北アのスリルある稜線を歩く 爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳・五竜岳縦走(Day2)

鹿島槍ヶ岳北峰に着くとキレットから五竜岳に続く長大な険しい尾根が一望できた。

翌朝、東の空から登る朝日を見た後、快適な冷池山荘を早立ちして鹿島槍ヶ岳へと登り鹿島槍北峰から五竜方面を見た時、キレットから続く長大な尾根と堂々とした山容の五竜岳までの道のりが想像以上に険しく長く感じられ、思わず気を引き締めさせられた。

昨日と今日の道のりを一泊でこなす場合には、この時眼下に見えたキレット小屋に泊る事になるが、今回無理をせず2泊として正解だったと思った。まあその分、この険しい道のりをたっぷり堪能して行こうという思いでキレットへと下り始めた。

しかし両側が切れ落ちた険しいキレットや五竜岳へのザレた長い登りなど、体力的には確かに厳しさを感じたものの東西へ続く雄大な北アルプスの山々や北方に聳える立山、剣岳などの景色は筆舌に尽くしがたい程に素晴らしく、本当に楽しい行程でもあった。

139-04

二日目の朝、起きてみると予報通りの晴天。早速戸外へ出て日の出を楽しむ事にする。

下界は雲海で埋め尽くされていたが、東の山並みから登る朝日を見る事が出来た。

今日の行程は長いので、小屋に戻って朝食を食べると早速歩き始めた。

前方を見ると鹿島槍ヶ岳が直ぐ近くに見えた。

振り返ると冷池山荘の屋根と小屋の前で朝の景色を楽しんでいる人たちの姿が小さく見えた。

昨日とは打って変わって快晴となり、立山、剣岳もクッキリと見える。朝日で出来た影は鹿島槍の影だろうか。

朝日を浴びて輝く剱岳。歩いている人が見えそうな距離感である。

キャンプ指定地に着くとテントは少なく、殆どの人は出発したのだろう。

このテント場はロケーションは絶好だが水場とトイレが遠いのが難点かもしれない。

テント場を過ぎると鹿島槍ヶ岳が更に迫ってくる。

高山植物もチラホラ見え始めた。

昨日登った爺ヶ岳も綺麗に見える。

こちらは赤沢、針ノ木方面だろうか。

景色を楽しんでいる内に布引山への登りに差し掛かった。

結構な急登をこなすと布引山へ到着。鹿島槍ヶ岳へはもう一息だ。

この辺りで大好きなマツムシソウなど沢山の夏の花々が出迎えてくれた。

花を楽しんでいる内に鹿島槍ヶ岳へ着いた。山頂には沢山の若者が居て、この山域は若者に人気らしい。

山頂の遥か遠方には新潟の山々がよく見える。

そしてこれから行こうとする立派な五竜岳や唐松岳方面も良く見えた。

ケルンの向こうには美しい剱岳が。絵になる風景ばかりである。

標高が高いので今まで歩いてきた道程が全部見渡せて気持ちがいい。

種池小屋の更に遠方には槍ヶ岳や穂高連峰までクッキリ見渡せた。

赤沢岳の遠方に見えるのは薬師方面だろうか。

剱岳から北に延びる北方稜線、池の平方面。

五竜、唐松、白馬へと続く山々。

南峰でたっぷり景色を楽しんだので北峰へと向かった。

北峰に到着。

南峰を振り返る。北峰に比べて山頂は尖って見えた。

眼下には両側が切れ落ちた狭いキレットに立つキレット小屋が見えた。

小屋までは随分急な下りが待っていそうである。

かなりな急坂を下ると前方に先行グループが見えた。

山慣れしていそうだがそれでも慎重に歩いている事が分かる。私も見習って慎重に歩く。

キレットの核心部に入ったらしい。確かに険しいが慎重に歩けば問題ない。

暫くは狭く切り立った道や鎖場が続く。

鎖場を歩きながらも時折咲く綺麗な花に癒された。

最後の急坂の下にキレット小屋が現れた。

正にキレットの上に建つ素晴らしい小屋、何時か泊まってみたい気もする。

キレット小屋の玄関。

玄関の前のベンチで暫く小休止。

小屋を越えてから全景を撮る。3階立ての様だ。

写真では分からないがその後も急峻な鎖場が続く。

口ノ沢のコルを通過。

いよいよ五竜岳への道のりが見えてきた。まだまだ幾つものピークを過ぎなければならない。

鹿島槍ヶ岳を振り返ると一見普通の尾根に見えるのだが、実際は結構険しい。

奇岩やら険しい岩場を幾つも通過しなければならない。

漸くG5を通過。

振り返ると普通の尾根に見えるから不思議。

最後のザレタ急登は堪えたが、それでも何とか五竜岳の山頂に着いた。

この頃には生憎雲が多くなって遠くは見えなくなってきていた。天気は下り坂なのだろうか。

雲の合間から今夜の宿、五竜山荘が薄っすらと見えた。もう少しで到着すると思うとホッとする。

時折、雲がさっと切れて唐松岳へと続く稜線が見渡せた。緑が美しい稜線だと思った。

五竜山荘に近づくととても大きな立派な小屋だった。

小屋まで直ぐに見えたがこんなザレタ道なので思う様には進まない。

遂に小屋に到着。小屋の前にはテント場があって沢山のテントが張られていた。

今日は長く険しい道のりだったが、その割には疲れが少なく感じられた。それより変化に富んでスリルがある事や素晴らしい景色と花々を楽しむ事が出来て良い道のりだったと思った。

小屋に入って同室の人達との懇談や小屋の食事やビールを楽しんでいる内にあっという間に就寝時間がきた。どうやら明日は午前中の後半から天候が悪くなるらしい。明日朝の予報が変わらなければ唐松岳への登頂は諦めて遠見尾根を下ろうと思う。

139-04

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください