初春の雪 御坂黒岳 & 長閑な道志赤鞍岳

赤鞍岳へ向かう稜線を歩いていると富士へと続く美しい道志みちが一望できた。

5月連休にテニスの仲間3人と共に河口湖付近にある天下茶屋から御坂黒岳に登った後、道志村の民宿に泊まって道志山塊にある赤鞍岳に登ってきた。

初日の黒岳では晴れ予報にも拘わらず濃霧やアラレ、雪などの天候急変に翻弄されたが、無事下山した後は天下茶屋で飲んだ甘酒が体に染みた。

2日目の道志山塊では山桜やミツバツツジが新緑に映えて美しく、稜線からは富士山へと続く道志みちの全景が見渡せてた風景が何とも印象的だった。

テニス仲間との山行は今年でもう何回目だろうか、今年も楽しい登山が出来たのも毎回幹事をやってくれているS脇君のお陰である。

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<Day1:初春の雪に見舞われた御坂黒岳登山>

連休初日、テニス仲間3人と御坂黒岳に登ろうと河口湖近くの天下茶屋に向かった。
予報では晴れ日だったにも拘らず茶屋に着いてみると濃霧で真っ白。まあ予報は変わってないのでその内晴れてくるだろうということになり天下茶屋に車を止めて歩き出した。

濃霧の中、ベンチで荷づくりして出発する事に。

道の向こうにある天下茶屋も霞んで見えにくいほど濃い霧。お店としても連休なのに残念な事だろう。

茶屋の前の登山口から登り始める。最初から急登となった。

まだ出立ての可愛い葉っぱが沢山あった。

真っ白な中に山ツツジの鮮やかな色が映えていた。

アセビの花は丁度満開で綺麗だった。

こちらも鮮やかな青い色が美しいスミレ。植物にとってはこの多湿な気候が心地よいのかも知れない。

暫く急登をこなすと稜線に出た。

穏やかな稜線を歩いていると次第に日差しが差してきた。予報通り晴れてきたのだろう。

やがて送電線が通過するコルに着いた。

眼下には河口湖と湖畔の街並みが見えたので暫し小休止。

雰囲気のいい枯れた雑木林の林間コースを進む。山はまだまだ冬モードである。

御坂峠に出た。この下にはR137の新御坂トンネルが通っているはずだ。

ここには御坂茶屋と書かれた建物が立っていた。昔はこの峠を往来する人たちで賑やかな場所だったのかも知れない。

御坂峠を過ぎると再び登坂となり、この辺りから冷たい風を感じながらの登山になった。

程なく黒岳山頂に到着、ここは展望が無いので先にある展望台まで行ってみたが、やはり霧で何も見えず引き返した。

展望は無かったが雰囲気のいい林間の散歩もこれはこれで楽しい。しかし、風が冷たくて冬の様だ。

その内、大粒のアラレが降りだし、その後雪に変わった。

晴れ予報に対してこの急変ぶりに驚かされる。やはり5月の天候は侮ってはいけないのだと思い知った。

みんな防寒着を着込んで足早に下山を開始した。

御坂山も白くなり始めていた。真冬の様な寒さだが、これ以上降り続くとは思えなかった。

次第に回復して晴れ間も見えた矢先、山頂に着いた頃からアラレが降りだしてその後吹雪に変わるというこの時期としては珍しい天候の急変に翻弄された。

この後、天下茶屋で飲んだ甘酒が何と美味しかった事か(笑)

展望は無かったけど仲間との久しぶりの登山はこんな天候のハプニングもあってちょっと楽しいものとなった。

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<Day2:赤鞍山登山>

連休2日目、黒岳に登った後は道志村の民宿に泊まって道志山塊にある赤鞍岳へ登った。
民宿のご主人に厳道峠まで送ってもらい赤鞍岳まで縦走後、直接民宿の裏庭に下山するというS脇君が計画した周回ルートだ。

昨日の雪が嘘の様に晴れ渡り、真っ白になった富士山や南アルプス、秩父・奥多摩などの山々がよく見えていた。この時期、山桜やミツバツツジが新緑に映えてとても綺麗だった。

私自身この時期はスキーなどで時々しか参加出来なくなったが、何処も混雑する5月連休中でも超穴場のここ道志村に泊まって山へ登り始めてもう10年位になるだろうか。毎回幹事のS脇君も山行を計画するのが大変そうだ。でも皆感謝してます!

黒岳から山中湖を越えて道志道へ入ると沿道の桜並木は満開になっていた。天気が良ければさぞ綺麗だろう。

車を止めて桜を愛でる。雨梅雨に濡れる美しい桜の花。

翌日、宿のご主人に車で厳道峠まで送って貰った。

S脇君の縦走案に尻込みした二人は宿の周辺を散策する事になった。従ってこの縦走は私とS脇君の二人のみで行く。

歩き始めて直ぐ、山の合間からいきなり富士山の雄姿が目に飛び込んできた。

左に見える大室山と富士山が見える風景が美しい。

大室山の麓には小さな集落が見える。こんな山の中に小さな土地を開拓して生活する様子を想像してみる。

きっと自分の想像とはかなり異なったものだろうが、ちょっと体験してみたい気がした。

驚いた事に東の遠方には都内のビル群やスカイツリーまでクッキリと見渡せた。

綺麗なリンドウが3輪まとまって咲いていた。

 

大らかな稜線歩きが続く。

展望が開けた場所に出ると、道志道添って続く道志の集落の先にデッカイ富士山が見下ろすように鎮座している素晴らしい景色が見えた。

この素晴らしい景色は正に素晴らしい道志村をアピールするポスターになりそうな景色だ。こんな景色の見える村に住んでみたいと思う人は多いのではないだろうか。

ズームしても絵になる風景だった。

更にズームアップするともう富士山のみだが、雪でクッキリと登山道の跡が見える。

昨日もきっと雪が降ったに違いない。富士山はまだまだ冬の中なのだ。

雑木林の稜線を登って行く。

やがて赤鞍ヶ岳に到着。

ここでも山桜が咲いていた。まだ蕾も多くこれからが見頃となるのだろう。

こちらは見正体山だろうか?

遠方には真っ白な南アルプスも遠望できる。

のんびり昼食をとった。その後、S脇君が何時もの美味しいコーヒーを入れてくれた。今回はミルを持参して挽きたての特別製コーヒーである。

これがポータブルのミルらしい。何ともおつな山道具である。

ゆっくりコーヒーを楽しんだ後は山頂を後にした。

こちらは綺麗なピンク色のスミレだった。スミレの種類は沢山あり過ぎて良く分からないが何とも綺麗な色だ。

こちらはトウゴク三つ葉ツツジ。

枯れた林の中で一際目立つ濃いピンクの花だが写真に撮るのはとても難しく何時も苦労する。

 

黄色が綺麗な花、キジムロだろうか

山を下ってくるとやがて民宿の裏庭というか裏の畑に出た。ご主人は昔ここの村役場で仕事をしていたらしいが現在は民宿と自給の畑を営んでいるそうだ。その民宿もそろそろ閉めようかと思っているらしい。

そして傍らには六地蔵が並んでいた。

ここに住む人たちの生活を感じる風景をほんの少し垣間見る事が出来た様な気がした。

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<御坂黒岳登山のルート>

<道志赤鞍山登山のルート>

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