四阿山(スノーシュー)

2016年2月16日 四阿山(スノーシュー) 単独

四阿山山頂にて

四阿山山頂にて

平日の晴天をついて予てから登ろうと思っていた四阿山(あずまやさん)へスノーシューで登ってきた。
四阿山はNHKの大河ドラマ「真田丸」ゆかりの地、上田市の真田町にある山で、麓にはあずまや高原温泉がある。

山に入ると前夜降ったと思われる薄っすらと積もった雪の上には私の足跡だけが続いていて、霧氷で白くなった木々の梢は青空に映えてとても綺麗だった。
頂上に登ってみると。目の前には噴煙を上げている浅間山や隣の根子岳が良く見えて展望も素晴らしかった。
そしてこの日の登山者は下山中にすれ違った人と私の二人だけだったらしく、その為とても静かな山旅を堪能する事ができたのである。
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朝5時頃出発して圏央道から関越自動車道を北上、上信越自動車道の上田菅平ICを降りてR144を進み途中の分岐を県道182号線に入ると間もなくあずまや高原ホテルに着いた。
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あずまや高原ホテルの下部に登山者専用駐車場との標識があったのでここに駐車したが、今日は私が一番乗りらしい。
恐らくあずまや高原ホテルで整備してくれているものと思われるがしっかり除雪されていてとても助かった。
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モダンな雰囲気のあずまや高原ホテル。
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ホテルのすぐ横が登山口となっていて、ここで登山届を提出して出発した。
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登山道の上に動物の足跡が残っている。
恐らくかなり小さな動物だろうが何の足跡かは分からない。
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暫く森林の中を歩くと広い牧場に出た。
雪はクラストして固く登山靴のままでもまったく沈まない。
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暫く歩くと南側に浅間山から湯の丸山や烏帽子岳方面に連なる連山が良く見え始めた。
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北西側には菅平スキー場、その奥にある北アルプスには雲がかかっていてよく見えない。
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暫くすると道は白樺の林の中を進むようになった。
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途中から固い雪の層の上に昨夜降ったと思われる新雪が積もっていて靴が潜る様になった。
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この辺りでスノーシューを装着した。
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四阿山への道標、左に曲がるとダポススキー場に繋がる尾根経由で登るルートへ入ることになる。
今回は真っすぐ四阿山へ登る事にした。
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標高が進むにつれて霧氷で真っ白な木が多くなり、青空に映えて美しかった。
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新雪でトレースは消えているが赤いテープに従って夏道に沿って歩いた。
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更に登ると梢には雪がたっぷりと着いていた。
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ここでちょっと一休み
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下を見るとかなり高度が高くなってきた事を感じる。
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左側には並行して伸びる北側の尾根が見える。
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大きな石に8合目と書かれていた。
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北側に見え始めたピークは根子岳だろうか。
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右側には浅間山がだんだん大きく見え始める。
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ようやく四阿山のピークが見え始めた。
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急な斜面を一つ登って少しなだらかな斜面に出ると根子岳への分岐があった。
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フカフカな新雪の上には自分の足跡だけが続く。
特に厳しいラッセルを強いられる事もなく、誰もいない新雪を歩けるのはとても気持ちがいい。
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最後は結構急な斜面が待っていた。
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登り切ると埋まりかけた祠があった。
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狭い尾根の向こうにもう一つの祠が見える。あそこが頂上だろうか。
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標高2350mの四阿山山頂に着いた。
四阿山山頂にて
誰もいないのでセルフで記念撮影。
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雪の背を末端まで歩く。雪の山頂で歩き回るのも楽しい。
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向こう側には噴煙の浅間山まで障害物は何もない。ここは浅間山を見るには特等席だった。
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頂上の東側、尾根は更に細くなっていてこれ以上進むと危険だ。
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北側に聳えるのは根子岳。その向こう側に峰の原高原スキー場がある。
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深い谷の延長線上には雲に隠れているが、長野北部・新潟方面の山だろうか。
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風もないので結構長く展望を楽しんだので、自分のトレースを頼りに下山を開始した。
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急な斜面を下る。
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登りには夏道をトレースしてきたが、下りでは途中からコンパスの指針だけを頼りに勝手気ままに降りることにした。
途中、登ってくる一人の登山者と遭遇、これから頂上を目指すという。
頂上の風の強さの事や今日の登山者は我々二人だけだという事などを暫く話してから別れた。
この時、登り口の林道でサングラスを落としたらしいので見つけたら登山ポストの所に置いておいてほしいと頼まれた。
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分岐に到着、いつか根子岳まで縦走するのも良いかも知れない。
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コンパスの指針を時々確認しながらせっせと歩くとあっという間に登山口まで戻ってきてしまった。
しかし残念ながら下山途中の林間でサングラスは発見できなかった。
せっかく来たのだからと、駐車場を整備してくれているあずまや高原ホテルの温泉に入っていくことにした。
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温泉には誰も入っていないので、写真を撮らせて貰う。
内湯には板の間があって、この上に横になると丁度ガラスの向こうに浅間山などの連山が見えてとても気持ちがいい。
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外湯は2段になっているが下段は湯の温度が低くなる為、上段だけ使用可となっていた。
この湯は「うつかるの湯」とかかれている。「うつかる」と言うのはこちらの方言で「もたれかかる」という意味だそうで、建屋側の湯船の壁は斜めになっていてもたれ掛かる事ができる。
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早速もたれ掛かってみると、正面に雪景色や山が一望でき、この命名に納得させられる。
誰もいない露天風呂は気分がいい、そして泉質も良く十分温まることが出来た。
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帰り路で寄った蕎麦屋さん「いたこ庵」
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そばは手打ちでなかなか美味しかった。

今回、本当はスキーで訪れたいと思っていたのだが、雪が思いの外少なく且つ固めだったから結果としてスノーシューで登って正解だった。雪が多めの年なら菅平側の牧場から四阿山、根子岳をスキーで周回するのも良いかも知れない。何時か実現したいものだ。

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四阿山スノーシュー

☆四阿山への往復ルートと標高データ☆
四阿山スノーシューRoot Data

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