志賀高原池巡りと草津温泉
細君が栗駒山の紅葉があまりに素晴らしかったので今度は近場の信州で手頃なハイキングコースは無いかというので志賀高原の志賀山あたりはどうか、どうせなら一度行ってみたかった草津温泉に泊まるのもいいねという事になり、即実行となった。
予定では志賀山を周回しようと思ったのだが細君の足の都合でこの辺りに点在する沼を散策するコースに変更。しかし実際歩いてみると予想以上にアップダウンが険しく、素直に志賀山に登った方が楽だったかも知れない。
それはともかく奥志賀の素朴な山歩きは楽しく、良質な草津温泉と温泉街の散策も堪能出来て満足度の高い山行となった。
登山口がある熊の湯までは250Km程で関越の渋川伊香保ICを降りてR292号線で草津白根山方面に向かって天狗山まで順調に走ってきたところ、何とゲートが閉じており噴火警戒レベル2の為通行止めとなっていた。
何台もの車がここでUターンしている事から直近で通行止めとなた感じ。仕方がないので嬬恋方面へと大きく迂回するしか無かった。
万座方面から迂回して志賀草津道路に入ると白根山の噴煙が立ち上るのが良く見えた。遠くから見る分には綺麗だがこの噴煙に有害な亜硫酸ガスなどが含まれているので通行止めとなったのだろう。
熊の湯温泉スキー場と対面したところに志賀山の登山口があった。
少し登った所から振り返ると熊の湯スキー場の全貌が見える。スキー場としては小さいが斜度も適度で楽しめそうなスキー場だ。
後方の尖った山は地図によると笠ヶ岳という山らしい。
家族で来ている登山者と一緒に坂を上り始めた。
100m程登ってくると渋池という静かな池が現れた。ここには虫を食べて育つモウセンゴケが沢山生育していると書かれていた。
更に暫く進むと池塘が点在する沼地に到着、十八池と書かれているので沼ではなく池らしい。前方に見えるのは志賀山。
風がないので池の水面に景色が映って綺麗だった。
どんどん志賀山方面へと木道を進む。
志賀山の麓をそれて峠を越えると一気に下降路になった。暫く降りると前方に青い綺麗な湖が見え始めた。
対面の山は恐らく赤石山と思われるが茶色に枯れた葉と白い幹が美しい景色を作り出している。
湖の畔まで降りてくると傾いた赤い鳥居が見える。
湖の畔を進む。
やがて展望が開けると大沼池と書かれた標識があった。この大きさでもやはり池なのだそうだ。
湖、池、沼の違いはよくわからないが大きさではなく深さによって呼び方が変わるのかも知れない。
シーズンオフだからか店も閉まっていて訪れる人も疎らだった。
湖畔のベンチでお昼を食べた。
池の水は透き通っていて紅葉した木々の景色が綺麗だ。
帰り道、分岐を先ほど見えた鳥居を見に寄って見た。
鳥居の前にはこの祠が祭られていた。
湖畔の笹の道を引き返す。
志賀山へ続く道には志賀山神社の鳥居が立っていて、この辺りの山や池が信仰の対象である事が良くわかる。
漸く十八池まで戻って来た。標高差約200m程の登り返しだったが結構急なので疲れる。
十八池の全景。
渋池まで来るともうすぐ登山口。
志賀山の周辺にある池巡りは変化に富んでいるし、紅葉が綺麗で楽しめた。
帰り道では渋峠に立ち寄って見た。
ここは国道最高地点で2172mだという。何時か自転車で走ってみたいと密かに思っているがアップダウンも激しく実現出来るだろうか。
白根山が夕日をあびて綺麗だった。この景色を見て昔万座温泉からバックカントリースキーで登った事を思い出した。
眼下に広がる景色も素晴らしく、ドライブだけでも十分楽しめる。景色を見ながら走ると宿泊予定の草津温泉はすぐそこだ。
宿から草津温泉の湯畑まで散歩してみた。黄金色?の照明に照らされた湯畑。
青い照明も加わり幻想的な風景となっている。
源泉からものすごい勢いで流れる湯。
宿のお風呂と食事は最近では大きな楽しみとなっている。
翌日は宿の近くにある西の河原公園に寄ってみた。ここにも豊富な湯が出ていて足湯を楽しめる。
ここでも神社が祭られていた。
このあと、草津片岡鶴太郎美術館などを見学して再び湯畑まで歩いてきた。
秋の奥志賀の山歩きと草津温泉は最高の組み合わせだった。温泉と山歩き、暫く外せない組み合わせとなりそうな気がする。