東北の旅(鳥海山・笙ヶ岳BCスキー編)
2018年4月28-5月1日 東北の旅(鳥海山・笙ヶ岳BCスキー編)
毎年一度は訪れたい東北への山行だが、例年通り仙台の和田さん率いる東北在住のメンバー7名と共に6年ぶりの鳥海山、笙ヶ岳のツアーに参加してきた。
幸い最高の晴天に恵まれてデッカイ鳥海山を背後に背負い、正面の日本海へダイビングしてしまいそうなあの大斜面を思う存分滑る事が出来て大満足なツアーだった。
最近単独行が多い私にとって、今回は大人数でのスキー山行となった事もまた楽しい思い出となった。
そして東北の旅の後半は、福島で合流した山友I君と共に長年憧れていた高湯温泉と福島の桜巡りを楽しんだ。
残念ながら今年の桜の開花は例年になく早く進んだようで名所の桜はことごとく終わっていたが、山に点々と咲く山桜は結構見頃の木も多くそれなりに楽しませてくれた。
そして何と言っても高湯温泉で宿泊した安達屋は、料理も温泉も素晴らしい宿で久しぶりにのんびりとした東北の旅を満喫したのだった。
平塚を早朝出発して圏央道から東北道に入ると山々の上部には真っ白な雪が目立つようになり、自ずと雪山への思いが募ってくる。
5月連休の初めの土曜日という事で渋滞も心配だったが、早く出たお陰か渋滞の先頭に立って走ることが出来た様で割と早い時間に宮城に入った。
白石辺りで左手に蔵王の山々が見えると、たまらずハンドルを切って蔵王を目指していた。今日は仙台の泉区に宿泊するだけだから時間は十分ある。
村田辺りから見えた白い蔵王連峰。毎年見ていた懐かしい景色だ。
昨日開通したばかりのエコーラインに入ると新緑がとても綺麗だった。
エコーライン上部の雪の壁。
熊野岳とお釜もクッキリ見えた。しかし例年の同時期に比べると雪はかなり少ない。
こちらは烏帽子、不忘山方面。
そして遠刈田温泉に来ると必ず寄る新楽さんで鴨蕎麦を食べる。
今回宿泊したルートイン仙台泉の窓からは七ツ森や泉ヶ岳、船形山が良く見えた。懐かしい山ばかりだ。
翌朝は5時に愛子にある集合場所に行くと既に数名の地元のメンバーが集まっていた。
和田さんの車ともう一台の乗用車で出発する。
鳥海山のブルーラインのゲートには既に車の列が連なっていて、鉾立の駐車場に着くともう満車だった。
それにしても満車が早過ぎるので恐らく昨夜から車中泊していたのではないだろうか。
仕方ないので途中の駐車スペースに停めて準備を開始した。
ガードレールを乗り越えて林の中を進む。
斜面の雪は程好く締まっていて登りやすい。
鉾立側からはさぞかし沢山の人が登っているだろうが、こちら側から登るパーティは少ない。
暫く登ると奥に鳥海山が顔を出した。嬉しい再会の瞬間だ。
最後の急登を登るメンバー。
笙ヶ岳の頂上付近まで登ると沢山の人で賑わっていた。
雪庇の際に沢山の人が並んでいる。向こう側の急斜面へドロップインして滑る勇者を見学しているらしい。
私は危険を感じて雪庇には近づかない事にした。落ちたら少なくとも数十メートル以上滑落するし、へたをすれば雪崩れる恐れもある。
それでも人の興味は尽きない。怖いもの見たさで際に立っている。
私は鳥海山をバックに記念撮影をお願いした。6年ぶりの再会である。
前回来た時には真っ白だったが、今年は雪の量が少なくて少し残念だ。
昼食には少し早いのでワンピッチ滑る事になった。シールを外して滑降モードとなる。
今回はカメラマンが沢山いるので何枚も撮影して貰った。
なだらかそうに見えても私にとっては急斜面、深くテレマーク姿勢を取って滑る。
風を避けて小さな谷状の窪みで昼食の為のベンチづくりを始める。大人数でのツアーの楽しい一時である。
昼食が終わると真っ直ぐ日本海に向って滑降が始まる。期待と不安が入り混じる楽しい瞬間だ、
誰も居ないデッカイバーンを順番に滑りながら撮影タイムである。
既に春の雪だから私でも普通に滑る事が出来る。この時期はリスクも少なく本当に楽しめる最高の季節だ。
珍しく沢山撮影して貰えた。
皆が並ぶ場所まで滑降するのも緊張するが人の滑りを見れるのも結構勉強になる。
こんな楽しい滑降を心から楽しむ事が出来た。
更に急斜面に向かって滑降するメンバー。向こうには日本海が見える。
何やら怪しげな格好だが何とか無事に滑り終えることが出来た。
最後は狭い林の中を滑って車へと戻った。
楽しい滑りもあっという間に終わった。そして心地よい疲れが残った。
帰り道で遭遇した桜の木には白とピンクの花が混じって咲いていた。東北の5月始めは桜の時期でもある。
メンバーが目敏く岩ガキの看板を見つけて寄る事になった。
大粒の岩ガキを全員で堪能。美味し過ぎてもう言葉もない。大満足のスキーツアーの締めくくりとなった。
帰り道から見えた雄大な鳥海山。
こちらは月山の雄姿。これらの山々の姿を見てしまうとまた来年も来ようと思ってしまうのである。
スキーツアーを企画してくれている和田さんや仙台のメンバーにもまた再開したいと思いながら帰路につく。
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