剱岳&立山縦走(Day2:剱岳登山)

2017_9_24-26 剱岳&立山縦走(Day2:剱岳登山)

雄大な北アルプスの山々をバックに剱岳山頂で記念撮影

扇沢から室堂経由で剱沢に入り剣沢キャンプ場でテント泊した翌日、いよいよ剱岳へ登る日だ。

前夜は早く寝てしまったためもあるが、寒さで4時頃には目が覚めてしまった。

晴れていると分かっていてもやはり天候が気になる。テントの外を見るとやはり満天の星空が広がっていた。

この場所は周囲を高い山が取り囲む沢地形だから町の光は全くなくて星空が一段と綺麗に見える。

それにしたも朝方の冷え込みは厳しく、冬将軍がもう直ぐそこに来ているのが感じられた。

徐にテントのジッパーを閉めると、まだ時間が早かったものの朝食の準備を始める事にした。

秋山登山も終盤とは言えこの登山ルートは鎖場で渋滞が発生する事で有名だし、目が覚めてしまったのだから早めにスタートした方がベターだろう。

自分自身も含め、同じ岩場に登山者が多く居れば居るほど取り付いている時間も長くなり落石などの危険が増大する。

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朝食は何時もの通りコーヒーと我が家の近くのスーパーにあるのパン屋さんが作った硬めの葡萄パンのみで済ませた。

それでも体が温まって歩く気力が湧いてくるのだから人間の体というのは凄い。

結局4時半頃スタート。まだ真っ暗なのでヘッデンをつけて剱沢小屋へと向かった。

少し歩いたところからテント場を振り返ると既にほとんどの人が起きているのが分かる。

暗いので多少道に迷いながら剱山荘に着くと、既に明かりが燈っていて多くの人が出発準備を始めていた。

剱山荘の裏手を登り始める頃、後立山の稜線が赤く染まり始めていた。晴天を予感させる気持ちのいい朝だ。

あっという間に朝日が山の斜面を駆け下りて、一服剱付近まで登って来る頃には辺りはすっかり明るくなった。

この後、険しい鎖場が出始める。大きな浮石が多く、注意深く登り始めた。

前剱まで来ると展望は更に広がり、立山から別山へと伸びる尾根や剱沢を挟んで剱御前からこちらへと延びる雄大な尾根の全容が見渡せる。何とも素晴らしい景色だ。

前剱で小休止した後は、若干傾斜の緩い路が続いていて気持ちがいい尾根歩きとなる。

切れ落ちた谷を渡る短い梯子を過ぎるとまた緊張する鎖場が始まった。

しかし、安定感のある鎖と比較的しっかりした足場がある為かそれ程不安感はない。

西を見ると山を下る朝日の動きが手に取るように見える。遠くには白山も見え始めた。

いよいよ核心部に近くなる。ちょっと見、何処にルートがあるのか分からない。

拡大してみるとザレ場から岩に取り付く登山者の姿が見える。

もう一息、この岩場を登り切れば山頂だろうか。朝日が当たっているあの頂に早く出てみたいと思った。

今まで登ってきたルートを振り返ると、歩いた実感以上に険しく見えた。

登っている時に感じている以上に緊張感を持って慎重に行動するべきという事だろう。

鎖場を過ぎた所から下を見ると、次々と沢山の人が続いていて落石には細心の注意が必要だ。

ようやく核心部を登り切った様だ。

やがて草月尾根との分岐点に着いた。山頂はもうすぐそこだ。

剱岳山頂に到着。

展望は予想以上に素晴らしかった。皆さん代わるがわるに撮影大会となっていたので私も撮影を頼んだ。

八峰の向こうには後立山の山々がずらっと並んでいて壮観な景色だ。

正面のピークは長次郎尾根から続いている岩だろうか? I君と何時か登りたいと話しているルートである。

山頂では既に沢山の登山者で賑わい始めていた。

南側遠方には雲海の上に突出る富士山がクッキリと見えた。

立山の向こう側には槍ヶ岳と穂高岳連峰が顔を出していた。

中心に尖っているのは笠ヶ岳だろうか。更に遠方には乗鞍岳や御嶽山の頭も確認できた。

鷲羽岳や水晶岳、黒部五郎岳、薬師岳、そしてそれらの山に囲まれる様に雲ノ平の全貌も俯瞰できる。

こんな素晴らしい景色が見られるのは、本当に最高に幸せな事である。

南西方向にはは南アルプス、中央アルプスなども連なっている。

白馬、杓子、唐松岳方面。

五竜、鹿島槍方面。

北方稜線方面。

北側、眼下に見えるオレンジ色の小屋は草月小屋だろうか。その遥か先には富山の町と更に遠くに能登半島が薄っすら見える。

何処までも続く山々が美しく、何時までも見ていたい風景だった。

山頂は次第に人が増えてきて混雑しはじめた頃、下山を開始する事にした。

少し下ると高度感がある岩場のトラバースが出現した。ここは並ばずに進む事が出来てありがたい。

続いて現れた長い梯子。

暫く下って振り返るとかなりの急斜面だったことが分かる。

険しい岩場を下ってきて振り返ると、青い空をバックに堂々と立つ剱岳が見えた。

眼前には何度見ても美しい景色が広がる。しかしまだ気を抜いてはいけない道が続く。

北側にはどっしりとした奥大日岳が並ぶ。

中腹から見上げると険しさが際立って、その美しい山容に引き付けられる。

ここまで下れば、後もう一歩だ。

剱山荘前の池糖から振り返ると剱岳が池に映って見えた。

もう花の時期は過ぎていたがタテヤマリンドウだけが咲いていてくれた。

テント場に着くとこちらの池糖にも剣岳の姿が映っている。

咲き終わったチングルマ。

テントに戻って今日の素晴らしい景色を思い出しながら一人ビールで祝杯をあげる。

別山方向に差していた日差しが次第に上に駆け上がる。

剱岳は今日も一日山頂を見せてくれた。

夕日に照らされる姿を見ながら夕食を食べて過ごす。

明日は立山を縦走して帰る予定だ。

続く。

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<今回歩いたルートと所要時間>

剱沢キャンプ場(4:35)→剱山荘(5:03)→一服剱(5:30)→前剱(6:05)→剱岳(7:20-8:06)→前剱(8:55)→一服剱(9:32)→剱山荘(9:57)→剱沢キャンプ場(10:30)

<標高データ>

 

 

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