三国山山麓スノーシュー(法師温泉)
2016年1月22-23日 三国山山麓スノーシュー(法師温泉)
暖冬の今年、ようやく冬らしい寒波の到来が報じられる最中に山友達2人と共に群馬県の三国山山麓でスノーシューの練習がてら法師温泉に泊まってきた。
法師温泉は創業140年の古い宿として有名だが、実際泊まってみると建物の風情もさることながら法師乃湯・玉城乃湯・長寿乃湯の3つの温泉は何れも素晴らしくずいぶん長湯してしまった。
またせっかく新潟県堺まで足をのばしたので、翌日には三国峠を越えて苗場スキー場まで行ってテレマークスキー初滑りをした。
三国山山麓に着いてみると今週初めに降ったばかりの新雪の為、スノーシューを履いているにも関わらず膝下まで潜ってしまい、約4時間ほどもラッセルしながらの雪遊びとなった。
山頂までは時間的にも体力的にも到達出来なかったが、ノートレースのフカフカの新雪を歩く快感はたまらないものがある。
スノーシューに関しては、私のテレマークスキーの先生でもあるI君にそそのかされて昨年購入、八ヶ岳でトライアルしたばかりの2年目初心者であり、装着や歩き方にはまだまだ不慣れな点もあるが、だんだん慣れるにしたがって楽しさが分かってきたところである。
スキーの方は、初日のラッセルの後遺症もあってか滑りに精彩がなく、昨年レベルに戻った頃には筋肉痛で終了となった。
それにしてもスノーシューやスキーと秘湯の組み合わせ、これには当分はまってしまいそうである。
何となく夏道らしい切れ目を登り始めた
スノーシューでも膝下くらいまでもぐってしまうがフカフカして気持ちがいい
東屋の中を覗くとウサギの足跡が沢山ある
雑木林の自然林の中を勝手気ままに歩き回るのはとても楽しい
ブナの木の合間に姫シャラの木が混じっていた
ラッセルしながら300mほど登った辺りから雪は更に深くなり太腿辺りまで潜る様になったので断念し、周回して下山する事にした
途中、300年ほど前に発生した雪崩で遭難した長岡藩士の墓に遭遇する
この場所は雪崩地形ではないから、現在の国道がある辺りか更に下部の急斜面で発生した雪崩に巻き込まれたのだろう
すっかり冷え切ってしまったので法師温泉に直行することにした
駐車場に車を止めると、何とも風情のある建物から宿の人が出迎えてくれた
レトロなポストと長く伸びたツララが印象的、相当年季が入った宿である
大きなガラスの扉に法師温泉と書かれていた
昭和53年に建てられたという薫山荘
この建屋の2階一番左側の角部屋に案内された
L字に窓が並んで景色が良い部屋だった
大正ロマンのポスターに映っている高峰秀子が泊まった部屋だという
夕食は部屋で頂いた
次から次へと食べきれない程の料理が出されたが、どれも非常に美味しい
玄関脇には囲炉裏のある部屋があった
この鉄瓶で沸かしたお湯で飲むお茶が何とも美味しい、何故だろう?
温泉に長い時間浸かってすっかりリラックスできた
長く垂れ下がった氷柱、ガラスに映った電球の色などが静かな古い宿を演出していた
30年ぶり位に訪れた苗場スキー場は、今でも結構人が多くにぎやかだった
長いゴンドラが3本もあり、その内の1本は隣のかぐらスキー場へもアクセス可能とのこと
漸く少し慣れ始めたスノーシュー、オフピステに出るとまだまだ課題の多いテレマークスキーなど何れも発展途上ではあるが毎回少しずつ上達しているのを感じてとても面白い。
しかも終わった後、仲間と一緒に風情のある良い温泉に入れるのは最高に幸せな事だ。
今回のルートを開示したところであまり意味がないが、自分の備忘録としてここに添付しておく
☆☆私の使っているスノーシューの紹介☆☆
MSRというメーカーのスノーシューですが、今回2回目の使用という事でまだ初心者です。
取回しのし易さを重視して女性用を購入しました。男性用はもっと幅が大きく浮力があります。
周囲は金属製で、周囲と下部にはアイゼンの様な歯がついていて滑りを防止する機能を果たします。
法師温泉、しかも雪景色、風情がありますね。写真が良いですね。
スノーシューとはどんな物ですか、昔の竹で作った橇の様な物でしょうか。
ノートレースの新雪を滑るのは気持ち良いものですが、バックカントリーの事故が報じられています。注意して滑って下さい。
私は日本百銘泉の旅を続けています。先週は霧島温泉、指宿温泉に行って来ました。飲んで食べて温泉に浸かるだけなので毎回帰ると2kgぐらい太っています。
宮田さん、いつもコメントありがとうございます。
そうですか、日本百銘泉の旅もいいですね!
どんな旅をされているのか今度是非紹介して貰えると嬉しいですね。
バックカントリーの事故についてのご忠告、ありがとうございます。私も常々注意をはらって入山しているつもりですが、リスクも高いので気をつけて行動したいと思います。
スノーシューの質問についてですが、文章で表現するのは難しいので、この記事の最後に紹介写真をつけておきました。参考に見て下さい。プラスチック又は金属製の言わば西洋で生まれたかんじきというものです。