北アのスリルある稜線を歩く 爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳・五竜岳縦走(Day3)
五竜山荘で3日目の朝を迎えたが予報は昨夜と変わらず午前中後半には大きく崩れるとの事なので、朝から遠見尾根を下る事にした。
幸い朝方は良く晴れていて今日も綺麗な朝日を拝むことが出来た。朝食後小屋前から続く遠見尾根へと歩き始めると今まで歩いてきた稜線に加え唐松岳方面の眺望がすばらしく、また山道には沢山の花々が咲いていて楽しめた。この日は私同様に直接遠見尾根を下る人との出会いもあり長い尾根下りも短く感じられ、幸いにも雨が降る前にはアルプス平に到着して神城駅まで下る事が出来た。
振り返れば工程を短縮したとは言え、晴天の中ほぼ計画通りに無理なくこのロングルートを歩き通す事が出来た事はとても幸運だった。
今回未踏となった唐松岳を含む白馬山方面へは、来年にチャレンジしてみたいと思う。
五竜山荘で迎えた朝、外に出てみると東の空が朝焼けに染まっていた。
山で迎える朝焼けは何時も素晴らしい。何度も見ているのに毎回違う感動を覚えてしまうのは何故なのか?
五竜方面を見ると荒々しい岩肌は既に朝日で赤く染まり始めていた。
見ている内に濃い藍色だった空がみるみる朱色に染まって行く。雲海上に突出る遠くの山影もクッキリとしてくる。
何時の間にか沢山の人が小屋から出て来ていた。
唐松岳方面の空もピンク色に染まってきた。
明ける前の劔方面の山並み。ここのテント場に泊ったら寝ながらこの風景が見られる、素晴らしい!
そしてクライマックス。朝日が顔を出した。
五竜岳のモルゲンロート。
すっかり日が昇って乳白色のクリームの様な雲海に覆われた頃、小屋を出発する事にした。
小屋の裏手から唐松岳へ向かうルートへ入ると直ぐに遠見尾根への分岐が現れた。
唐松岳へと向かう人も居た。
こんなに天気が良いのに残念な気もするが予報は信じての判断だから仕方がない。
遠見尾根からはこれから降りる神城方面の街並みが見えた。
小さなピークを過ぎた辺りで振り返ると立派な五竜岳と山荘がすぐそこに見えた。荒々しくも美しいいい山だった。
ここでも大好きなベニシモツケなどの綺麗な花々が沢山咲いていて楽しい尾根歩きだ。
更に下ると五竜の山裾の向こうに鹿島槍ヶ岳の双耳峰が見え始める。
カール状になっている五竜の南斜面の緑がてても美しい。
前方の雲海上に突出た山は妙高、黒姫や飯縄山方面だろうか。
ここ遠見尾根から見ると五竜岳の猛々しさがとても感じられた。
パノラマで撮ってみると昨日歩いた稜線が良く見えた。
そしてここから見る鹿島槍ヶ岳の何と立派な姿だろう。天気が崩れる前にこの景色が見られて良かった。
鹿島槍ヶ岳から五竜までの全景。
ナナカマドと五竜岳。秋に来て同じ場所で撮影したいものだ。
西遠見の池というらしい。
大遠見に到着。ここまで来れば中遠見、小遠見まで直ぐだ。
しかし下界まではまだかなりある。
ここまで下ると今度は鹿島槍ヶ岳のでっかい南斜面全貌が見渡せた。素晴らしい山容に魅せられる。
キレットの辺りに雲が発生し始めた。
中遠見に差し掛かると更に雲が掛かった。
ここで出会った単独の女性に写真を頼まれて撮りあった。
やはり私同様、天候の悪化を知って下山してきたとの事で、この後暫く一緒に下山しながらお話をさせて貰った。
小遠見までの平らな稜線からはいくつかの遠見尾根のピークが良く見える。
小遠見を過ぎるといよいよロープウエイ駅が見え始めた。もう一息だ。
アルプス平駅の周辺は高山植物園になっていてとても沢山の花が咲いていた。本当はゆっくり見たかったが雨が降る前に下山したいのでざっと見るだけにした。
アルプス平からはロープウエイで遠見駅まで降り、そこからJR神城駅まではバスで送って貰った。
神城駅から信濃大町まで電車で行き、そこからバスで扇沢へと戻った。
帰り道に合ったお蕎麦屋さんに立ち寄ってみた。
天ぷら蕎麦をいただいた。信州に来たら蕎麦は絶対に外せない。
勿論、最高に美味しかったのは言うまでもない。