る
南西側を見ると朝日連峰の山並みが見える
何度みても素晴らしい景色である
やがて湯殿山の稜線へと登り着くと
雲の流れは速く、光があった場所だけが光り輝いていた
稜線の上で見つけた
「バナナの輪切り」みたいな雪の塊りに心が和む
バナナの輪切りと朝日連峰を撮った
山頂が近い
もうすぐそこまで登ってきた
期待と共に、急斜面を滑る時を感じて
緊張して来る
頂上に着くと北側眼下に湯殿神社が見えた
北側に広がる山々
この時、遠くには海岸線が見えたのだが
残念ながら写真には写らなかった
月山方向を見ると頂上が雲で見えない
姥ヶ岳の西斜面
スキー場側から西斜面を何組かのパーティが滑っているのが見えた
これから滑る南面方向
南面を順番に滑る
斜度はあるが雪質が良くて滑りやすかった
南斜面から東側にトラバース
再び滑降が始まる
しかし標高を下げるに従って、雪質はどんどん悪化
ザラメになる前の重たい雪質に苦戦させられた
それでも果敢に攻めるメンバー
こちらは唯一のボーダー君
大好きな青い空をバックに滑る
南面下部の樹林帯まで滑降すると
静かなブナ林が広がっている
ここで雪のテーブルを作って昼食を食べた
1時間ほど大休止の後、再び南東尾根へと登り返して
滑降開始
気持ちのいい無人の尾根を滑ると
大きな湯殿山が見えた
たった今、あのでっかい湯殿山の頂上から滑降した事を
思いだしながら、林間をネイチャーセンターへと下った
勿論、何時も寄る温泉に入り
今や定番となりつつある谷地の肉蕎麦を食べて帰った
昨年に比べて天候には恵まれなかったが
東北の美味しい食べ物や花、温泉などに癒された
やはり毎年一度は訪れたいものである