黒斑山登山&軽井沢

トーミの頭まで来ると目の前にドーンと浅間山の全貌が現れた。

コロナも少し収まってきた感があり、季節も秋めいてきたので細君と浅間山へでも行こうと思い立ち計画してみた。

調べてみると現在浅間山は噴火警戒レベル2という事で前掛山さえも立ち入り禁止との事、という事で浅間山の展望地である黒斑山登山へと変更することになった。登山口は車坂峠だ。

この車坂峠は浅間2000というスキー場の上にある。毎年菅平の上にある峰の原高原スキー場で初すべりをしているが、常々もう少し近いところで良いスキー場が無いかと考えていて、このスキー場が以前からから気になっていた。

また、黒斑山はスノーシューも楽しむことが出来そうなので今回の山行では下見を兼ねて歩いてみたかった、そして何より車坂峠は標高が約1900m程もあるので細君にとっても負担が少なく安心だ。

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上信越自動車道で小諸ICを降り、山道を30分ほど走ると車坂峠に着いた。家から約3時間ほどかかった。峰の原高原までは何時も3時間半程度かかっているので約30分ほど短縮される事が分かった。

車坂峠にある登山口。ここには高峰高原ビジターセンターがあってトイレも使えて便利だった。

車坂山を通るルートを歩き始めると岩ごろの急斜面が待っていた。

1時間と少し歩くとドーンと前掛山、その向こうに浅間山が頭を出しているのが見えた。

槍ヶ鞘という展望地に出た。前掛山の下半分は濃い緑に覆われておりその上部は所謂火山礫に覆われていて迫力がある。

火山礫状の山頂部からは幾筋もの筋があり、何れこの筋が大きな谷となって山容を変えていくのが想像出来た。

稜線まで来ると北の方角に北アルプスの山々が遠望できた。雲海に浮かぶ槍穂高連峰もハッキリと分かるほど鮮明に見渡せる素晴らしい景色だ。

前掛山の全貌が見渡せた。いきいきとした深い緑の森から薄緑、黄色、灰色へと変化するグラデーションが美しい。

南側には雲海の上に八ヶ岳連峰と思われる山並みが突き出ていた。

更に遠くには富士山の姿もハッキリ認識できた。

こちらは南アルプス方面。今日はやや雲が多いものの素晴らしい天気だ。

展望を楽しみながら歩いているともう直ぐそこに黒斑山が見え始めた。

黒布山付近から見えた外輪山。今日はあの先まで歩いて内側へと降り、前掛山の麓を横切って浅間山荘まで下山する予定だ。

南側に見えた剣が峰。剣が峰の右側の谷筋に浅間山荘へ下る道があるはずである。

外輪山を歩いていく。

黒斑山のカール状の美しい壁面が良く見える。

蛇骨山に着いた。

黒斑山方面を振り返る。

八ヶ岳連峰が先ほどよりハッキリ見えた。

Jバンドと言われる下降地点付近に来ると北側から次々と雲が押し寄せてきていた。

幸い雲海の上部には相変わらず北アルプスの峰々が見える。こちらは鹿島槍ヶ岳などの後ろ立山、遠方には剣岳も見えた。

仙人岳付近まで来て振り返ると外輪山の全貌が見える。緑の縞模様が綺麗だった。

仙人岳と浅間山。

いよいよJバンドに近づき外輪山の内側へと下降する。

ここから見えた前掛山の姿は素晴らしかった。下の方から斜めに登山道が切られて前掛山の山頂へと続く。

この辺りの景色を盛んに撮影している人がいた。正に連写したくなる素晴らしい景色だった。

Jバンドの先にはほかの人影も見える。

Jバンドの下降地点。

急な斜面を降りるとシラビソの様な針葉樹の林の中に入った。

やがて前掛山との分岐点が現れた。

本来は前掛山までは登山できるのだが現在は噴火警戒レベル2の為、ここまでしか入れない様だ。何時かレベル1になったら前掛山まで登ってみたい。

上部を振り返ると断崖絶壁を下降する二人連れが見える。

紅葉した木々と黒斑山の緑が対照的で美しい。

茶色く見えていたのは紅葉し始めたシラビソの木々だった。

黒斑山方面を見上げるとこちらは緑が美しい。

ここは湯の台口の分岐。

直ぐに火山館という建物が現れた。

こちらは閉館日だったがテラスで小休止させて貰った。

真っ赤な色をした流れが、正に火山活動中という実感がわく風景だ。

浅間山荘に着いた。黒斑山で別れた細君が車で迎えに来るのを待つ。

浅間山荘の真っ赤というか茶色のお風呂。誰も居なかったので撮影させてもらった。

黒斑山の登山で見た浅間山は美しくもあり殺伐とした荒涼とした景色もあり、正に火山活動中の山であることが実感出来た。

浅間山自体に登るより前衛の山から見えた浅間山、前掛山本来の姿を見る事ができたし、天気に恵まれて更に遠くの山々の遠望も素晴らしくいい山行となった。

下山後、佐久方面から見た黒斑山と浅間山。

今回は折角なので久しぶりに軽井沢に泊まって周辺を散策する事にしていた。

雲場池。

熊野神社、正式には熊野皇大神社というそうだ。群馬県安中市と長野県軽井沢町にまたがっており、参道と本宮の中央を県境がある。

境内には樹齢約1000年のしなの木があって、その大きさに驚いた。

車坂峠のへの入り口付近にあったリンゴ園では真っ赤に色づいたリンゴがたわわになっていた。

リンゴ園で購入したドルチェと紅玉。ドルチェはシャキッとした歯ごたえで瑞々しくてとても美味しい。

紅玉は毎年恒例のアップルパイとジャムにした。このリンゴ農家の人はとても親切で値段も安く毎年訪れたいお気に入りのお店となた。

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