丹野平&長九郎山(西伊豆)

2016年9月16-17日 西伊豆 丹野平&長九郎山

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廃校になったやまびこ荘から古い路を辿ると大きな広場の様な山頂が待っていた

この9月の連休には南アルプスの光岳にテント縦走を計画していたのだが、生憎の天候により中止となってしまった。
せっかくの休日なのでS脇君と相談した結果、比較的天気の良い西伊豆の雲見温泉に泊まって伊豆の低山でも楽しもうという事になった。
登ったのは西伊豆の丹野平と長九郎山である。

丹野平には西伊豆町大沢里の廃校になった小学校を改装して造った「やまびこ荘」があって、そこの校庭だったらしい広場の奥にある登山口から登って帰りは現在は廃道となった大沢里への下山コースを歩いてみた。
実は丹野平には車道が整備されていて車で行く事が出来るため、昔の登山道はかなり荒れていて歩きにくかったのだが、昔の小学生が辿ったと思われる風情のある道を歩くのもまた楽しいものだった。

長九郎山には車で長九郎林道を上がり、終点の駐車場から周回ルートを歩いたのだが、長九郎林道は落石がありそうだし、ガードのない道端の向こう側は100m程も切れ落ちていて超スリル満点の道路だった。
名物のシャクナゲの木々やワサビ田が点在するコースは歩き甲斐があって伊豆の山深さを感じさせられる山だった。

今回宿泊したのは、何度かお世話になっている雲見温泉の高見屋さん。今回はメジナが上がらなかったそうで、代わりに尾長鯛の刺身が出てきたのだがこれはこれで伊豆らしい味わいを堪能出来たしショッパイ温泉も気持ちが良かった。
そして夕方、恒例の雲見千貫門へ行ってみると岩の向こう側に沈む夕日が海に照らされて何とも美しい風景に出会えた。
雲見に泊まると必ず幸せな時間を過ごす事が出来るので、ここは私の大のお気に入りの場所である。

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丹野平へ登る為、西伊豆町の「やまびこ荘」に車を置かせて貰った。
やまびこ荘は町営で昔の小学校の教室を客室に改装し、源泉かけ流しのお風呂もある宿泊施設となっている。

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入口の脇には二宮尊徳の銅像も立っていて、昔の小学校そのままの姿だ。

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だれも居ない校庭に車を止める。

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校庭の奥にあった丹野平への遊歩道入口。

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倒木などを避けながら進むと、良く整備されていたと思われる登山道となった。

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綺麗な自然林の尾根を進む。

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次第に細尾根にる。この辺りに今は廃道に近い大沢里への分岐があった。

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次第に踏み後が不明確になってきた。時々現れる茶色い姫シャラの木。

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最後は杉の植林の中を進む。

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漸く丹野平へ到着。

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頂上はただただ広く開けた場所で、晴れていれば展望も良さそうだが今日は雲が多かった。

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頂上付近には「山犬石」と書かれた標識が立っていた。

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これが山犬石だろうか、調べて見るとこの辺りはニホンオオカミの伊豆最後の生息地で、この石の上でオオカミが遠吠えをしていたそうである。

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帰り道、例の分岐を曲がると倒木や草で昔の登山道はほぼ消えかかっていた。

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暫く下ると一枚岩を流れる清流が現れた。

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降りてみると冷たくて気持ちが良い。

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清流に火照った足を浸して冷やすS脇君。

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清流と並行に下って行くとワサビ田が現れた。

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一面に広がるワサビの緑が綺麗だった。

この後「やまびこ荘」の源泉かけ流しの湯に入って汗を流した。
浴室で一緒になった人は、小さい頃この小学校に通っていたそうで、通うのは大変だったが昔はかなり住人も多く生徒も沢山いて活気があったと懐かしそうに話してくれた。
心も体も温まったところで雲見温泉へと向かった。

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雲見千貫門の向こうへ沈む夕日。

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周辺の岸壁も赤く染まって美しい。

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沈む夕日が波のない海に映って綺麗だった。

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今日の山の話をしながら宿の夕食を美味しくいただいた。

2日目は長九郎山登山である。

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危険な長九郎林道を車で上るとゲート前が駐車場になっていた。

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ゲートをくぐって清流の向こう側に登山口があった。

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清流に沿って道が続く。

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清流沿いの道は不明瞭で分かりにくい。

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伊豆らしい雑木林の登山道を登る。

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やがて林道へ出た。

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再び登山道へ入ると姫シャラの林が出てきた。

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シャクナゲの林を抜けると長九郎山の山頂に行きついた。
ここは木々に覆われていて展望が無いので、鉄塔が立てられていた。

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鉄塔の上から見ると360度伊豆の山々が見渡せ、南側には霞の中に昨日登った丹野平も見えた。

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帰りは再びシャクナゲと姫シャラの林を下る。

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林道へ出ると、そこから長い林道を登山口まで下った。

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ワサビ田に作業に来ていた車もなくなり我々の車だけになっていた。
今回は長九郎山の山深い道を歩いたが、シャクナゲの木がとても多いので春の開花の時期に来ると華やかな山が楽しめるだろう。

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<丹野平へのルート&標高データ>
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<長九郎山へのルートと標高データ>
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