奥多摩 本仁田山&川苔山

川苔山の広い山頂に着くと、春の日差しが心地よく注いでいた。

春の訪れが待ち遠しいこの時期、S脇君に誘われて奥多摩の川苔山へ登った。

鷹ノ巣駅そばにある駐車場に車を止めて花折戸尾根を呼ばれる破線ルートを登って本仁田山を経由して川苔山へ登った後、別ルートで鷹ノ巣駅へ下る予定だったが時間もあったので赤抗尾根を古里駅まで下って電車で鷹ノ巣駅へ戻る事にした。

花折戸尾根は破線ルートにしておくのは勿体ない程展望に恵まれていて西武ドームやスカイツリーを始め富士山から丹沢山塊、雲取山、御岳山などの山々も見えてとても楽しめるルートだった。立派な標識が立つ川苔山の山頂に着くと春のうららかな日差しの下でのんびり休む人々がいて、ここが奥多摩でも人気の山である事が伺えた。

山の花は馬酔木とツツジ、タチツボスミレ位だったが、麓へ降りると桜が丁度見頃で春の花が沢山咲いていて奥多摩は今正に華やかな春の雰囲気である。

鷹ノ巣駅へ戻った後は出発時から少し気になっていたひっそりとした佇まいの喫茶店を訪れてみると、地元で育ち長年ここで営業しているという店主とコーヒーを飲みながら奥多摩の山談義を楽しんだ。

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鷹ノ巣駅のそばの駐車場に着くと何だか高級車ばかりが止まっていて驚いた。ここは綺麗なトイレも常設されていて便利である。

花折戸尾根の入り口は民家の脇の階段を上がった所にあった。

登山口付近に咲いていた山ツツジ。

大きな祠の脇を登る。

南側には御岳山、大岳山方面の山並みが見える。

日向側から伸びる尾根にぶつかると花折戸尾根と書かれた標識があった。昔は実線の登山道だったのかも知れない。

木々の間から本仁田山らしいピークが見えた。

たわわに咲く馬酔木の花。

美しい自然林の尾根に出て思わずカメラを構えるS脇君。

稜線の向こうに富士山が見えた。かなり強風が吹いていそうだ。

東側の遠方には西部ドームとスカイツリーがはっきりと見える。この時期ならでは楽しめる景色かも知れない。

更に目を南側に転じると薄っすら東京湾らしき陰影が確認出来た。

本仁田山山頂は富士山の好展望台だったから、暫くここで景色を楽しんだ。

奥多摩、丹沢山塊の向こうに富士山の綺麗な姿が良く見える。

北側の尾根に回ると最近降ったばかりと思われる雪が残っていた。

薄っすらと化粧した美しい林間の道をトラバースするS脇君。

やがて植林の道へと変化した。

途中、直接鷹ノ巣駅へと下る分岐を経由。当初は川苔山からここを下る予定だった。

正面の大きな山は御正体山だろうか。

ここにも鷹ノ巣駅への分岐があった。

険しい崖に造られたトラバース道を渡る。

川苔山に着くと、御影石で作られたやけに立派な標識が立っていた。

さっき登った富士山などの景観が素晴らしい本仁田山の標識といったら手作り感満載の素朴なものだったのに、この違いは何なんだろうと思わずにはいられない。標高の差も100m程しかなく、もう少し周辺の山とのバランスを考えるべきであると言うのが私の率直な感想である。

ここからの富士山も素晴らしい。

ベンチには八王子方面から来たという会社の同僚メンバーだという登山者が休んでいた。

川苔山からの下山路は綺麗な雑木林が続いた。

海老小屋山という山を通過。今は無いが海老小屋という小屋があったのだろうか?

赤久奈山。立峰山岳会と書かれていたので調べて見たが詳細は分からなかった、地元の山岳会だろうか。

下山口には立派な階段となっていた。

下山すると親切にも古里駅への標識が立っていたが、川苔山の表記が川乗山となっていて興味深い。

駅に向かう途中、高架を渡っていると青梅線の電車がやってきた。桜と電車の風景が良く似合う。

新しいのに何故か懐かしい風情の木のサイディングが目立つ古里駅。

ホームにも桜が目立つ。

周りの家々やホーム周辺にはいろいろな花が咲き乱れていて今が正に奥多摩の春という風情である。

登山口付近にあった木古里という喫茶店に立寄る。

たっぷり入ったコーヒーを頂きながら、地元育ちの店主と奥多摩の山談義を楽しんだ。

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<今回のルートと標高データ>

鷹ノ巣駅(7:37)→登山口(7:40)→本仁田山(10:5-26)→川苔山(12:10-13:10)→赤久奈山(14:30)→古里駅(15:38)

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