南アルプス 荒川岳~赤石岳縦走(後半)

2012年9月14-16日 南アルプス 荒川岳~赤石岳縦走(後半)

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赤石岳

<今回のルートと時間>
9月14日 : 椹島ロッジ泊
9月15日 : 椹島ロッジ(4:45)→千枚小屋(10:45)→千枚岳(12:15)→丸山(15:15)→悪沢岳(14:00)→中岳避難小屋(15:15)→荒川中岳(15:25)→前岳(15:40)→荒川小屋(17:00頃)
9月16日 : 荒川小屋(4:20)→小赤石岳(6:08)→赤石岳(6:45,7:15)→赤石小屋(9:25)→椹島(12:40頃)

***** <9月16日 荒川小屋~赤石岳~椹島 快晴> *****

早朝3時過ぎに起床、朝ごはんを食べて4時20分
小屋の前の道をヘッドライトを付けて歩き始めた
既に昨夜の若者たちは次々に出発した後だった

歩き始めて直ぐ分岐があったがS脇君は迷いなく左に曲がる
私はちょっと戸惑ったがS脇君の自信に満ちた選択に従った
2番手を歩く物としてこの様な意識は重要だと思っている
万が一先導者が間違えた場合にも可能性として指摘できるからだ
後で確認したところ、一瞬考えたあと即断したらしい
結果として、間違いは無かった

真っ暗な中、最初から急な登りが続いて息が切れる
これが単独だったら、どんなに心細いだろうか
こんな時はやはりパートナーがいれば心強いのである
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東の空が明るくなり始めた
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周辺の山がシルエットで見える
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中央アルプスが雲の上に浮かぶように見えた
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昨日歩いた荒川岳が眼前に聳えて見えた
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目の前に小赤石が立ちはだかっている
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薄っすらと赤みを帯びてきた東の空
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歩いてきたコースを振り返る
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朝日に赤く染まる荒川連邦

朝の一時だけ訪れる
頂に登っている人だけが味わう事が出来る光の芸術
この為だけに暗闇の中を登る人々の気持ちが理解できる
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稜線に出ると朝日に照らされた富士山が見えた
今日は素晴らしい天気だ
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トトロの耳の様な富士
この角度から見たときだけ、富士山の頂上はトトロの耳の様に見えると
S脇君が教えてくれた
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すっかり明るくなってしまった荒川岳
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小赤石岳
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赤石岳を見上げるS輪君
前方右には聖岳へ続く峰が明るく照らされ始めていた
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朝の餌を求めてかホシガラスが盛んに飛び回っていた
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北アルプス方面
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雲海に浮かぶ山々が美しくてずっと見入ってしまった
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小赤石岳頂上に到着
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赤石岳が前方に見えた
Aさんに追いついても良さそうな時間だが
いくら進んでも姿は無かった
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稜線を歩くパーティ
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鮮やかなウラシマツツジの草紅葉が始まっていた
この辺が草紅葉で埋め尽くされるのも時間の問題だろう
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最後の登りにかかるS脇君
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富士山を左に見ながら赤石への稜線を登る
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遂に憧れの赤石岳に登頂した
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すぐ下に赤石避難小屋が見える
頂上は強風でとても寒かった
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ジャケットを着込んで記念撮影
そして360度の展望を楽しんだ
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遥か彼方から歩き続けた荒川岳方向を振り返る
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聖岳~上河内方面
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当初歩く予定だった百間平がすぐ下に見えた
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赤石岳頂上から遠くの山を遠望するS脇君
強風の為、双眼鏡のストラップが左に流れているのが見える
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中央アルプスと背後には御嶽山も見える
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塩見方面

頂上にて30分ほど楽しんで下山を開始する
下山開始早々、途中で何とAさんとすれ違った
これから登頂してくるらしい
バスの時間に間に合うのだろうか、ちょっと心配になった
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赤石岳南側の美しいカール
自分はこの様な大きなカールが好きだ
見た目が美しいだけでなく
そこに積る雪、流れる清流、そこに咲き乱れる花々など山の魅力が集約する場所だからだ
正に自然が作り出す芸術だと思う
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富士見平にて
富士見平から30分ほどで漸く赤石小屋に到着した
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赤石小屋

小屋の看板には椹島まで3時間半と書かれていた
まだ9時半だから十分間に合うだろう
安心したS脇君はラーメンを作り、
私は小屋で売っていたお握りと残ったパンを食べて簡単な昼食を済ませた
小屋の主人は小屋の美味しい飲料水を勧めてくれた
進めてくれるだけあって、本当に美味しい水だった
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赤石小屋から見た赤石岳はまた素晴らしい
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聖岳ととんがり山の兎岳が見える

南アの小屋は最近一気に新築ブームが訪れている様だ
赤石小屋も目新しい小屋だった
しかもどの小屋の人たちも親切だったのも驚きだ
この調子なら、登山客ももっと増える事だろう
この後、下山を開始
かなりのスピードで駆け下った
椹島ロッジに着いてバスの手続きを済ませたあと
テント場を前に2人で休んでいた
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椹島のテント場
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14時のバスを待つ登山者たち

S脇君と休んでいると、前方にAさんが一瞬見えた
赤石小屋でも見掛けなかったのに間に合った様だ
S脇君がコーヒーを入れてくれたので、もう一度3人で祝杯をあげた
Aさん、普段は仲間と共に登山を楽しんでいるそうだが
一人でこのコースをチャレンジする気持ちもすごいが
何より最後まで歩き通して計画を達成したことは
本当に感動的で素晴らしい事だと思った

景色の素晴らしさ、厳しいコースを歩き通した達成感、
山道を飾る多くの高山植物、人との出会いなど
自分にとっても沢山の山の魅力を味わえた山行となった

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