北アルプス裏銀座縦走(1日目)
2010年8月5-7日 北アルプス裏銀座縦走(1日目)、同行者1人(S脇君)
コバルトブルーの高瀬ダム湖
大宮に慌しく移転してまだ部屋の片付けが終わっていないうちに夏休みに入ってしまった
予てより行きたかった裏銀座縦走を計画、S脇君を誘ったところ休みが取れたとの事で出かけてきた
当初の計画では高瀬ダムから裏銀座縦走路を3泊4日で縦走して最終日には槍ヶ岳から上高地へ下山の予定であったが、2泊目の時点で腰に疲労が溜まってきた為、無理をせず2泊3日で新穂高温泉へ下山する事になった
しかし天候にも恵まれ、初めて訪れた北アルプス最深部の山々はスケールが大きく、登山道に咲く花々も想像以上に多く、素晴らしいアルプスの天空の道を存分に堪能した山行となった。
<今回のコースと時間>
第1日(8月5日):高瀬ダム(10:00)-ブナ立尾根-烏帽子小屋(15:00)-烏帽子岳(16:20)-烏帽子小屋(17:10)
第2日(8月6日):烏帽子小屋(6:00)-三ツ岳(7:20)-野口五郎小屋(8:40)-野口五郎岳(9:20)-竹村新道分岐(10:00)-東沢乗越(11:20)-水晶小屋(12:25)-水晶岳(13:25)-水晶小屋(14:30)-ワリモ岳(15:10)-鷲羽岳(15:45)-三俣山荘(16:30)
第3日(8月7日):三俣山荘(6:00)-三俣蓮華岳(6:50)-双六岳(8:00)-双六小屋(9:00)-笠ヶ岳分岐(10:40)-鏡平山荘(11:10)-小池新道-わさび平小屋(14:30)-新穂高温泉(15:50)
<交通>
入山 : 平塚(4:00)~車~松本駅(7:48)-JR大糸線-信濃大町駅(8:52)~(タクシー)~高瀬ダム(10:00)
下山 : 新穂高温泉BT(15:55)~BUS~平湯温泉BT(入浴後 17:45)~BUS~新島々(18:33)-松本電鉄-松本(19:15)~車~平塚(22:30)
<第1日目>
早朝4時に平塚を車で出発、S脇君の運転で大月ジャンクションから中央高速で一路松本へ
予定通り7時過ぎに松本市内に車を止めJRで信濃大町に、そこからタクシーで七倉経由高瀬ダムへ向かった
タクシーの運転手さんの話によれば、入山口となる高瀬ダムは、黒部ダムに次ぐ日本第2位の高さ(176m)を誇るロックフィルダムだそうで、大きな石垣の壁とコバルトブルーの美しい水の色が印象的である
1m以上もある大石が積み重ねられて作られたダム
いよいよ烏帽子小屋に向けて高瀬ダムを出発する
私にとって昨年のクリスマスに登った燕岳山行以来の北アルプスに胸が躍る思いだった
不動沢トンネルを越えた先の吊橋から見た高瀬湖
吊橋を越えて暫くすると濁沢という所に最後の水場があり
ここからアルプス3大急登の一つと言われるブナ立尾根の登山口へと進む
綺麗な薄紫色したイワシャジンが咲いていた
ブナ立尾根は3大急登と言うだけあって、実際かなりの急坂だった
登山口から烏帽子小屋までの間にはNo12からNo1まで番号がふられており、目安にはなるのだが、
一つの数が減るのがやたらに長く感じられる
時折周囲の花やアゲハチョウに気を紛らわせながら、ひたすら大汗をかいて登った
後で調べたところアルプス3大急登というのは、このブナ立尾根と笠ヶ岳の笠新道、燕岳の合戦尾根;のことらしい
別に狙った訳ではないが、35年ぶりに登山再開後に登った2回の北アルプス山行は
2回とも3大急登を登る羽目になっていた様だ、こうなると次は笠新道に行くしかない気がしてくる
歩き始めて5時間、ようやくニセ烏帽子岳が見える尾根に出た
烏帽子小屋の前でくつろぐ
何処となく懐かしい風情の烏帽子小屋の庭には、キキョウの花畑が広がっていた
イワギキョウの群落
ミヤマキンポウゲ(?)
小屋で受付を済ませて今夜の寝場所を確保すると、早速サブザックで烏帽子岳に向かった
烏帽子岳
ニセ烏帽子岳を越えると、かなり迫力のある烏帽子岳が眼前に迫ってきた
眼下に見える高瀬ダム
烏帽子岳山頂にて
烏帽子岳北側には池唐が見える
下山するS脇君
クサリがあるものの下山時はちょっと緊張する場所もあった
ピークから稜線に戻ると、S脇君は北の池唐まで見に行くと言う
今日の急登ですっかり疲れてしまったので、私はここで分かれて小屋に戻ることにした
S脇君が撮影した池唐とチングルマの群落
烏帽子岳への稜線にはコマクサの群落が見られた
頂上付近の針葉樹林を飛び回るホシガラス
小屋に戻ると夕ご飯の準備で大忙しの様子
我々は持ってきた食事を消化する為、素泊まりとしたので土間で自炊した
こうして初日は烏帽子岳に登り、夕食を食べ終えた頃にはすっかり夕暮れになっていた
私は無事に最初のピークである烏帽子岳に登ってこれた安堵感と
長い急登で疲れたのか布団に入るや否や意識はすぐに遠のいた。。。。ZZZ
S脇君は、食事の後も横浜から来たという経験豊かな単独登山者の方と夜まで話をしたらしい
長い一日を終えて山仲間と食事をしたり酒を飲むのは格別なひと時だ
私も参加すれば良かったのだが
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