丹沢 檜洞丸のシロヤシオ
2013年5月25日 檜洞丸のシロヤシオ
丹沢のシロヤシロを見ようと、S脇君と檜洞丸へ向かった
一昨年は大当たりだったそうで、それに比べると今年の花はもう一歩だそうだが
檜洞丸の北斜面に咲いたシロヤシロは見ごたえのある咲きっぷりで
初めてみる自分にとっては十分楽しめた
一説によれば、シロヤシロの当たり年の周期は5、6年らしいので
この次は2016か2017年位に巡ってくる事になる
その時は是非またこの北尾根を狙ってみようと思う
<今回のルートと時間>
神ノ川ヒュッテ(7:48)~林道~広河原(8:38)→檜洞丸北尾根ルート→檜洞丸山頂(11:24-11:50)→熊笹ノ峰(12:30-13:15)→犬越路トンネル分岐(14:26)→犬越路トンネル前(14:45)→神ノ川ヒュッテ(15:20)
既に神ノ川ヒュッテ前の駐車スペースは満杯に近い
このゲートから林道歩きを開始する
これはマルバウツギだろうか
ハッとするような白さが目を引く綺麗な花だった
もう新緑を過ぎて深い緑色が濃い季節である
広河原まではこの林道を約50分ほども歩かなければならない
春の朝とはいえ、暫く歩くと汗が噴き出てくる
広河原に着くと、神ノ川へ合流する彦右エ門谷からの流れの河原で小休止した
今回のルートは、この流れの左岸に沿って登り、途中から右にトラバースして
檜洞丸の北尾根に取りつくルートである
流れの対岸は以前に蛭ヶ岳からの下りに使った源造尾根だ
林の中に入れば涼しくて気持ちが良かった
1時間ほど登ってくると杉林の奥に蛭ヶ岳が見えだした
この辺で男女3人組と出会い、話を聞いたところ
このルートは何度目かのトライだそうで
1200m付近から上はシロヤシオの群落が見られると教えてくれた
何しろ最盛期ともなると
登る人の目の先までシロヤシオが咲き乱れているらしい
こんな話を聞いてしまっては
いやが応でも頑張って登らなければならない
気がつくと植林からブナなどの雑木林に変わっていた
シロヤシオはともかくも、新緑の林に癒されながら登りに励んだ
上を見上げると黄緑色のモミジの葉が輝いている
ここは秋に来ても良い尾根だろう
トウゴクミツバツツジを見つけた
ミツバツツジが咲いているという事は
そろそろシロヤシオが咲いていても良さそうなものだと思った矢先
・・・遂にそのシロヤシオを見つけた!
そして葉には茶色の縁取りが施されて
何ともお洒落な花だ
ブナ林の中でひと際際立つ白い花
S脇君が大木を見つけた
あっちこっちに結構沢山咲いている
緑の葉に白い花
S脇君のシャツとリュックの色の組み合わせがピッタリマッチしていた
本人が意識していたのかどうかは不明である
それにしても周囲の緑に良く引き立つ白だ
何とも言えない可憐さに、その人気の秘密を垣間見た様な気がした
ブナの木陰で佇む貴婦人
とは少し大げさだろうか
少し離れたところに紅白の共演が見られた
すっかりシロヤシオの魅力を堪能したところで
前方にコバイケイソウの群落地が出現した
コバイケイソウで道筋が見えなくなった
しかし直ぐに青ヶ岳山荘と檜洞丸との中間地点の主稜道に出た
キジムシロと白いのは名前分からず
檜洞丸はもうすぐそこ
檜洞丸頂上に到着
流石に沢山の人が来ていた
少し西丹沢自然教室側へ様子を見に下ってみた
こちらはとても良く整備されていて歩きやすいが人も多いのが難点だ
もうお昼の時間だが、混雑を避けて熊笹の峰へと向かうことにした
赤い土の道を犬越路方向に向かう
こちらの道沿いにもシロヤシオの木が見られる
ほぼ満開の美しさに足が止まる
この木の葉も
まるで紅葉したかの様に赤く染まっている
別の木
シロヤシオの清楚な白にすっかり魅せられてしまった
今度は熊笹の道
この道は変化に富んでいて美しい道だと思う
西から吹き上げて来る雲が尾根を通り抜けた
ヤタ尾根への分岐点に到着
ここは数年前、犬越路から登ってきた時に雪に阻まれて撤退した分岐点である
その時の印象とは大分違って見えた
ここには丁度良いベンチがあったから
のんびり昼食を食べる事にする
この後も結構険しい道が続いた
天気が良ければ正面に大室山が見えるはずだが
今日は雲で見えなかった
西側に見えるのは中川の支流だろうか
その内、鎖場まで登場
数年前に登った時
雪が積もった上にこんな険しい道を登ってきたのかと
不思議にさえ思った
ミツバツツジとシロヤシオ
犬越路トンネルへの分岐で右に折れた
この道に入るともう人影は無くなった
やがて植林地帯に突入する
ほどなく犬越路トンネルの入り口付近の林道へと降り立った
林道から更に下に向かう
尾根伝いに下るとやがて神ノ川ヒュッテの屋根が見えた
今日の山行では 初めてのシロヤシオを堪能した
そしてその優しい白い花にすっかり魅せらてしまった
シロヤシオが満開に咲く時期に何度でも訪れてみたい
そう思ってしまうほど魅力のある花である