越後の名山 越後駒ケ岳&八海山(越後駒ケ岳編)

越後駒ケ岳の山頂付近で振り返ると、先程登ってきた雪渓の急斜面を中ノ岳を背景に今正に登る人の姿が小さく見えた。

6月にS脇君と久しぶりとなる新潟の名峰、巻機山に登ってからすっかり新潟の山が気に入ってしまい今月も出かける事にした。

今回は越後三山を登ろうと目指したのは越後駒ケ岳と八海山である。本当は中ノ岳も含めて計画したかったのだが無理をしたくなかったので今回は二座にしておき、中ノ岳はキープしておこうと思う。

まだ7月の初めだから残雪も予想されるので現地の情報を見ながらアイゼンなどの装備も含めて慎重に準備して臨む事にした。結果、アイゼンを使用しなくても何とか登る事が出来たし、雪解け直後の綺麗な花にも会う事が出来た。

又、車中で前泊した枝折峠では綺麗な夕焼けと山々を乗り越えんばかりの雲海の流れなど、壮大な景色が見れて思いの外楽しむ事が出来た。

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最初は2019_7_5-6 越後駒ケ岳への登山の話である。

初日は前泊の予定だったのでゆっくり自宅を出発して関越道の小出ICからR352を経て奥只見シルバーラインで一旦銀山平に出てからR352を戻って登山口となる枝折峠に着いた。時刻は既に日暮れ前の18時頃だった。この道を選んだのはR352が曲がりくねった山岳道で走り難そうだったからだったが、帰りは素直にR352を使ったのだが、このルートは大変だったから行のルートは正解だったのではないかと思う。

奥只見シルバーラインからR352を折り返すと眼下の北ノ又川沿いにバンガローの様な小屋が立ち並ぶ施設が見えた。ここが銀山平なのだろうか。

枝折峠の駐車場に着くと数台の車が停車していて、その内2台ほどには人の姿があって車中泊の準備をしている様子である。その他の車は無人なのでまだ登山から帰ってきていないのだろうと思う。

駐車場は北東に開けていて越後の山々が夕焼けに染まる姿が綺麗だった。恐らく守門岳や浅草岳方面と思われるが同定は出来なかった。

明日歩く予定の登山道を少し登って見ると駐車場の様子が良く分かる。

新潟の方言?でかかれた枝折峠の標識。

やがて夕日が沈んだ。車中泊の一人と話をすると登山客ではなく写真を撮りに来たらしい。ここ枝折峠は雲海の滝雲や日本海に沈む夕日が有名なので特に滝雲が出やすい秋口はカメラマンで満杯になるそうである。

この日も夕焼けが綺麗だった。夕日を見た後、明日の出発は早いので夕食を食べて早めに就寝した。

翌朝起きてみると駐車場の車はだいぶ増えてほぼ満杯となっていて驚いた。ぐっすり寝ていたので気が付かなかったが、ここ越後駒ケ岳の人気ぶりが伺える。

早速、朝食を済ませて登山を開始。

登山口から少し登って西側を見ると中ノ岳から兎岳方面と思われる山並みの姿に圧倒される。

荒沢岳方向を見ると谷間から雲海が溢れんばかりに増大して今にも滝雲になりそうな気配だった。

今日はかなり広範囲に雲海が広がっていて壮観な景色だ。

やがて尾根に出ると遂に越後駒ケ岳が姿を見せてくれた。山頂付近には結構残雪がある様子だ。

アカヤシオらしい花が目を引く。

奥只見湖の上にも雲海が押し寄せつつあった。

アカモノ

更に進むと越後駒ケ岳が大きく迫ってくる。朝日を浴びて輝く駒ケ岳は雄大で美しく、あの頂から見える景色を想像しながら歩いた。

タムシバの花もまだ新鮮で可憐な白い花を開こうとしていた。

可愛いおちょぼ口のウラジロヨウラク。

 

タニウツギ

小さな花マイズルソウ

透けるような白い花ギンリョウソウ

石楠花はもう終わりそうだった。

花々に見惚れながらもしっかり歩いているのに一向に駒ケ岳は近づかない。

ちょっとピンク色の濃いイワカガミ。

変わったスミレを発見、でも正式な名前は不明。

湘南の里山では良く見かけるが北の山でシャガを見るのは珍しい。

ウツギの花と中ノ岳は良く似合っている。

雲海が滝となって山を乗り越えるのが見えた。

だんだんと中ノ岳も大きく見える様になってきた。それにしても美しい山だ。

いつ見ても美しいシラネアオイを発見。咲いたばかりの様子でとても綺麗だった。

こちらも可愛い、そして色がとても濃いハクサンコザクラ。これも是非見たいと思っていたのでとても嬉しい発見。

延々と歩いた末とうとうやってきた駒の小屋に到着。

かなり標高を稼いだのが分かる。この後、急斜面の大きな雪渓を登る事になったのだが、雪は柔らかく何とかアイゼン無しで登れた。

そして駒ケ岳山頂に到着。

北西側には平野部、その向こうに見える山は妙高、火打山方面だろうか。

南側には先程雲海に覆われていた奥只見湖がすっかり晴れてその姿を見せてくれていた。

そしてすぐ西側にはナナカマドの花と明日登る予定の八海山が聳えていた。こちらも綺麗な山だ!

振り返ると先程登ってきた雪渓を登る人の姿が見える。上で心配そうに見守る人の姿も見えている。

やがて上で合流した。同じパーティの人達らしい。

山頂の景色を堪能したので徐に下る事にした。

今度はこの大雪渓を下る事になるのだが、転んで左側に落ちると何処までも落ちてしまいそうで怖い。

キックステップで慎重に下る事にした。

足元には登ってきた時には気が付かなかったちっちゃなリンドウが沢山咲いていた。

今度は中ノ岳が滝雲の餌食になるとしていた。今日の雲は生き物の様にあちこちを這いまわっていて壮観な景色だ。

遥か彼方に見える山並みは福島のやまだろうか。ひょっとして飯豊連峰?しかし確証がもてない。

イワイチョウの花。

登ってきた時には気が付かず、下山時に見つける事も多い。

下り始めるとさっきまで居た駒ケ岳があっという間に離れていく。登りと下りでこんなにも時間の経過が違って思えるのも珍しい。

可愛いウラジロヨウラクを再度愛でる。

今朝に比べてタムシバはその花を開いてくれていた。

深い谷間に複雑な形で横たわる奥只見湖。

峠を越えると見えなくなる越後駒ケ岳をもう一度眺めて目に焼き付けた。

 

下山すると今日は駐車場は満杯のままだった。

下山後、八海山を目指してR352を大湯温泉方向に戻る。

途中、急におそばが食べたくなり寄ったのは「いろりじねん」という民家そのものといった風情のお店。
ご主人が地元の山で採ってきた山菜やつみ草などを天ぷらやサラダにしているとの事。夏限定の「冷やし汁そば」を頼んでみた。

蒸かし野菜や青豆、豆腐などが入ったつけ汁と、せり、はこべ、かたばみ、みょうがたけ、つゆくさなどが入ったサラダにコモンマロウのゼリーなど普段食べられないものばかり、しかもとても美味しい!
私もベランダで栽培しているハーブを毎朝食べているが、やはり山で採れたつみ草の味は一味違った。しまった、天ぷらも頼めばよかったと思っていたら、何と天ぷらを一品サービスしてくれるという。

古代米の自家製麹で作ったという甘酒も頼んでみたら、独特のコクがあって深い味わい。

こんな山間に全て自家製というお蕎麦屋さんがあるのが不思議な感じだが、こんなお店との出会いも気ままな一人旅の魅力である。

越後駒ケ岳は雪渓を従えたその姿の美しさ、雄大さに加えて、咲いていた花々の種類の多さなどとても楽しめる素晴らしい山だった。今日は新潟の山の魅力を再度堪能させて貰う事が出来、明日の八海山も楽しみである。

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<今回の行動時間 約7H(小休止含む)>

 

 

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