平ヶ岳&会津駒ケ岳(会津駒ケ岳編)
平ヶ岳に登頂した後、福島側へ少し走ると直ぐに桧枝岐村に着いた。平ヶ岳の後はかなり疲労している事が予測されたので予め民宿を予約しておいたのだ。
会津駒ケ岳は初登の山。実は仙台で東北の山々を中心に登っていた頃、何れ関東に帰ったら比較的登りやすい位置にある福島の西部の山を後回しにしていた。そうこうしている内に本当に関東に戻らなければならなくなったので結果的に会津駒ケ岳と吾妻山が未踏のままになっていた。今回、平ヶ岳を目指して計画を進めていた所、会津駒ケ岳が思いの外近い事を発見してこの山行を組み込む事にしたのである。
民宿に到着すると宿にも温泉はあったが、すぐ前には燧の湯という温泉があり、民宿で貰った入浴券で入浴する事が出来た。早速入ってみると中々広々とした温泉で泉質も良く、登山の疲れはかなり癒された。それに宿の食事も豪華という程ではないものの山菜やイワナの刺身に塩焼きなど地元の食材で作られていてとても美味しかった。そんな訳で翌朝も朝から元気に待望の会津駒ケ岳登山に出発したのだった。
宿から登山口まで車で10分程で着いた。平日だという事もあり駐車場は空いていて直ぐに車を止めると駐車場の先まで続く舗装路を歩き始めた。
舗装路を暫く進むと立派な登山口があって、いきなり急な階段の登りが始まった。
暫く進むと美しいブナの自然林の中を進む様になった。
空を見上げると少し黄色くなり始めた木々の葉っぱの上に青空が見えて気持ちがいい。
森林の登りを暫くこなしているとやがて展望が開けてきた。尾根の端に駒の小屋と思われる建物も見えてきた。
地図を見ると右側の嫋やかなまあるい山が山頂らしいが、想像より穏やかな東北らしい美しい山だと思った。
遠くに尾瀬や北関東の山並みが見渡せた。
池塘の間に敷設された木道を暫く進むといよいよ駒の小屋が近づいてくる。ここは草紅葉が綺麗だった。
池塘の向こうに燧ケ岳と至仏山が見えた。
漸く着いた駒の小屋。小さな可愛い小屋である。
トイレを借りようと中を覗いてみると壁にはデッカイ熊の毛皮が張られている。しかしトイレは中じゃなくて建物の裏側にあった。
小屋のベンチでお昼を食べていた時に出会った女性は、昨日この小屋に宿泊(完全予約制らしい)したところ夕焼けや星空があまりに素晴らしくて大ファンになったと言っていた。そう言えば若い単独の女性が多い気がする。
小屋の前には大きな池塘があって風も無いので山頂が映っている。二股になった木道を渡って山頂を目指す。
少し登って振り返ると可愛らしい駒の小屋が、そして左後方には燧ケ岳の全貌が見渡せた。何とも美しい風景に暫し見惚れた。
こちらは至仏山。何時かスキーで登った時の事を思い出す。
燧ケ岳をズームアップ。何時かの秋にI君と燧ケ岳に登った後、あの麓の道を周回した事を思い出す。何れも良い山である。
暫く景色を楽しんだあと登り始めると、直ぐに山頂に着いてしまった。山頂は木々に覆われていてあまり展望は良くなく、先程の場所が一番見晴らしが良い事が分かった。
まだ時間が早かったし天気も良いので中門岳まで行ってみる事にした。駒ケ岳からは草紅葉の中にずっと木道が続いていて美しいところだった。
左を見ると昨日登った平ヶ岳が良く見えた。
ところどころにはベンチが造られていてここで休む人も多い。きっと花の咲く頃はもっと素晴らしいに違いない。
ルートの右側には緑色の木々に覆われた大戸沢岳が見える。
やがて中門池にやってきた。ここから中門岳はすぐそこのはずだ。
と思っていたらここに中門岳の標識が立っていた。この辺りはほぼ平らだから池もピークに含まれるのだろう。
風も無いので周囲の木々が美しく映っていた。
中門岳からの帰り道。池塘と燧ケ岳の風景。
ここからは尾瀬ヶ原の一部も垣間見る事が出来る。
紅葉真っ盛りの時期はもっと奇麗なのだろうか?春や晩秋にも訪れてみたい風景だ。
来た時よりも帰り道の方が濃い秋色が見れた。
何とも美しい風景に癒される。
若い女性が多いのも頷ける風景である。
新潟方面の山並み。
越後駒ケ岳方面だろうと思われるが、、
駒の小屋近くまでへ戻ってきた。
絵になる風景。後日、山の絵が好きな仲間にこの写真を見せたら水性画で描いて見せてくれた程の思い出の景色である。
会津駒ケ岳のメルヘンな景色に魅了されて去りがたかったが、その風景を思い出しながら歩いた為か思いの他あっという間に下山してしまった。
今回お世話になった桧枝岐の民宿「あづま」。
あづまの夕食。
イワナの塩焼きが美味しかった。
こちらは帰りに寄った蕎麦屋さんにて。
名物だと言う黄な粉もち。
前日の平ヶ岳編はこちら
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