丹沢 塔ノ岳

2017年10月8日 丹沢 塔ノ岳(戸沢出会い~塔ノ岳)

尾根沿いの紅葉にはまだ早かったが稜線へ出ると赤や黄色に色づいたシロヤシオの木が綺麗だった。

S脇君とテニス仲間のAさんと私の3人で秋の塔ノ岳に登ってきた。

何時もの様にS脇君主導で歩き始める。

始めに戸沢から書策新道を登り始め、水無川本谷を渡る前に左側の尾根伝いを登りつめて花立山荘を過ぎた辺りで鍋割山稜へと出るルートだ。

この道は昔、S脇君、N橋さんたちと訪れた事があるお気に入りの静かな道で、途中には眼下の秦野の町から二宮辺りの山並みや相模湾の展望が開けるとても良い場所があった。

この日も開けた尾根で休息した時には下界の景色がとても良く見れたが、その後どんどん雲が沸いて来て山頂に着くころにはすっかり展望がきかなくなってしまったのは残念だった。

それでも塔ノ岳から竜ヶ馬場まで足を延ばしてみると、紅葉したシロヤシオや緑の笹原の美しい稜線を楽しむ事が出来た。

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私は塔ノ岳に登るのは3年ぶり、そしてAさんと一緒に山へ登るのは初めてだった。

彼女はテニスも上手いが登山は学生の頃にワンダーフォーゲル部に入っていて結構な経験者らしく頼もしい限りだ。

最近では山の仲間は決まっていて、遠征時に現地で知り合った人と一緒に行程を共にする位で新しい人と登る事はとても少なくなった。

寧ろ一人で登る事の方が多い位だから、新たな登山仲間が増える事は嬉しい事である。

何時もの様にS脇号で戸沢山荘へ続く林道に入ると道路わきに若い鹿が立っていた。

朝早くから騒々しく山へ入ってくる我々を訝し気に見ている様な気配だった。

戸沢に着くとまだ車は少なく、一番奥に駐車して準備を始める。

歩き始めると源次郎沢はやや水量が多めだったがこれの渡渉から始まる。

書策新道は上部に崖崩れがあるらしく人が入っていない様子で、入る早々少し迷ってしまったが直ぐに尾根上に踏み後を見つける事が出来た。

急登の後、書策新道から鍋割山稜方角へと曲がると、そこはもう我々だけの道となった。

暫く険しい尾根を登ると、見覚えのある開けた場所に出た。すぐ下には秦野の街並みが見えていて二宮方面の低い山の向こうには相模湾が見える。

しかし海の上を低い雲が覆っていて、晴れた午前中に見える海の輝きは見えなかった。

左側には表尾根が続いていて、三ノ塔の小屋が見える。尾根の上部から大山の山頂が突き出ていた。

この気持ちがいい開けた尾根で休んでいると、下からあっという間に雲が湧いてきて三ノ塔が隠れてしまいそうだ。

天気が怪しいので再び塔ノ岳を目指して歩き始める。

誰も居ないこの尾根筋にはこの時期にしては珍しい赤い実やリンドウなどの花が咲いていて目を楽しませてくれた。

やがて道は笹の道となり、もう直ぐ鍋割山稜へと近づいてきているのを感じる。

地図に無いこの道も踏み後がはっきりしていて多くの人がここを辿って登っている事が分かる。

花立山荘上部に出ると整備された木道となった。当然だがそこには沢山の登山者が往来していた。

最後の階段を登ると、沢山の人で賑わう塔ノ岳山頂に到着。

まだ10時半と時間が早いので竜ヶ馬場まで足を延ばして、そこでお昼を食べようという事になった。

周辺の山並みには雲が纏わりついて見えにくかったが辛うじて丹沢山が顔を出していた。

標高が高いこの辺りは紅葉が進んで来ていて、特にシロヤシオの色づきが綺麗だ。

良く整備された丹沢山へ続く道を進むS脇君とAさん。

気持ちがいい木立が続く。

見慣れた美しい丹沢の風景に思わず立ち止まって記念撮影。

紅葉が美しい谷の向こうには玄倉川の上流(恐らく箒杉沢)が見えた。

時折目新しい木道が現れた。最近また木道が多くなった気がする。

竜ヶ馬場の休憩所で昼食を食べた頃にはすっかり霧で覆われて、残念ながら景色は全く見えなくなった。

霧が立ち込めた尾根を歩く。

笹原と色づき始めた木々の道、左からは雲が登ってきているので右側の景色を楽しみながら歩く。

右側には奥深い玄倉川の景色が広がって見えた。

遠くに見える山の説明をしているのだろうか? 熱心に聞くAさん。

斜面には紅葉した木々が並んでいて綺麗だ。

足元にはこの季節らしくない花々が咲いていて楽しい。

ますます霧が深くなってきて離れると姿が見えなくなりそう。

烏尾山荘に着いた。山荘の手前からマイナールートで下る。

最近は殆ど歩かれていない様子で、きれぎれな踏み後を辿った。

霧で景色は見えないが僅かな踏み後の道を下る。最後は少し雨も落ちてきた。

戸沢にある竜神の泉で水を汲んで帰った。

天気予報に反して雲が多い一日だったが午前中に訪れた尾根で少し展望があったので良かった。

久しぶりにのんびり歩けたし、紅葉の始まった塔ノ岳周辺の尾根の雰囲気を満喫した一日だった。

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<今回のルート>

<標高データ>

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