冬の燕岳(後半)
2009年12月25-27日 燕岳(後半)、同行者5人
今回のコースと時間
12月25日:宮城ゲート(12:00)-中房温泉(15:50)泊
12月26日:中房温泉(7:30)-富士見ベンチ-(10:30)-合戦小屋(11:20)-合戦沢ノ頭(12:40)-燕山荘(14:00)-燕岳山頂
12月27日:燕山荘(7:30)-中房温泉(10:30)-宮城ゲート(14:20)
<27日>
翌朝6時半頃東の空が明るくなってきたので寒い中を外に出てみた
それからの一時、そこに居た誰しもが言葉を失うほど素晴らしい景色が広がったのだった
淡い光の帯の中、雲海の上に八ヶ岳、富士山、南アルプス連峰などがシルエットで見え始める
空の赤さがどんどん濃くなってきた
美しい富士山のシルエット
日の出前の燕山荘
やがて山荘前の人の像も明るくなってきて眩しそう
日の出の瞬間
朝日に赤く染まる燕岳
槍ヶ岳のモルゲンロート
野口五郎岳にも朝日が当たり始めた
全てがもの凄く美しく輝き出す
表銀座縦走路の山々
大キレットから穂高連峰
大天井岳
山荘前の風景
全てが赤く染まった後、だんだん明るい白い世界に変わる
燕山荘と雲海
燕山荘の前で
日が昇った後の富士山
そこにいた人々全員が、朝食を食べるのも忘れて景色を堪能したことだろう
今まで経験した事が無い、すばらしい時間が過ぎて行った
初めての冬のアルプスなのに、、素晴らしい景色をプレゼントしてくれた天気に感謝したい
少し落ち着いたところで今朝の日の出の素晴らしかった事や下山の事などを話しながら朝食を食べた
それにしても燕山荘の食事はとても美味しい、それにコタツ部屋などゆったり寛げる場所もあり
山小屋とは思えないほどで、また来て見たくなる素晴らしい山荘だと思った
合戦尾根からは向こう側の槍ヶ岳~穂高連峰が良く見えた
朝日の中、合戦尾根を下る我々のパーティ
正面の雲海と富士山
そろそろ合戦の頭から林間に入る頃、、下界に下るのが惜しい気がする
振り返ると燕山荘がもう小さくなって見えた
始めは雲が多く厳しい天気だったが、低気圧が速度を増して北に抜け急速に天候が
回復してからは、滅多に無いほどの素晴らしい景色を堪能出来た
自分にとっては初めての冬の北アルプスだったのに、本当にラッキーだと思う
しかし、このラッキーを活かせたのはガイドさんの豊富な経験と判断力の賜物だったのだ
自分だけでは判断がつかず、前日に中止せざるを得なかったと思う
実は、仙台を出発する頃には2つ玉低気圧に近い気圧配置にとても心配していた
中房温泉での夜、ガイドさんにに確認したところ、同じ様に心配して気圧配置を見ていたらしく
夜の段階で高層に低温帯が入ってきていない事、北上スピードを増している事、低気圧の規模などから
登山途中から天候が回復するとの予測をしており、明日森林帯を抜ける時間帯までの天候を見て
最終判断するとの事だった
内容を聞いて信頼出来るガイドだと思った
今回の山行では雪中の歩き方や天候の変化についてなど
多くの事を経験する良い機会になった
今後も徐々に経験を積んで、安全に山行が出来る様に頑張りたい
「冬の燕岳(前半)」へ戻る
“冬の燕岳(後半)” に対して1件のコメントがあります。